生成AIやSNSがほぼ無い時代の集客方法は凄かった

生成AIやSNSがほぼ無い時代の集客方法は凄かった

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ビジネス・マーケティング
「なんでこんなに集客って難しくなったんだろう?」
SNSは毎日更新している。生成AIも使っている。ノウハウも山ほど知っている。それでも「反応が薄い」と感じる瞬間、ありませんか。
かつては、もっとシンプルだったはずなのに。
そんな違和感の正体を、私は最近ようやく言語化できた気がします。

■ 中学生の頃に体験した「最初の集客」

私の集客の原点は、中学生の頃に遡ります。
プロレスに夢中だった私は、後楽園ホールなどの会場に通い、親にねだって買ってもらったカメラと望遠レンズで選手を撮影していました。当時は規制もゆるく、みんな自由に撮っていた時代です。
撮影の腕が上がってきた頃、プロレス専門誌に「生写真お譲りします」と小さな告知を出しました。
すると、全国から注文が届いたのです。
プリント代が1枚40円くらいの時代に、150円ほどで販売。利益もきちんと出ていました。そして会場では、同世代のファンに直接写真を見せて販売もしていました。
気づけば、家を出るときよりも多くのお金を持って帰ってくる。
これが、私の最初の「集客と販売」でした。
今振り返ると、やっていることは驚くほどシンプルです。
「欲しい人がいる場所に、欲しいものを持っていく」
ただそれだけでした。

■ 講談社時代に見た「雑誌の圧倒的な力」

社会人になり、講談社に入社。雑誌広告の営業として、さまざまな編集部と関わりました。
あるとき、女性誌『with』(当時60万部)のインフォメーションコーナーに、クライアントの商品を掲載してほしいと依頼されました。
モノクロ1ページのわずか1/9スペース。しかも「3名様プレゼント」。
今なら「それで何人来るの?」という話ですが、結果は約300通の応募。
たったそれだけの露出で、です。
ここでも本質は同じでした。
「すでに読者が集まっている場所に、情報を届ける」
それだけで反応は自然に生まれていた。

■ 主婦の友社で体験した“熱狂”

その後、主婦の友社に移り、女子高生向けファッション誌の編集部に配属されます。
当時は女子高生ブームの真っ只中。雑誌の影響力は、今のSNSとは比較にならないほど強かった。
京都でのファッションスナップ企画。前号で「四条大橋の下に来てください」と一度告知しただけで、当日は約300人が集まりました。
さらに大阪・アメ村の三角公園では、同じく“たった1回の告知”で、人が溢れかえるほどの大盛況。
読者モデル募集のページには、毎月何百通もの応募が郵送で届く。
今なら「導線設計が甘い」と言われそうなやり方でも、圧倒的に人が動いていた時代です。

■ なぜ、あの時代は“簡単”だったのか

ここまで振り返って、ひとつ気づいたことがあります。
あの時代、私たちは「集客をしていた」のではなく、
“人が集まっている場所に乗っていた”だけだったのではないか。
雑誌というメディアには、すでに「信頼」と「熱量」が存在していた。
だから、
・1回の告知で人が動く
・小さな枠でも反応が来る
・特別なテクニックは不要
という現象が起きていた。

■ 今は難しくなったのか、それとも…

では、今は難しくなったのでしょうか。
SNSもある。生成AIもある。無料で使えるツールは無限にある。
それでも、多くの人が「集客が難しい」と感じている。
ここに、少し違和感があります。
もしかすると私たちは、
「人が集まる場所」を自分で作ろうとしているから苦しいのではないか。
昔は“乗るだけでよかった波”を、今は“自分で起こそうとしている”。
その違いは、想像以上に大きい。

■ だからこそ、考えたいこと

ここでひとつ、問いを置いてみたいと思います。
あなたは今、
「集客の方法」を探していますか?
それとも
「人が集まる場所」を探していますか?
あるいは、
「自分自身が集まる場所になろうとしている」のでしょうか。
どれが正解かは、まだ誰にもわかりません。
ただひとつ言えるのは、
昔よりも“自由度が高くなった分だけ、難易度も上がった”ということ。
そしてもうひとつ。
あの頃のシンプルさは、もう戻らないかもしれないけれど、
「欲しい人に、欲しいものを届ける」
この原則だけは、何も変わっていない気がします。
だからこそ、今のやり方に違和感があるなら、一度立ち止まって考えてみる価値はある。
あなたにとっての「後楽園ホール」はどこなのか。
あなたにとっての「雑誌」は何なのか。
その答えが見つかったとき、集客はもう少しシンプルになるかもしれません。
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