いつもありがとうございます。
WEB・グラフィックデザイナーのノマキエデザインです。
画像生成AIや、AIを使ったデザインツールで画像を作っていると、
「16:9」
「1080×1080px」
「300dpi」
「この色は #292929」
といった数字や仕様が、画像の中やAIの説明文に表示されることがあります。
一見すると、「ちゃんと指定どおりに作られているんだな」と思ってしまいます。
ただ、実際の画像データを確認すると、
表示されている数字と、保存されたファイルの状態が一致していない場合があります。
今回は、AIで作成した画像を実際の仕事で使うときに、
画像に書いてある数字ではなく、実データを確認することが大切
という話です。
「16:9」と書いてあるから16:9、とは限らない
たとえばAIへ、
「16:9の横長画像を作ってください」
とお願いしたとします。
完成した画像には、
「16:9」と書かれている。
見た目も横長です。
そのため、ついそのまま、
「これは16:9なんだな」と思ってしまいそうになります。
でも、画像の比率は、実際の横幅と縦幅で決まります。
代表的な16:9のサイズなら、
・1920×1080px
・1280×720px
などがあります。
AIが画像内に「16:9」と書いたとしても、実際のファイルサイズが別の比率なら、その数字は単なる文字情報です。
実際に、画面の上から定規を当てたことがあります
私自身、AIで作った画像を見ていて、
「16:9と書いてあるけど、なんとなく比率が違う気がする……」
と感じたことがあります。
そこで最初にやったのが、
パソコンの画面の上から、実際に定規を当てて測ることでした。
もちろん、画面上のcmが画像の実寸という意味ではありません。
ただ、横と縦の比率を見るだけなら、
「横幅に対して縦幅がどのくらいあるか」
をざっくり確認できます。
測ってみると、「やっぱり、ちょっと違うな」という感覚がありました。
その後、画像ファイルの実際のピクセル数を確認して比率を見てみると、表示されていた数字と一致していませんでした。
このとき改めて、画像の中に「16:9」と書かれていることと、その画像が実際に16:9であることは別だと実感しました。
デザインの仕事では、「なんとなく違和感がある」
という感覚も、確認のきっかけになることがあります。
ただし、最後は感覚だけで判断せず、実データを確認します。
「1080×1080px」と書いてあっても確認する
SNS投稿画像では、「1080×1080pxで作って」
など、具体的なピクセル数を指定することがあります。
AIが完成画像の中に、「1080×1080」と入れてくれる場合もあります。
でも、この数字も実際の画像サイズとは別です。
本当に1080×1080pxなのかは、
・画像のプロパティ
・Photoshop
・Illustrator
・Canva
・その他の画像編集ソフト
などで、実ファイルを確認する必要があります。
SNSや広告には推奨サイズがあることも多いため、
「正方形っぽい」ではなく、必要なサイズになっているか
を確認します。
dpiも、書いてある数字だけでは判断できない
以前の記事でもdpiについて書きましたが、印刷用画像では、
「300dpi」という数字をよく見かけます。
AI画像の中や説明文に「300dpi」と表示されていても、それだけで印刷に適した画像とは判断できません。
確認したいのは、
・実際のピクセル数
・何cmで使用するのか
・その大きさで使った場合の解像度
・印刷会社の推奨条件
です。
たとえば、小さな画像に「300dpi」と設定されていても、大きなポスターへ拡大すれば十分な解像度にならない場合があります。
逆に、大きなピクセル数を持つ画像であれば、使用サイズによっては十分使えることもあります。
つまり、「300dpiと書いてある」ことと、「そのサイズで印刷できる」ことは別です。
カラーコードも、そのまま実データとは限らない
AIに、「この青のカラーコードを教えて」
と尋ねると、
「#123456」のようなコードを答えることがあります。
画像の中に、カラーパレットとカラーコードを一緒に作ってもらうこともできます。
ただし、この数字についても、
実際に画像内で使われている色と一致しているとは限りません。
ブランドカラーなど、正確な色を使いたい場合は、
・正式なブランドガイド
・IllustratorやPhotoshopのカラーパネル
・スポイトツール
・実際のロゴデータ
