キャブを中途半端に上げたまま作業していませんか。VOLVOのキャブチルトには「ロック」がありません

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エンジンルームの点検やキャブ内での整備のためにキャブチルトを使う機会は多いと思いますが、VOLVOトラックのキャブチルトには国産トラックにあるような「途中停止のロック機構」がありません。この違いを知らずに作業すると、思わぬ事故につながる可能性があります。

ロック機構が無いことによる事故リスク

国産トラックの感覚で、キャブを中途半端に上げた状態のままキャブ内に潜って作業をしてしまうと、何かの拍子にキャブが突然落ちてくる危険があります。VOLVOのキャブチルトは油圧で保持しているだけで、途中の位置で機械的にロックされる構造ではないためです。
作業をする際は、必ずキャブを完全に上げきるか、完全に下げきるか、どちらかの状態にしてから行うようにしてください。中途半端な角度のまま無理に作業を進めることが、最もリスクの高い状態です。

チルトが上がらない・途中で止まるパターン

安全確認の次は、動作不良そのものについてです。チルトの動きが鈍い、途中で止まってしまうという場合、まず疑われるのは油圧フルードの不足です。フルードが十分入っているのに動きが悪い場合は、ポンプ・シリンダー・ラッチのいずれかの不具合や、油圧ラインの詰まり・損傷が考えられます。
圧力そのものが弱くなってきている場合はポンプシールの経年摩耗、ピストンの動きがぎこちない場合はフルード中に混入した水分や異物による酸化が原因になっていることもあります。フルードの状態は、動作不良の原因を絞り込むうえで最初に確認したいポイントです。

漏れ・ホースの劣化は早めの相談を

キャブチルトシリンダーからオイル漏れが出ている、あるいはチルトホースにひび割れや劣化が見られる車両は、動いているうちは問題ないように見えても、早めに修理しておくことをお勧めします。安全に直結する装置だけに、フルード不足や圧力低下につながる前の段階で手当てしておいた方が安心です。
日常点検の際は、キャブを上げた状態でシリンダー周りやホースに滲みがないか、ひび割れがないかを一緒に確認しておくと、いざという時のトラブルを未然に防げます。
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