教養としての近代思想⑥:大陸合理論

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学び
合理論:感覚的な経験は不確かだとし、人間の理性を知の源泉と考える立場で主にヨーロッパ大陸で発展しました。人間に生まれつき備わっている観念(生得観念、本有観念)を認めます。

デカルト:大陸合理論の祖、物心二元論、『方法序説』『省察』『情念論』。情念(感情や欲望)を外部からの刺激によってもたらされた受動の状態であると考えました。また、万人に等しく良識が備わっており、これを正しく用いることで真理に到達できると考えました。具体的には、方法的懐疑から出発して演繹法を近代的な学問の方法とし、これを土台として一切の学問を築き上げようとしました。これは近代数学の方法でもあり、座標平面(デカルト座標系)を使って代数と幾何を統合したのもデカルトの業績です。

良識(ボン・サンス):真偽を判断する能力。デカルトは、理性を良識と呼び、「この世で最も公平に与えられたもの」であると考えました。
「良識はこの世で最も平等に分配されている。」(『方法序説』)

高邁の精神:理性(良識)によって感情や欲望などの情念を制御することで生じる、自由な主体としての気高い心。

方法的懐疑:数学的な知識やここにいるという感覚でさえも疑った上で、意識的な自我の存在を疑い得ない事実として哲学の基本原理に据えました。

「我思う、ゆえに我あり(cogito ergo sum.コギト・エルゴ・スム)。」:デカルトは、少しでも疑い得るものは虚偽として退ける方法的懐疑を徹底した結果、疑っている限りの我の存在だけは確実であると考えるに至りました。これにより、身体から切り離された意識の主体としての「私」(自我)の存在が確立され(近代的自我の成立)、精神と物質を区別する物心二元論(心身二元論)が成立しました。

演繹法:疑い得ない根本原理から推論によって結論を導き出す方法。

物心二元論:デカルトは実体を、思惟を本質とする精神と延長を本質とする物体を区別し、それぞれを独立した実体と考えました。
主客対立:デカルトの物心二元論に代表される、西洋哲学の基本となる考え方。
スピノザ:合理論の哲学者、『エチカ』。宇宙全体が神の現れであるという汎神論を唱えました。
「神即自然」:スピノザは、神は無限で永遠の唯一の実体であり、自然そのものであるとしました。

「永遠の相のもとに」:スピノザは全ての事物を、神を表現するものとして「永遠の相のもとに」見ることの重要性を主張しました。
「事物を永遠の相のもとに観想する。」(『エチカ』)

ライプニッツ:物体的なものは現象にすぎないが、その基礎にある真の原子は人間の心がそうであるような単純な実体であると考え、それをモナドと呼びました。
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