昔、私の住む近所には、不思議な力を持つおばあさんが住んでいました。
彼女は地域の人々からは「おまじないのおばあさん」と呼ばれていました。
太平洋戦争末期に病気を治す女の子として代々特別なおまじないを相伝していると言われており、多くの人々が彼女の元を訪れていました。
おまじないのおばあさんの家は、小さな古びた家で、周りには美しい花々が咲いていました。
彼女の家には、さまざまな薬草や魔法の材料がたくさん並んでいました。
地域の人々は、病気や不調を抱えて彼女の元を訪れ、彼女のおまじないに癒されようとしていました。
当時小学生だった私は祖母に連れられ持病の喘息を見てもらえと、おまじないのおばあさんのもとへ行くことになりました。
彼女は優しい笑顔で私を迎えてくれて、私の症状を聞いてくれました。
そして、古い本から秘密のおまじないを見つけてきてくれました。
おまじないのおばあさんは、私に特別なお茶を飲ませ、その後に独特な言葉を唱えながら手を触れてきました。
その瞬間、私は不思議な感覚を覚えました。
体が軽くなり、痛みや不調が次第に消えていくのがわかりました。
その時ある事に気づきます。
『あ、おばあさんの手が光っている』
数日後、私の体調は完全に回復しました。
おまじないのおばあさんのおかげで、私は元気な日々を過ごすことができました。
それ以降、私は彼女のことを心から尊敬し、地域の人々と共に彼女のもとを訪れることがよくありました。
おまじないのおばあさんは、病気を治すだけでなく、心の癒しも提供してくれる存在でした。
あれから50年、まじないを誰かが引き継いだという話は聞かず、おばあさんの住んでいた家も今は更地になっています。
高知の『病気になったら拝んでもらえ』という風習が根強く残っていた田舎の話です。