プログラマーとして働く私からみなさんへ、プログラム依頼のコツをお伝えしたいと思います。素晴らしいアイデアをお持ちの方も、「どうやって伝えればいいの?」と悩んでいる方も、このガイドを読めば、きっと上手に依頼できるようになりますよ。
プログラマーの世界をのぞいてみよう
まず、私たちプログラマーがどんな風に仕事をしているか、覗いてみませんか?
あなたの夢を理解する
私たちにとって、あなたの要望を理解することが全ての始まりです。「こんなことができたらいいな」という夢を、できるだけ具体的に教えてください。誰が使うの?どんな時に使うの?使うとどうなるの?言葉で説明してもらうのが一番ですが、絵や図があればもっと分かりやすいですよ。
ポイント
あなたの要望を深く理解することから始まります。
曖昧な依頼は避けてください。「意味がわからない」と断られる可能性があります。
具体的な使用シーンや目的を説明してください。画像などの補助資料も大歓迎です。
設計図を描く
あなたの夢を形にするため、私たちは頭の中で設計図を描きます。機能のリストを作ったり、画面の動きを考えたり...時には、あなたの夢を叶えるための新しいアイデアを考えることもあります。
あなたの要望を基に、詳細な設計図(仕様書)を作成します。
機能リスト、画面遷移、使用技術など、多岐にわたります。
複雑な要望ほど、この段階に時間がかかります。
コードを書く
いよいよプログラムを書き始めます。コンピュータに指示を出すように、一つ一つ丁寧に書いていきます。
サーバー設定なども含まれる場合があります。
動くかな?チェック!
書いたプログラムが思い通りに動くか、何度もチェックします。ここで問題を見つけて直すことで、使いやすいプログラムになるんです。
作成中も完成後も、繰り返しテストを行います。
説明書を作る
せっかく作ったプログラム、使い方が分からなければもったいないですよね。だから、分かりやすい説明書も作ります。
使用方法や仕様の説明書を作ります。
将来の修正のためにも重要です。
はい、できました!
最後の仕上げをして、あなたにお渡しします。使ってみて、気になるところがあれば教えてくださいね。
必要な修正を加え、完成品をお渡しします。
プログラムを上手に依頼するコツ
さて、ここからが本題。どうすればプログラマーに上手に依頼できるでしょうか?
欲張りすぎないで
「これもあれも!」と欲張りすぎると、かえって時間がかかってしまいます。最初は本当に必要な機能だけをお願いしてみましょう。電子レンジに一度にたくさんの料理を詰め込まないのと同じです。
少しずつ、確実に
基本的な機能での納品後に、使ってみてください。そして、「ここをこうしたい」という新しいアイデアが浮かんだら、また相談しましょう。こうすることで、より使いやすいプログラムになっていきますよ。
途中で希望を追加しない
極力、仕様が固まってからは、機能の追加要望などはしないようにしましょう。その機能追加のために、全体の仕様がガラリと変わってしまい、これまでのやりとりが無駄になる可能性があります。
それでも、途中で追加や変更を希望する場合は、その分の追加料金が発生することは理解しておきましょう。
そうならないように、最初の時点で欲しい機能はよく整理してリストアップしておくようにしてください。
効果的な依頼方法と注意点
機能を絞り込む
最初は必須機能だけに絞りましょう。
「あれもこれも」と欲張りすぎると、コストも時間も増大します。
電子レンジに一度にたくさん入れないのと同じです。一つずつ、確実に。
段階的な開発を心がける
まずは基本機能を作り、使ってみてから追加機能を考えましょう。
途中で大幅な変更を求めるのは避けてください。仕様の作り直しが必要になり、プロジェクトが難航する可能性があります。
明確なコミュニケーションを
曖昧な表現は避け、具体的に説明してください。できるだけ整理してから伝えるようにしてください。
プログラマーの理解が深まれば、より良い製品ができます。
「この点は任せる」という言い方もありです。
予算と納期について現実的に
安すぎる予算や無理な納期は、質の低下や断られる原因になります。
プログラマーの作業時間(工数)を理解し、適切な予算を設定しましょう。
依頼書の書き方
さあ、実際に依頼してみましょう。こんな風に書いてみてはいかがでしょうか?
こんなものが欲しいです:(プログラムの目的)
こんな人が使います:(ターゲットユーザー)
こんなことができたら嬉しいです:(欲しい機能)
こんな環境で使いたいです:(使用環境)
データはこんな風に扱いたいです:(データの取り扱い)
いつ頃欲しいです:(希望の完成時期)
予算はこれくらいです:(予算)
最後に
プログラム開発は、あなたとプログラマーの共同作業です。
最初から完璧を求めすぎないでください。
言葉や文章でできるだけ正確に伝え合うようにすれば、スムーズに行きます。
メッセージを送る前に読み直して、読みやすく整理されているようにしていただくと、プログラマーも理解できます。
これらの点に注意しながら依頼すれば、きっと素晴らしいツールやプログラムが完成するはずです。さあ、あなたのアイデアを聞かせてください。一緒にあなたの仕事などに役に立つツールやプログラムを作り上げていきましょう!