「素直」な人は実は「発展型の運」の持ち主と言えます。我が強く、自己主張の強い人は一見すごい実力者のように見えますが、実は吸収力に柔軟性が無く、自分に無いものをどんどん取り入れていく度量に乏しくて、いつしか伸び悩むことが往々にしてあります(これは「実力者が陥りやすい落とし穴」とも言えるでしょう)。これに対して、年下からだろうが何だろうが、自分にないもの、必要なものは素直に頭を下げて吸収していく人は、一見柔弱に見えますが、実はそら恐ろしい人です。3年、5年経つと確実に発展・成長していくからです。大体、「人間は口が1つであるのに対し、耳は2つ与えられた」と言われるように、自分のことをペラペラ話す以上に人の話をよく聞いて、そこから多くを学んでいくという姿勢は人間の本性に適っているのです。
実際には、「良薬は口に苦いが病に利く、誠実な言葉は耳遠いが物事に利く」(モンゴルのことわざ)と言われるように、素直に耳を傾けることは決して楽なことではありませんが、いったんこうした姿勢ができると、「先生からは多くを、仲間からはもっと多くを、弟子からはもっと多くを学ぶものだ」(ユダヤのことわざ)という境地にまで到ります。