私は長い間、他人の気持ちを優先して生きてきました。
相手がどう思うか、相手がどう感じるか。
そこばかり気になって、本当の自分の気持ちが
わからなくなってしまったのです。
■ 他人の気持ちを先に感じてしまうクセ
たとえば、友達と一緒にランチに行く場面。
「今日は何を食べたい?」と聞かれても、
私の頭に浮かぶのは
「相手は和食が好きかな?」「重いものだと疲れちゃうかな?」
といった相手の好みや気分ばかり。
結局「私はこれが食べたい」と言えずに
「なんでもいいよ」と答えてしまう。
そのうち、本当に自分が何を食べたいのかさえ、
わからなくなっていきました。
一見すると気配りができるように見えるかもしれません。
でも実際は、自分の声を無視してしまう生き方だったのです。
■ 自分の感情を閉じ込めてしまった理由
なぜ私は、そんなふうに相手を優先してしまうのでしょうか。
振り返ると、それは子どもの頃の体験に繋がっていました。
「自分の気持ちを言ったら嫌われるかもしれない」
「本音を出したら、受け入れてもらえないかもしれない」
小さな私はいつも不安で、安心を得るために“相手に合わせる”ことを
選んでいました。
そうすれば怒られない、嫌われない、置いていかれない。
インナーチャイルドにとって、それが一番安全な方法だったのです。
■ 癒しの中で出てきた「無防備な私」
大人になり、癒しやインナーチャイルドワークに取り組むうちに、
少しずつ変化が起こりました。
「本当は、何を食べたいの?」
「私は、今どう感じているの?」
小さな問いを自分に投げかけていくと、
心の奥から小さな声が聞こえてくるようになったのです。
それは弱々しい声かもしれないけれど、確かに「私の気持ち」。
本音を大事にすると、次第に無防備でいられる安心感が戻ってきました。
■ 他人の失敗も気にならなくなる
不思議なことに、自分を大切にできるようになると、
他人の失敗も気にならなくなります。
以前の私は
「私はこんなに気を使っているのに、どうして周りは…」と
イライラすることが多かったのですが、今は違います。
「みんな、それぞれでいいよね」と思えるようになりました。
他人を許せるようになったのは、自分を許せるようになったから。
インナーチャイルドが安心したからこそ、自然に人にも優しくなれたのです。
■ まとめ 〜自分の感情を生きる〜
他人の気持ちばかりを優先して生きていると、
自分の気持ちは見えなくなってしまいます。
でもそれは、幼い頃に身につけた「安心して生きるための知恵」でした。
だからこそ、大人になった私が小さな私に伝えたい。
「もう相手に合わせなくても大丈夫」
「あなたの気持ちを一番大切にしていいんだよ」
自分の感情を生きること。
それが、インナーチャイルドの本当に望んでいた癒しであり、
私たちにとっての自由への一歩なのです。