先週出した日本未来予測の検証回です。
まず、8月23日の地震で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
災害が起きて「占いが当たった」と嬉しくはなりません。寧ろ、外れてくれた方がホッとします。この記事では、公開前に書いていた日付と分野が、現実とどこまで重なったのかだけを確認します。
先に結論を書くと、今回の総合判定は「強い部分一致」とします。
最も重要な予測は、20日の昼を境に、権力、組織、予算、公的な説明が組み替えられ、方針変更、通達、説明の訂正、人事、交渉条件、制度運用の見直しなどが表へ出ることでした。
実際、20日には自民党の衆院議員へ希望する役職を尋ねるアンケートが配布され、21日には高市総理が内閣改造と自民党役員人事の調整に入ったと報じられました。
日付と分野はかなり強く一致しています。
一方で、アンケートが何時に配布されたのかは公開報道から確認できません。予測で示した午前11時32分から午後0時58分までの86分間まで一致したとは判定しません。
また、21日に給付や補助へ新しい対象、期限、上限が正式に示されるという予測は、そこまで明確には出ませんでした。23日に首相や閣僚の発言撤回、予定延期、出席取消が出るという予測も外れています。
公開前後を分けて検証する
元の予測記事は、8月18日午前3時前に公開しました。
占断自体は16日に固めていましたが、17日のGDP速報は記事公開前に結果が出ています。そのため、GDPが「強い見出しと弱い内訳」に分かれたことは、すでに現実に表れた星の象徴として扱い、今回の的中判定には含めません。
公開後の18日から23日までに何が起きたのかを中心に検証します。
20日から21日に、人事再編へ向けた準備が動いた
今回、最も強く一致したのは政治と組織の分野でした。
予測記事では、20日の昼を今週最大の切替点とし、政権が直ちに倒れるのではなく、トップを支える権力配置、担当、人事、政策の見せ方が変わる可能性を上位に置きました。
実際には20日、自民党所属の衆院議員へ希望する役職を尋ねるアンケートが配布されました。翌21日には、高市総理が9月中旬から下旬に内閣改造と自民党役員人事を行う方向で調整に入り、木原官房長官の続投や、日本維新の会からの初入閣も検討されていると報じられています。
これは「政権崩壊ではなく、トップを支える権力配置が変わる」という中心予測と直接重なります。
ただし、確認できたのは日単位の一致です。20日の正確な配布時刻が分からない以上、時間まで的中したとは書きません。
この部分は「強く一致」と判定します。
21日の夕方には物価をめぐる公式説明が出た
予測では、21日の夕方から夜にかけて、物価対策、給付、補助、社会保障、財政などへ、対象、期限、上限、財源といった条件が付きやすいと書きました。
21日に新しい給付制度の対象や上限が正式決定された事実は、確認できませんでした。この点は外れです。
ただし、同日夕方には、当日発表された消費者物価指数を受け、高市総理がSNSで「成長する経済には一定の物価上昇が見られる」と説明し、日本のインフレ率は政策効果によって他国より低いとの認識を示しました。報道時刻は日本時間の午後5時47分ごろで、設定していた夕方から夜の注意帯に近い時間でした。
同じ21日には、財務省が翌年度予算の国債費を計算する想定金利を3.8%へ引き上げる方向で調整しているとも報じられました。正式決定ではありませんが、金利上昇が予算運用へ具体的な数字として入り始めたことになります。
さらに、20日以降の燃料油支援では、ガソリン、軽油、灯油、重油の支給単価が1リットル当たり26円、8月分の調整単価が6円と示されました。
物価、支援、財政、公式説明という分野と日付は重なりました。しかし、予測した「21日に新しい給付条件や上限が決まる」ところまでは出ていません。
この部分は「部分一致」とします。
機械受注は大幅反発したが、大型案件に偏った
19日の機械受注では、船舶と電力を除く民需が前月比9.7%増となり、市場予想の7.8%増を上回りました。製造業は19.9%増えましたが、原子力原動機に関する大型受注の影響が大きく、4月から6月までの四半期全体では0.2%増にとどまりました。
事前には、「前月から大きく反発するか、予想以上に振幅が大きくなる。ただし、特定業種や大型案件に偏る可能性がある」と書いていました。
反発幅、予想との差、大型案件への偏りまで重なったため、この部分は「強く一致」と判定します。
貿易統計では強い輸出の裏で赤字と輸入負担が残った
20日に発表された7月の貿易統計では、輸出が前年同月比23.2%増えました。ところが輸入は27.8%増とさらに大きく、貿易収支は6345億円の赤字となりました。エネルギーや代替原油の調達費用も輸入額を押し上げています。
事前には、輸出の強さよりも、赤字、輸入、エネルギー、特定国との取引による負担が注目されやすいと書いていました。
