Excel VBAとWebスクレイピングを組み合わせた自動データ収集・レポート作成の効率化

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IT・テクノロジー
はじめに

近年、データ分析や情報収集が企業のビジネス戦略において重要な役割を果たしています。特に、Web上からデータを取得し、Excelで解析することは日常業務の一部となっています。しかし、データの取得や解析に手作業を要することは効率が悪く、時間の無駄です。そこで、Excel VBAとWebスクレイピングを組み合わせた自動データ収集・レポート作成の効率化を解説します。

目次
1.Webスクレイピングとは
2.Excel VBAとWebスクレイピングの基本
3.データ収集の自動化
4.レポート作成の自動化
5.実践例
6.まとめ

Webスクレイピングとは

Webスクレイピングとは、Webサイトから情報を抽出し、構造化されたデータとして保存する技術のことです。HTMLやXML形式で記述されているWebページから、必要なデータを効率的に取得することができます。

【Excel VBAとWebスクレイピングの基本】

Excel VBAを使ってWebスクレイピングを行う場合、以下の手順が基本です。

①Webサイトへアクセスし、HTMLソースコードを取得する。
②取得したソースコードから必要なデータを抽出する。
③抽出したデータをExcelシートに書き込む。

データ収集の自動化
①Excel VBAを使ってWebスクレイピングを行い、データ収集を自動化する方法を紹介します。まず、参照設定で「Microsoft HTML Object Library」と「Microsoft XML, v6.0」を有効にします。
②次に、Webサイトへアクセスし、HTMLソースコードを取得するVBAコードを作成します。
③取得したソースコードから、必要なデータを抽出するコードを作成します。

HTMLタグや属性を指定して、データを抽出します。
抽出したデータをExcelシートに書き込むコードを作成します。
レポート作成の自動化

取得したデータを使ってレポートを自動作成する方法を紹介します。
①データを適切な形式で整理し、分析に適した状態に変換します。これには、Excelの機能を活用してデータのクレンジングや整形を行います。
② Excelの機能やVBAを使ってデータを集計・分析し、必要な情報を抽出します。例えば、平均値や合計値、パーセント等を計算したり、条件に合ったデータを抽出したりできます。
③レポートに必要なグラフやチャートを作成します。Excelのグラフ機能を使って視覚的に分かりやすい形でデータを表示しましょう。
④作成したデータやグラフをテンプレートを用いて自動的にレポートに挿入します。VBAを使って、データやグラフを適切な場所にコピー&ペーストし、レポートの体裁を整えます。
⑤完成したレポートをメールで送信する場合、VBAを使ってOutlookなどのメールクライアントと連携させ、自動送信することができます。

【実践例】


以下に、Webスクレイピングでデータ収集・レポート作成を自動化した実践例を紹介します。
例:自動的に気象情報を取得し、そのデータをもとに天気予報レポートを作成する

①気象庁のWebサイトにアクセスし、HTMLソースコードを取得するVBAコードを作成します。
②取得したソースコードから、気温、降水確率、天気の情報を抽出するコードを作成します。
③抽出したデータをExcelシートに書き込むコードを作成します。
④データを整理・分析し、レポートに必要な情報を抽出します。
⑤グラフやチャートを作成し、テンプレートを用いて自動的にレポートに挿入します。
⑥完成したレポートをメールで送信する場合、VBAを使って自動送信するコードを作成します。


まとめ
Excel VBAとWebスクレイピングを組み合わせることで、データ収集とレポート作成の効率化が可能です。自動化により、時間の節約やヒューマンエラーの削減が期待できます。日々の業務で繰り返し行われるデータ収集やレポート作成を自動化することで、より重要な戦略立案や分析に注力できるようになります。
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