はじめに
家づくりやリフォームを検討する際、「ここにコンセントがあれば便利だったのに」と感じるケースは多いものです。電化製品が増える現代において、コンセント計画は快適な生活の基礎と言っても過言ではありません。ところが、家の中にはコンセントを設置したい場所が想像以上に多く、後から増設すると手間も費用もかかります。
本記事では、家の中でコンセントを検討すべき100か所を厳選して紹介します。リビングやダイニングなどメインの空間だけでなく、水回りや収納、屋外周りなど、少し意外なスポットも含めてまとめました。また、併せて知っておきたいコンセントの種類と使い分けを解説します。ぜひ参考にして、失敗のないコンセント計画を立ててください。
1.まず押さえておきたいコンセントの種類
コンセントを具体的に100か所見ていく前に、どのタイプを選ぶかを把握しておきましょう。用途に応じて適切な種類を採用することが、安全性と利便性を高めるカギです。
通常の2口タイプ
最も一般的。シンプルで汎用性が高い。多くの家電に対応可能。
3口タイプ(アース付き含む)
電気製品が増えてきた現代では重宝。キッチンや洗面所など、水回りではアース付きタイプが推奨される。
USBポート内蔵
スマートフォンやタブレットの充電をシンプルに済ませられる。USB-A、USB-Cなど形状に注意。
マルチメディア・通信対応
LANポートやテレビアンテナ端子、HDMI端子内蔵など、配線を隠してすっきりさせたい場合に便利。
床用コンセント・埋め込みタイプ
ダイニングテーブル周りやリビング中央で必要な機器を使用するとき、ケーブルを這わせずに済む。
防水・防滴タイプ
屋外や水気の多い場所に設置する場合に必須。
2.玄関・エントランス:7か所
玄関ドア付近(屋外)
クリスマスイルミネーションや掃除機(車内清掃など)を外で使いたいときに便利。防水・防滴仕様で。
靴収納下
靴乾燥機や除湿器を使うなら有効。湿気のこもりやすい玄関で役立つ。
人感センサーライト用
玄関ホールに人感センサーライトを設置するときの電源を確保。
宅配ボックス付近(屋外)
電子ロックタイプや冷蔵機能付きボックスなら必須。
ウェルカムボード・インテリア照明用
小さな照明やディスプレイを置くときに重宝。
防犯カメラ・インターホン接続用
カメラ付きインターホンとは別に防犯カメラを追加する際に。
花や観葉植物への給水ポンプ用
自動散水システムを導入するなら忘れずに確保。
3.廊下・ホール:5か所
廊下の両端
掃除機や照明を使う際に延長コードを使わずに済むよう両端に配置。
階段途中(踊り場付近)
クリスマスや季節の飾りつけ用ライトを飾るなら便利。
壁面ライト・足元灯の電源
夜間の足元を照らす小型照明のコンセントを仕込んでおく。
センサー式清浄機や香りディフューザー
廊下に空気清浄機やディフューザーを置く場合、見えにくい位置に配置しておくと見た目がすっきり。
リネン庫や収納近く
アイロンやスチームクリーナーを使うときに活躍。
4.リビング:15か所
テレビ周り
テレビ、レコーダー、ゲーム機、ネットワーク機器、サウンドバーなど。4〜6口まとめて確保が理想。
ソファ背面
スマホ充電やスタンドライトを使うならソファ裏に隠せるように配置。
コーナーライト・フロアランプ付近
間接照明の計画段階でコンセントを仕込んでおくと配線が目立たない。
掃除ロボットの基地用
ロボット掃除機の充電ステーションを置く場所を確保。
観葉植物用のライト・加湿器用
大きな鉢植えに植物灯を当てる場合や、加湿器の電源用。
マッサージチェア近く
大型のリラクゼーション機器を導入するなら事前に想定を。
空気清浄機・扇風機用
季節によって置き場所が変わるので部屋の角ごとに余分に用意しておくと便利。
オーディオセット・ターンテーブル
スピーカーやアンプを床に直置きするなら、床用コンセントも検討。
子どものおもちゃ用充電ステーション
電動おもちゃや学習タブレットなどを一括で充電できるコーナーを用意。
ホームシアター・プロジェクター
天井投影や壁掛けスクリーンを使うなら、配線を隠すために天井や壁に埋込タイプを計画。
USB内蔵コンセント
リビングでスマホやタブレットを充電しやすいよう1箇所は採用したい。
LANポート付近
有線LANを利用するなら、テレビ裏かサイドにLANポート一体型のコンセントを設置しておく。
広いリビングの中央(床用)
コタツや一時的に暖房器具を置く際に活躍。人が行き来しない位置を選ぶ。
