■ はじめに
2026年、ヨーロッパの入国ルールが大きく変わっています。 EUと英国で入国管理がデジタル化され、旅行者はEES / ETIAS / 英国ETAという3つの新しい制度に向き合うことになります。
「結局どれが必要なの?」「いつ申請するの?」という声が多く、混乱しやすいようです。
この記事では、日本パスポート保持の旅行者が本当に知りたいポイントを整理してお伝えします。
■ 3つの制度はこう違う
EES:EU/シェンゲン協定加盟国入国時に行う“指紋+顔認証”の登録
ETIAS:EU渡航前にオンラインで取得する事前渡航認証(*2026年5月現在開始していません)
英国ETA:英国版のオンライン事前渡航認証(EUとは別)
3つの制度の違いは、一覧にすると一気に理解しやすくなります。
■ 最重要ポイント:EESは“登録済みでも並ぶ”。到着後すぐ予定がある人は要注意
EES(Entry/Exit System)は、EU/シェンゲン協定加盟国入国時に指紋4本+顔認証+入国記録を登録する新システムです。
● なぜ混雑するのか
初回登録はもちろん時間がかかる
2回目以降も“同じ列”に並ぶ必要がある(優先レーンなし)
生体認証機器の不具合が起きやすく、処理が遅れがち
すでに一部空港では“EESテスト運用で大行列”が発生
*「一度登録したから次は早い」ではないのが最大の落とし穴。
● 特に注意すべき旅行者
到着後すぐに乗り継ぎがある
レストラン予約・ミュージカル・サッカー観戦など時間固定の予定がある
TGV / ICE / ユーロスターなど長距離列車に乗る
子連れ・高齢者連れで時間が読めない人
● どれくらい余裕を見ればいい?
最低2.5時間
初回でも2回目以降でも同じ列に並ぶので、かかる時間は同じです。
2回目以降早いのはカウンターにたどり着いた後のオフィサーとの手続きだけです。
実際EESの開始以降イギリスから何度かヨーロッパへ旅行していますが、毎回非常に列が長く、いつもより入国に時間がかかっています。
徐々に混雑は解消されていくと思われますが、しばらくは余裕を持って入国/乗り継ぎを!
■ ETIAS:EU版の事前渡航認証
*2026年5月時点、まだ開始していません。
2026年10月~12月開始予定
ETIASは、EU圏、シェンゲン協定加盟国渡航前にオンラインで取得する電子渡航認証です。
費用は€7、3年間有効。
承認までは数分〜最大4日
パスポートに紐づくため、紙の提示は不要
90日ルール(180日中90日滞在)を厳格に管理
EESと違い、ETIASは“渡航前にオンラインで申請が必要”。
■ 英国ETA:英国版の電子渡航認証
英国はEUとは完全に別制度。
費用は£20、2年間有効。
アプリまたはオンラインで申請
多くは数分で承認されるが、最大72時間かかる可能性
アイルランドはETA不要(共通旅行圏のため)
■ 旅行者が混乱しやすいポイントまとめ
EUと英国は完全に別制度
EU入国は EES(現地)+ ETIAS(事前) の2段階
*ETIASは2026年5月時点、まだ開始していません。
英国は ETAのみ
EU→英国→EUの周遊旅行では両方必要
■ 出発前チェックリスト(保存推奨)
ETIAS申請:出発1週間前までが安心
*ETIASは2026年5月時点、まだ開始していません。
英国ETA申請:出発1週間前までが安心
パスポート残存:EUは3ヶ月以上、英国は6ヶ月推奨
到着後の予定:2.5時間以上+空港から目的地までの時間
☆EESの混雑を前提に余裕を持って☆
乗り継ぎ:2.5時間以上
■ おわりに
制度が増えると不安も増えますが、 ポイントさえ押さえれば、2026年以降のヨーロッパ旅行はむしろスムーズになります。
特にEESは、“登録済みでも並ぶ”という点だけ覚えておけば大丈夫。 到着後の予定に余裕を持たせるだけで、旅のストレスは大きく減ります。
この記事が、あなたの旅の準備に少しでも役立てば嬉しいです。