始動困難・加速不良・アイドリング不調…実は燃料に混ざった「水」が原因かもしれません

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始動しづらい、加速が鈍い、アイドリングが安定しない。エンジン本体やインジェクターを疑いたくなる症状ですが、意外と見落とされがちなのが燃料に混ざった「水」です。VOLVOトラックにはこれに対応する仕組みが備わっているので、まずは構造から押さえておきます。

燃料フィルターは2個構成、片方がウォーターセパレーター

VOLVOトラックの燃料フィルターは2個構成になっており、そのうち1つに燃料内の水分を分離する「ウォーターセパレーター」の機能が搭載されています。燃料に水が混ざった状態で使い続けると、サビの発生に加えて、始動困難・加速不良・アイドリング不調など様々な不調につながります。日本は湿気が多い気候のため、このウォーターセパレーターの機能が特に役立ちます。
海外の整備情報でも、水混入がフィルターの早期詰まりや、高圧ポンプ・インジェクターの腐食・スコアリング(潤滑不良による傷)につながるケースが報告されています。水分離器の定期点検で予防できる部分なので、構造を知っておいて損はありません。

「Water in Fuel」警告表示が点いたら

水分がたまってくると、メーター内に水混入を知らせる警告マークが点灯します。この場合、任意で排出(ドレン)操作を行うことで水を抜くことが可能です。ただし基本的には、ユーザー側で日常的に操作する必要があるものではなく、燃料エレメントを定期的に交換していれば水分離不良によるトラブル自体が起きにくいというのが実際のところです。警告灯が点いたときの「対処法」として覚えておく程度で十分です。

交換サイクルの目安

燃料エレメント(フィルター)の交換時期は、半年に1回、オイル交換と同時に行うのが一般的です。定期的に交換していれば、水分離器まわりのトラブルはもちろん、燃料の低品質・汚染によるフィルター早期詰まりも予防しやすくなります。逆に交換を怠ると、フィルター詰まりだけでなく、水分やスラッジが高圧ポンプ側まで回り込み、結果的に修理範囲が大きくなることもあります。
「始動しづらいけどそのうち直る」と様子見にしがちな症状ですが、原因が燃料側にある場合、放置するほど高圧ポンプやインジェクターへの負担が蓄積していきます。症状の出方(始動時のみか、走行中も続くか、黒煙や燃費の変化はあるかなど)を教えてもらえれば、考えられる原因の絞り込みについてアドバイスできます。
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