インテリア兼用のライトアップコーナー
フォトフレームやアートを飾るためのスポットライト用電源。
ペットコーナー
自動給餌器やペット用ヒーター、空気清浄機などの使用を想定。
5.ダイニング:8か所
ダイニングテーブル下(床)
ホットプレートや鍋を卓上で使うときに便利。移動の邪魔にならない位置を検討。
壁際のカウンター
トースターやミキサー、電子ケトルなどを置く簡易調理スペースを作るなら必須。
USB内蔵コンセント
食卓でスマホ充電やタブレット学習を行う場合を想定。
飾り棚やニッチスペースの照明用
ダイニングを彩るディスプレイライトや花を照らすLEDなどに対応。
ワゴン収納の電源
炊飯器ワゴンや飲み物の保温用のスペースがあるなら、その近く。
サブ冷蔵庫・ワインクーラー
大きめのワインクーラーをダイニングに置く際には専用の口が必要。
電子ピアノ・音楽プレーヤー
ダイニングで音楽を流す習慣があるならオーディオ設備の電源を確保。
ベビー用品・調乳器
ミルク作りや離乳食準備でお湯を沸かす際に便利。
6.キッチン:10か所
冷蔵庫専用コンセント
単独回路が基本。容量を確保しておく。
電子レンジ・オーブン
消費電力が大きいので専用回路が望ましい。2台使うなら2口別回路も検討。
炊飯器・ポット・トースター用
カウンター周りに複数口を配置。蒸気がこもらない位置がベスト。
食洗機の電源
ビルトインなら不要だが、卓上型なら専用コンセントが必要。
IHクッキングヒーター/ガスコンロ
IHの場合は専用200Vが必須。ガスコンロの場合でもグリルや自動調理機能で電気を使うことがある。
換気扇・レンジフード
壁裏や天井裏で接続することが多いが、メンテナンスを考慮して位置を確認。
キッチン家電収納棚(家電ボード)
コーヒーメーカー、ミキサー、ブレンダーなどを置くなら、多口コンセントが理想。
USB内蔵(レシピ閲覧用)
タブレットでレシピを見ながら料理するなら設置しておくと便利。
浄水器・整水器
シンク近くに本体を置く場合は、アース付きコンセントを確保。
予備スペース
将来的にホームベーカリーやスチームオーブン、ウォーターサーバーを導入する可能性を踏まえて1〜2口余裕を持たせる。
7.洗面所・脱衣所:7か所
洗濯機専用コンセント
アース付きが必須。洗濯パンの位置と合わせて決める。
乾燥機または洗濯機上部
ガス乾燥機は別途ガス配管だが、操作パネル用電源が必要になることも。
洗面台近く
ドライヤー、ヘアアイロン、電気シェーバーなどを同時に使う可能性を考慮。
収納棚の中
電動歯ブラシやシェーバーなど隠すように充電できるとスッキリ。
アイロン用スペース
脱衣所で洗濯後のアイロンがけをするなら、作業台近くに配置。
浴室テレビ・音響設備
バスルームに後付けでテレビやスピーカーを設置する場合は脱衣所から配線を延ばす。
除湿器・衣類乾燥機
室内干しスペースを確保しているなら、そのエリアに1口用意。
8.浴室:3か所
浴室乾燥機
天井埋め込み型の浴室暖房乾燥機を導入するなら専用回路が必要。
ジェットバス用
ジャグジー機能付きなら高電力を要し、アース付き専用回路が推奨。
防水テレビ・防水照明
浴室内テレビを取り付ける場合、浴室外から配線するのが基本だが、点検口付近のコンセントが必要。
9.トイレ:3か所
ウォシュレット(温水洗浄便座)
トイレ背面に専用コンセント。床近くにある場合、掃除の邪魔にならない配置を検討。
脱臭機・芳香器用
消臭プラグを差し込むために壁面に1口あると便利。
照明・手洗い器のポンプ
センサー式自動水栓を導入するなら、電源を忘れずに。
10.寝室:8か所
ベッドの左右
スマホ充電や照明用に最低2口は欲しい。夫婦なら左右それぞれ確保。
読書灯・スタンドライト用
ベッドヘッドに埋め込み式を選ぶとスッキリ。
エアコン専用
壁の高い位置に設置。配管カバーやダクト位置も合わせて検討。
テレビ・オーディオ周り
寝室でテレビやDVDを楽しむなら、2〜3口はまとめて用意。
デスクコーナー
在宅ワークやPC作業を想定するなら、LANポートとセットで配置。
空気清浄機・加湿器
季節に応じて置き場所が変わるので余裕を持った数を。
USB内蔵
ケーブルが散らかりにくく、就寝前のスマホ充電に便利。
部屋の一角(掃除ロボット充電)
家中の床をロボが掃除する場合、寝室まで移動して作業するなら拠点コンセントを検討。
11.子ども部屋:7か所
学習机周り
