優柔不断を克服するための心理学⑤:「全力は美なり」よりも「継続は力なり」
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「全力は美なり、そして継続は力なり」とはよく言われますが、どちらを取るかと言えば、当然、「継続は力なり」になります。大体、人間の集中時間は幼児なら15分(だから幼児番組の組み立ては短いものの組み合わせになっています)、大人でも1~2時間集中を続けることは決して簡単なことではありません。ましてやそれが毎日となればなおのことです。例えば、英語を勉強しようと思った人が、「よし、じゃタイムを買って読むぞ」と決意したとします。ところが、800円出して1冊買ってきたはいいものの、1ページ目から悪戦苦闘、辞書を引き引き、どうにか最初の記事は読み終えたものの、すぐには次の記事に移れず、2~3日遠ざかっているともう次の号が店頭に並んでいるということになります。こうして何百人、何千人(ひょっとしたら何万人?)という人がタイムに挫折し、屍体累々といった状況です。真面目な人、完全主義の人ほどあっという間にこうなります。どうしてこうなるのでしょうか?それは「いい加減に」「適当に」読むことができないからです。1冊、2冊、徹底的に精読してそれで終わりになるより、3年、5年といい加減に適当に読んでいる人の方が力がつくのは目に見えているでしょう(ちなみにタイムやニューズウィークを正規教材として導入する大学受験予備校が出てきましたが、「人集めの企画」としてはいいアイデアであるものの、「英語力・情報力を現実的に伸ばすための方策」としては、初学者なら英字新聞、コンテンツ重視ならタイムとニューズウィーク英語・日本語版の3冊併読、英語のセンス・アップならエコノミストとなります。高校生・浪人生でここまで知っている人はほとんどいないので、「継続力」にすぐ困難を生じます)。
勉強も同じです。最初からすごい勢いで取り組もうとする人がいますが、最初はむしろのんびり構えて「とりあえずやりゃいいんだ、続いた方がいいんだ」という感じの方がいいのです。予備校に通う場合でも、最初の1~2ヶ月は「朝起きて、学校に行って、授業に出て、ノートを取って、分からない所は聞く」ことができれば上等と考えましょう。授業の内容がどんどん分かる、やる気があふれて仕方がない、という必要はどこにもありません。一時的に高いテンションで勉強するより、最初は低いテンションでも最後まで続いた方がいい結果に結びつくものなのです。
【コラム】
「天才とは忍耐である。」(フランスの博物学者ビュフォン)
「ゆっくり歩む者の方が、息長く遠い所まで進んでいける。」(イタリアのことわざ)
「発見とは、いざという時のために、普段からたゆまぬ努力を続けてきた人間との偶然の接触と言えよう。」(ビタミンCの発見者・ノーベル賞受賞者セント=ジョルジィ)
「食えない役者達にお話ししたい。…運を信じなさい。どんな人でも一生に2度か3度はチャンスが巡ってくるのだ。大切なのは、巡ってきたチャンスを必ずつかむという努力をいつもしていなければならないということ。」(ジャック・レモン、アメリカ映画協力功労賞受賞スピーチ)