などから確認します。
特に継続的なSNS運用や企業ロゴでは、
「だいたい同じ青」ではなく、
毎回同じ色を使うことが大切です。
AIが間違っているというより、役割が違う
ここまで読むと、「じゃあAIが出す数字は信用できないの?」と思うかもしれません。
ただ、私は少し違うと考えています。
AIは、
・アイデアを出す
・イメージを形にする
・構成を考える
・デザインのたたき台を作る
・文章を整理する
といった作業がとても得意です。
一方で、
完成したファイルの技術仕様を保証すること
とは、役割が違います。
画像生成AIが作った「16:9」「300dpi」「カラーコード」という文字も、その画像を構成するデザイン要素の一つとして出ている場合があります。
そこで重要なのは、
AIに作ってもらう工程と、実際に使えるデータか確認する工程を分けることです。
「見た目が合っている」と「仕様が合っている」は別
AI画像を実務で使うときには、
「正方形っぽい」
「A4っぽい」
「ブランドカラーっぽい」
だけでは足りないことがあります。
たとえば印刷会社へ入稿する場合、
・仕上がりサイズ
・塗り足し
・カラーモード
・画像解像度
・フォント
・リンク画像
など、実際のデータに条件があります。
WebやSNSでも、
・ピクセル数
・縦横比
・ファイル容量
・ファイル形式
などを確認する必要があります。
AIが作った画像を、
そのまま完成データと考えるのではなく、実務用のデータへ整える
という工程が必要になることがあります。
私がAI生成画像を受け取ったときに確認すること
ノマキエデザインでは、AIで作成された画像を実用化するご相談をいただいた場合、画像内に書かれている説明だけでは判断しません。
実際のファイルを確認して、
・横幅と縦幅のピクセル数
・実際の縦横比
・印刷時の使用サイズ
・解像度
・色
・文字やロゴの崩れ
・必要なファイル形式
などを確認します。
たとえば、画像に、「A4・300dpi」と書かれていても、
「では、実際にA4サイズで使えるデータなのか?」を別に確認します。
これはAIを疑うためではなく、
最終的に使う場所の仕様へ合わせるためです。
AI画像は「完成品」ではなく「素材」として見ると扱いやすい
AI画像は、短時間でイメージを形にできる便利なものです。
そのまま使える場合もあります。
一方で、用途によっては、
・サイズを変更する
・比率を調整する
・色を整える
・文字を入れ直す
・正式なロゴへ差し替える
・印刷用データへ作り直す
といった作業が必要になります。
そのため私は、
AI生成画像を最初から「完成データ」と決めつけず、まずは優秀な素材やたたき台として見る方が、実務では扱いやすいと考えています。
違和感を感じたら、最後は実データを見る
今回、私自身が定規を画面に当てたように、
「なんとなく違う」という感覚が、問題に気づくきっかけになることがあります。
ただし、「違う気がする」だけで終わらせず、
・実際のピクセル数
・縦横比
・使用サイズ
・カラー情報
・ファイル形式
を確認します。
AIが表示した数字も参考にはできます。
でも、実際の制作や納品で基準になるのは、
最終的なファイルそのものです。
まとめ
AIで作成された画像には、
・サイズ
・比率
・dpi
・カラーコード
などの数字が表示されることがあります。
しかし、
画像に書かれている数字と、実際のファイル仕様が一致しているとは限りません。
実際の仕事で使う場合は、
・画像サイズは実際のピクセル数を確認する
・比率は横幅と縦幅から確認する
・dpiは使用する実寸とセットで確認する
・色は実データから確認する
・印刷やWebの仕様に合わせて最終調整する
ことが大切です。
AIに作ってもらうこと自体が問題なのではありません。
大切なのは、
「AIがこう言っているから大丈夫」で終わらせず、最後に実データを確認すること。
AIが得意な「作る」と、人が担当する「確認して整える」。
この2つを分けて考えることで、AI生成画像を実際の仕事にも使いやすくなります。
ノマキエデザインでは、AIで作成した画像について、
・指定サイズになっているか確認したい
・SNSや広告の規格へ合わせたい
・印刷に使えるデータへ整えたい
・色や比率を正確に調整したい
・Illustrator形式(.ai)など、用途に合う形式へ整えたい
といったご相談にも対応しています。
AIで作った画像を「実際に使えるデータ」へ整えたい場合は、お気軽にご相談ください。