こんにちは。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。
今日のテーマは、AI時代に、人間だけが持てる強さとは
健康とは、何でしょうか。
WHOの憲章には、こう記されています。
「健康とは、身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」
病気でないことが、健康なのではありません。
心も、体も、社会とのつながりも、満たされていること。すなわち、それが、健康なのだと思います。
「ハーディネス(Hardiness)」という言葉に出会う
つい最近、社会福祉士の勉強をする中で、「ハーディネス」という言葉に出会いました。こちらは、1979年、心理学者のスザンヌ・コバサが提唱した概念です、強いストレスの中でも、心身の健康を保ちやすい性格特性のことです。
それは以下の3つの要素から成り立っています。
👉コミットメント:目の前の状況に、本気で関わろうとする姿勢です。
👉コントロール:自分の行動で、状況に影響を及ぼせると信じる感覚です。
👉チャレンジ:変化を、脅威ではなく成長の機会として捉える姿勢です。
日本語に訳すなら、「不屈の精神力」という言葉が近いのでしょうか。
ただ単に、くじけないというだけではなく、困難に自ら関わり、働きかけていく、能動的な強さなのだと思います。
AIが到達できない領域
これからの世の中、AIをはじめとするテクノロジーは、ますます進化・加速していく中で、おそらく技術力という点では、人間が追いつけない領域まで、到達していくことと思います。
そうなった(もしくはすでにそうなっている)ときに、これから人間として大事になってくるのは、どんなことがあるのでしょうか。
倫理観、精神力、、、ほかにどんなことがありますでしょうか。
AIは、膨大な情報を処理し、最適な答えを導き出すことが得意です。
ただし、AIには、困難に直面したときに、それでも関わり続けようとする行為は、「連続動作」としては可能であったとしても、今まさにこの状況が困難であり、その困難に対処しているという意志は、現時点では持つことができないと言われています。
それはすなわち、AI自身の存在が、その困難によって感情や気持ちが揺さぶられることがないからということです。
ただし、人間は違います。
困難に直面したとき、自分自身の存在そのものが、揺さぶられます。
だからこそ、そこにどう向き合うかという精神力は、テクノロジーがどれだけ進化しても、人間だけが持ち続けられる領域なのではとわたしは現時点では推察しています。
人間力、人間らしさと言い換えてもいいかもしれません。
精神力は、メンタルヘルスや未病予防ともつながっている
先にも述べたとおり、ハーディネスは、メンタルヘルスの研究の中でも、よく語られてきた概念で、ストレスへの耐性や、心の安定を保つための、内側の資源と言えます。
そして、これは「未病予防」という考え方とも、重なるところがあります。
未病とは、病気と診断されるほどではないものの、心身のバランスが崩れ始めている状態のことで、未病予防の本質は、病気になってから対処するのではなく、なる前に整えておくことです。
そして、ハーディネスも、同じ構造を持っています。
ストレスがかかってから対処法を考えるのではなく、日頃からコミットメント、コントロール、チャレンジという姿勢を養っておくことで、心身のバランスを崩しにくくしておく。
これもまた、心の未病予防と呼べるのかもしれません。
複数の役割が重なる時期だからこそ
お子様が就職活動を控え、これから社会に出ていこうとする姿を見守りながら、親の介護も意識し始め、自分自身のこれからのキャリアも見つめ直す。
もしそんな時期を過ごされている方(もしくはこれからそのような時期に到達する方)にとって、ハーディネスという力は、心強い土台になるのではないかと思います。
困難な状況から目を逸らさず、自分にできることを見つけ、変化を成長の機会として受け止めていく。
その姿勢そのものが、これからの時代を生き抜く、人間らしい強さなのだと、私は思っています。