「確認しておいて」と頼んだ仕事が、予定どおり終わらない。
本人に聞くと、「確認しました」と返ってくる。でも、抜けや間違いがあとから見つかる。
こうした行き違いは、担当者の注意力だけが原因とは限りません。「何をもって確認完了とするか」が共有されていないことがあります。
たとえば、申込書を確認する手順に、次のように書かれていたとします。
申込内容を確認する。
この一文だけでは、読む人によって確認する範囲が変わります。
・名前だけ見ればよいのか
・日付や希望内容も見るのか
・空欄があったとき、誰に確認するのか
・どの状態になったら次へ進めるのか
経験者には分かっても、初めて担当する人は判断に迷います。
そこで私は、手順を次の3つに分けて考えます。
1.見る項目
何を確認するのかを具体的に書きます。
例:申込日・希望日・担当者欄の3項目を見る。
2.不足があったときの動き
問題があった場合の行動を決めます。
例:空欄があれば申込者へ確認し、一覧に「回答待ち」と記録する。
3.完了の印
どの状態になったら作業完了なのかを決めます。
例:3項目がそろったら、一覧の確認欄にチェックを入れる。
3つをつなげると、手順は次のようになります。
①申込日・希望日・担当者欄に記入があるか確認する
②空欄があれば申込者へ確認し、一覧に「回答待ち」と記録する
③3項目がそろったら、確認欄にチェックを入れる
※申込書と項目名は説明用の架空例です。
この書き方なら、担当者は「どこを見るか」「不足時に何をするか」「どこまで終えればよいか」を同じ基準で判断できます。上司も、作業がどこで止まっているかを確認しやすくなります。
いまの手順書を見直すチェック
手順書に「確認する」「対応する」「適切に処理する」と書かれていたら、次の3点を確認してみてください。
・見る項目が書かれているか
・不足や例外があったときの動きが書かれているか
・完了したことが分かる印や記録先があるか
すべて書き直す必要はありません。質問やミスが多い手順から、この3点を足すだけでも改善できます。
---
「自社のマニュアルのどこが曖昧なのか、自分では判断しにくい」という方向けに、既存マニュアルの診断サービスを用意しています。
1業務・手順5項目までを確認し、迷いやすい箇所、理由、具体的な書き換え例をPDFにまとめます。
購入前の見積り相談だけでも大丈夫です。