運がつく言葉④:「少年老い易く、学成り難し」

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学び
 これは朱子の詩「偶成」に出てくる最初の一句ですが、一生のうちで「時」はいつかというと、やはり「若い頃」ということになるでしょう。英語でもTime and tide wait for no man.「歳月人を待たず」と言い、ラテン語では有名なars longa, vita brevis.(アルス・ロンガ・ウィータ・ブレウィス)「芸道は長く、人生は短し」(元々「医学者の父」と呼ばれたギリシアのヒポクラテスの言葉です)という警句があります。もちろん、いつまでが「若い頃」かというと人によって違いがあるでしょうから、30代でも40代でも「若い」と思っている人には「若い頃」なのです。「若い頃怠ける者は恥多い老年」(ポルトガルのことわざ)という言葉があるように、この貴重な時期を逃すことは惜しいとしか言いようがありません。気力も体力も充実しているこの時にこそ、「志」を立て、「努力」や「試行錯誤」を重ね、「年月」を重ねてこそ、「大願成就」はあり得るのです。一般に「志」が大きければ大きいほど、それを成就するために必要な「運」も大きいものとなります(ある意味では「能力」以上に「運」が必要であるとすら言えるでしょう。自分の「能力」に不足があれば、「人の力」を借りればいいわけですから。その典型は日本の高度経済成長を実現した池田勇人でしょう。池田元首相の知性を褒め称える人は誰もいませんが、その「運」のよさは誰もが認めるところです。彼の経済ブレーン達はそうそうたるメンバーでした。よく「天の時、地の利、人の和」と言いますが、これらを一致させるのがまさしく「運」なのです)。
 若い頃を遊びやその場限りの楽しみのみに費やしてしまうことはあまりにももったいない話ですが、実はどんなにそういったことに夢中になっている人でも、本心では「このままではいけない」と気づいているものです。ただ、「一体何をしたらいいのか、皆目見当もつかない」ため、惰性でそれまでの生活を続けているケースが多いのです。思わぬ病気や事故、怪我などによって、「若さ」が暗黙のうちに有している貴重な「健康」や「時間」、「自由」といったものが奪われてみて初めてその大切さが分かるものですが、そうなる前に悟るのが賢明であることは言うまでもないでしょう。
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