デスクライト、パソコン、タブレットの充電などで3口か4口を確保。
ベッドサイド
スマホを使う年頃になったら必要になる。
ゲーム機コーナー
テレビやゲーム機、コントローラー充電用に2〜3口をまとめて確保。
プリンター設置スペース
パソコンやタブレット学習の印刷を行うなら、LANポートも含めて一体型を。
棚やクローゼット内
電動おもちゃの充電を隠して行うなら、収納内部にも1口あると便利。
部活・趣味コーナー
電気楽器やカメラ充電、DIY用電動工具など、将来的な趣味を見越して。
扇風機や暖房器具用
季節家電を置きやすい壁面にあらかじめ配置。
12.書斎・ワークスペース:7か所
メインデスク回り
PC、モニター、スピーカー、照明、外付けHDDなど4口以上は確保。
ノートPC・タブレット充電用
サブデバイスの充電やUSB内蔵コンセントを検討。
プリンター・スキャナー
複合機など大きい機器を置くなら専用スペースに2口。
LANポート・Wi-Fiルーター
有線LANを使うならケーブルを目立たせない位置に。
会議用照明・背景ライト
オンライン会議の際に照明を増やせるよう計画しておくと便利。
USB-C高速充電ポート
タブレットやスマホを短時間で充電したい場合に最適。
足元ヒーター・小型冷蔵庫用
長時間作業をするなら暖房やドリンク保管ができるようにする。
13.収納・クローゼット:6か所
ウォークインクローゼット内
アイロン掛けやスチーマーを使いたい場合に便利。
季節家電の保管場所
衣替えと同時に扇風機や暖房器具の手入れをする際の電源。
除湿機・消臭器
湿気がこもる収納内での対策として。
コードレス掃除機の充電ステーション
充電器をクローゼットに収めるなら1〜2口を確保。
LED照明の後付け用
クローゼット内をライトアップするときに必要。
靴収納・シューズクローゼット
靴乾燥機や抗菌装置を置く場所があれば計画段階で電源を仕込む。
14.階段・踊り場:4か所
手すり下・壁面ライト用
間接照明を取り付けて階段を明るく演出する場合に必要。
掃除機使用ポイント
階段掃除が楽になるよう、1箇所コンセントを設けると延長コードが不要。
踊り場での充電ステーション
中2階や踊り場を活用して小物を充電するアイデア。
飾り照明や季節デコレーション
クリスマスやイベント時にライトを飾るなら、高い位置に設置して目立たないように配線。
15.屋外・バルコニー・ガレージ:10か所
バルコニーの掃除機用(外)
ペット飼育や屋外マット洗浄などに掃除機を使うなら、防滴コンセントを確保。
ガーデニング用ポンプ・散水システム
自動散水タイマーやポンプを使うときに便利。
イルミネーション・防犯ライト
クリスマスや季節のデコレーション用に外壁に1口。
駐車スペースで車掃除
高圧洗浄機や掃除機を使う場合、延長コードなしで届く位置に防水コンセントを。
電気自動車(EV)充電用
将来的にEVを導入する可能性を見越して200Vや専用コンセントを設置。
ガレージの作業台
DIY好きなら電動工具や照明を使えるように多口のアース付きがベター。
防犯カメラ・センサーライト
家の周囲を監視するカメラの電源や、夜間照明用。
屋外テレビアンテナブースター
地デジ・BSアンテナのブースターを外壁に置く場合、コンセントが必要。
ベランダでのガーデンライト
プランター栽培やグリーンをライトアップするなら検討。
外置き冷蔵庫・フリーザー
釣り用の冷凍庫や大型ストック用フリーザーをガレージに置く際に必須。
16.まとめ
コンセントは家のあらゆる場所で活躍し、その位置や数が足りないだけで不便を感じる場面が少なくありません。本記事で紹介した100か所をヒントに、あなたの暮らし方や将来のライフスタイルに合わせて適切な配置を考えてみましょう。
コンセントの種類の選定が大切(2口、3口、USB内蔵、アース付き、防水など)。
部屋ごとの用途をイメージし、必要な家電をリストアップして配置を検討。
床用・埋め込みタイプは配線がすっきりする一方、家具配置の変動を考慮。
防水・防滴の屋外コンセントや、アース付きの水回りコンセントで安全面を確保。
一度決めてしまうと変更が難しいコンセントだからこそ、最初の計画が肝心です。家づくりやリフォームの打ち合わせ段階でしっかりイメージを共有し、生活に合った快適な住まいを目指してください。
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