コンプレッサーを交換しても直らない。実は「冷えすぎ」がエアコン故障の原因かもしれません

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夏場にエアコンの効きが悪い。あるいは逆にOFFにしても風が止まらない。
目立つ大故障ではないぶん、つい後回しにしてしまいがちなトラブルです。原因はひとつではなく、症状のパターンによって対処がまったく変わってきます。
冷えすぎでエバポレーターが凍結・破損するケース
VOLVOトラックで多いのが、冷えすぎによってエバポレーターが凍結し、氷の熱膨張でコア自体が破損(パンク)してしまうケースです。破損したエバポレーターは交換が必要になりますが、交換だけで終わらせてしまうと同じ故障を繰り返します。パンクの原因は「冷えすぎ」そのものなので、根本原因を直さない限り、交換したエバポレーターも再び凍結・破損してしまうためです。
冷えすぎの原因としては、CCM(エアコンを制御するコンピューター)の制御不良やエキスパンションバルブの不調が代表的です。ほかにも、配管の加締め部からのガス漏れやコンデンサの漏れによってガス圧が不安定になり、結果的に冷えすぎてしまうケースや、コンプレッサー本体の不良で圧力を適切にコントロールできず冷えすぎるケースもあります。

効かない・冷えないパターン

風は出るのに冷えが弱い、あるいは冷風も温風も出ないという場合、まず疑われるのは冷媒(ガス)不足や圧力スイッチの不良です。ここまではよくある話ですが、厄介なのは「コンプレッサーを交換したのに温風のまま」というケースです。この場合、原因はコンプレッサー本体ではなく、ブレンドドアアクチュエーターの不良やエバポレーターコアの詰まり・漏れであることがあります。上記の凍結破損がそのまま「詰まり・漏れ」の原因になっていることもあり、目に見える部品を交換しても直らない典型パターンです。診断を一段掘り下げる必要があります。

切れない・止まらないパターン

逆にOFFにしても風が止まらない、効きっぱなしになるという症状もあります。この場合はクライメートコントロールユニット(操作パネル側の制御装置)の電子的な故障が疑われます。冷媒やコンプレッサーではなく制御系の問題なので、部品交換の方向性がまったく異なります。

放置すると重整備につながるケース

特に注意したいのが、コンプレッサークラッチが入らない、あるいはコンプレッサーが焼き付くケースです。前者は配線損傷やコンプレッサー自体の不良、後者は冷媒漏れによる冷却不足からのオーバーヒートが原因とされています。冷媒漏れを放置したまま使い続けると、最終的にコンプレッサー本体の焼き付きという大きな修理に発展することがあります。「効きが悪いけど我慢できるレベル」のうちに見てもらった方が、結果的に修理範囲を小さく抑えられるケースです。

自分でできる最低限のチェック

まず、OFFにしたときに本当に風が止まるか、外気導入と内気循環を切り替えたときに症状が変わるかを確認してみてください。あわせて、エアコンを入れたときにコンプレッサーが作動する「カチッ」という音がするか、ベルト付近から異音がしないかもチェックポイントです。これだけでも、電子系の問題なのか、冷媒・機械系の問題なのか、ある程度絞り込む材料になります。
「効きが悪いだけだから」と様子見にしがちな症状ですが、コンプレッサーまで傷むと修理費用の桁が変わってきます。症状の出方(効かない/切れない/異音の有無)を教えてもらえれば、考えられる原因の絞り込みについてアドバイスできます。
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