「お詫び」と「偶然」と「陰陽師?」

「お詫び」と「偶然」と「陰陽師?」

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占い
さて、沢山のお客様をお待たせしていながら、この一ヶ月程、全くの音信不通状態だったことを、この場でお詫びしたい。

端的に言えば、体調を崩してしまい、40度程の高熱にうなされ、一週間程、布団につっぷしていたのだ。
この前は、何か、やる気をなくしていたし、この後の一週間は、病み上がりといったところだ。

元々、風邪一つ引かない頑健な体で、テストドライバーの時に自重力トレーニングをがっつりやっていたので、一番びっくりしているのは、当の本人である。

昨年の秋も、1回、寝込んでしまったのだが、1年の間に、2度も寝込むとは、我ながら異常事態ではある。

昨年の今頃、占い師になる事を勧めてくれたマスター・リズ(バランガン・タロット使い)は、

「結構、色々、食らうから、何か対策をするといいわ…。」

とは言っていたが、つまり、「気の毒」で「不幸」で「大変な話」を沢山聞くと、悪い気というか、そうゆうのに当たって、色々、弱るらしい。

「ん〜、困ったものだ…。」

とはいえ、風邪を引いて、熱を出してしまった直接のきっかけは、また別にある。

自分は、幽霊とか見えないし感じないので、そういった物は信じてないのだが、占い師の業界は、3人に1人ぐらいは、所謂、見える人、引っ張ってくる人、取り憑かれる人がいるようだ。

それなりに知り合いになって、通常は普通の人に、真顔で言われれば、頭から否定する訳にも行かず、最近は、そうゆう人も一定数いるのだろうと認識を新たにしているところでは、ある。

お客様にしても、一定数そういった方はいて、カードの出方も、えげつない感じはする。(私の対面占いは、私がカードを切って、お客様に引いてもらうスタイル)

さて、話がそれたが、その同僚の占い師の中で、生霊(源氏物語の六条御息所みたいなのか…?)に取り憑かれた事があるという人がいて、その人に、「寒川神社」の「お祓い」を勧められたのである。

神奈川県にあり、何度がお参りはした事があったのだが、「お祓い」は、受けた事がなかったので、ものは試しで行ってみる事にしたのである。

氏名、住所、願い事を書き、1万円程包む。
子供の七五三や、十三参りで、お祓いを受けた事もあったので、まあ、祝詞を読んで、帰りに、少しお箸と御札を少しくれて、シャンシャンだろうと思っていた。

が、帰りの土産は、予想を上回るボリュームだったのである。
桐?の大層な箱に、沢山の御札と、色々な神具が、どんと入っている。
その量は、大きな紙袋一杯で、身長180cm超えの私でも、胸の前で一抱程もある。

「なんだ!? これは…?」

御札は、東西南北、8方向分あり、魔除けの鏡や、その他、意味不明の神具もある。

「これって、陰陽師セットか…。」


さて、くれぐれも言っておくが、私は、特に神様を信じている訳ではない。
ただ、テストドライバーという、危険な仕事をしていたので、「験は担ぐ」。

昔の戦国武将の兜の内側には、お守りが仕込んであったり、お経が書いてあったりするが、それと同じである。

戦国武将が、神様を信じていたか?と言えば、それは甚だ怪しい。
戦場では、常に、生死があり、勝敗が分かれる。
双方、当然ながら、必勝を祈願して、神に祈るが、生き残れるのは、片方のみである。
戦略を練り、謀略を巡らせ、極めてロジカル、冷徹に思考を巡らせるが、何故か、最後は神に祈るのである。

ちなみに、テストドライバーもお守りをしている人が多い。
プロトタイプの車輌にお守りをつけるのは、デフォルトと言ってもいい。

このあたりの心理というのは、一般の方が、足し算の願を掛けるのとは、少しニュアンスが違う。
簡単に言えば、願をかけるのではなく、

「どうか、祟ってくれるな、何も起きないで。」

というのに近い。
引き算のお願いである。

そういうメンタルの人が、「陰陽師セット」一式を手にした場合の行動は、一択しかない。

とりあえず、信じてないが、

「祟られない程度には、ちゃんとやるしかない」

となるのであるw(ポジティブではなく、あくまで受け身w)

さて、驚愕の「陰陽師セット」を手にした私は、神社を後にして、駅へ、てくてく歩き始めたのだが、折しも降っていた雨は、豪雨になり、雷まで鳴り始めた。
更には、眼の前の車が、玉突き事故を起こしてしまう始末である。

「こりゃ、なんか、厄落としかいな。」

色々、どんづまっていたので、陽気も良いし、ずぶ濡れになると決めて、駅まで、ずんずん歩く事にする。
とはいえ、「陰陽師セット」を濡らす訳にはいかない。
代わりに、自分が濡れる事にする。

無人駅に着いて、プラットフォームに上がると、雨水で一杯になったスリッポンの靴が、ガボガボ、音を立てる。

「まあ、暑いし、そのうち乾くだろう。」

靴を逆さまにして、水を出すと、冷房がキンキンに効いたJR相模線に乗り込んだ。

これが、致命傷だった。
体が冷えて、翌日は高熱である。

とはいえ、こうゆう時は、ターニングポイント、節目である事が多い。
このまま進んでも、宜しくない時なんかに、病気になるものだ。

もちろん、自分の不注意で、風邪にはなっているのだが、そんな風に捉えないほうが良い。

「偶然」同僚の占い師に勧められて寒川神社でお祓いを受け、
「偶然」帰り道に雷雨に遭い、
「偶然」冷房でキンキンの車輌に乗り、

「偶然」が重なって、風邪を引いたのだw

案の定、風邪が治ると、色々、懸案だった事に決着をつけ、気分は上々である。

"When you ask people, 'What's the opposite of fragile?,' they tend to say robust, resilient, adaptable, solid, strong. That's not it. The opposite of fragile is something that gains from disorder."
by  Nassim Nicholas Taleb

現代の有名な思想家によれば、
「脆弱」の反対は、「頑健」ではなく、「無秩序」から来る何か?らしい。

「計画や安全」ではなく、「偶然と危険」をつなぎ合わせたほうが、人生は面白く、しぶといのかもしれないw

お詫び文が、とんでもない方向に行ってしまったが、これも、小うるさい出版社や編集長がいたら、こうもいかないだろうw

気分一新、再スタートである。
                                 恵梧


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