強い輸出の見出しと、それ以上に膨らんだ輸入、貿易赤字という構造は予測と重なります。
この部分も「強く一致」と判定します。
消費者物価は説明の重要性は合ったが、「落ち着いて見える」は外れた
21日に発表された7月の全国消費者物価指数は、総合が前年同月比1.9%上昇、生鮮食品を除く指数が1.8%上昇、生鮮食品とエネルギーを除く指数が1.9%上昇となりました。総合は6月の1.6%から伸びが加速しています。今回は2025年基準への改定後、初めて公表された全国の月次指数でした。基準や品目構成の説明が重要になるという読みと、生活必需品やサービスの負担が残るという読みは一致しました。
一方、予測では「総合指数が落ち着いて見える可能性」を挙げていましたが、実際には総合の伸び率そのものが加速しました。
したがって、消費者物価は「部分一致」とします。
円、株、金利では最初の方向が20日から修正された
円相場では18日、ドル円が159円70銭台まで上昇し、円安が進みました。その後は上昇が続かず、21日午後には158円後半までドル安・円高へ戻りました。
「最初に円安へ動いた場合でも、20日から21日に巻き戻される可能性がある」という読みは一致しました。
株価も大きく往復しました。日経平均は18日に1759円、19日に2134円下落した後、20日に890円上昇しました。21日は200円下落しましたが、TOPIXは小幅高となり、指数によって方向が分かれています。
最初の方向が20日に修正され、21日に指数間の差が出たことは予測と重なります。
ただし、日ごとの説明では18日から19日に買いが先行しやすいと書いていました。現実は反対に大幅安から始まっています。大きな往復は読めましたが、最初の方向は外しました。
長期金利は18日に2.945%まで上昇し、およそ30年ぶりの水準を付けた後、21日には2.8%台まで低下しました。
円と金利の巻き戻しは一致し、株価は大きな往復だけが一致しました。市場全体では「部分一致」とします。
22日の首都圏豪雨は日付と分野が強く重なった
公開記事では、災害や交通について20日昼から22日を注意帯とし、局地的な強雨、雷雨、冠水、交通の乱れ、停電、通信障害を候補に挙げていました。
22日には東京都板橋区付近で1時間に約120ミリ以上、北区、豊島区、埼玉県戸田市付近で約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨の情報が発表されました。
道路冠水や川の増水が起き、羽田空港では大雨と雷の影響で到着38便、出発24便が欠航し、18便が目的地を変更しました。日付、局地的豪雨、冠水、交通への波及が重なっています。
場所までは絞れておらず、災害の発生を喜ぶことでもありませんが、事前に挙げた注意帯と現象の一致度は高いため、この部分は「強く一致」と判定します。
23日の地震は完全的中とは数えない
8月23日午前2時、茨城県南部を震源とするマグニチュード5.9の地震が発生し、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都の17市区町村で最大震度5弱を観測しました。津波の心配はありませんでした。
予測記事では、19日前後の全国規模の大地震を主予測には置かず、公開後の注意時間帯として23日朝から昼を挙げていました。
地震が起きた日は23日で重なっています。また、全国規模の壊滅的地震ではなく、関東を中心とする地震だった点も、影響範囲を過大に読まなかったという意味では近い部分があります。
しかし、予測記事で示した注意帯は23日の朝から昼で、実際の発生はそれより早い午前2時でした。予測記事でも地震を主予測にはしておらず、局地的な気象、交通、設備、公衆衛生の問題を地震より上位に置いていました。
そのため、「23日に地震を当てた」とまでは書きません。
日付は一致しましたが、時間と現象の優先順位は一致していないため、この部分は「部分一致」とします。
23日の政治的な区切りは外れた
23日については、首相、閣僚、党幹部など国家の顔に関して、発言の撤回、予定の延期、出席の取消、人事観測への釈明などが出やすいと書きました。
公開報道で確認できる範囲では、23日にそのような新しい区切りは出ていません。
22日から23日に行われたANNの世論調査では、食料品の消費減税が財政へ与える影響を懸念する人が約7割となり、高市政権の物価高対応を評価しない人も62%に達しました。その一方で、内閣支持率は55.4%となり、前月から6.2ポイント上昇しています。
財政と物価対策への不満は表れましたが、予測していた人気の冷却や、首相・閣僚の撤回、延期、取消にはつながっていません。
この部分は「外れ」と判定します。
今回の総合判定を整理する
今回の結果は、次のように整理できます。
・20日から21日に人事と権力配置が動くという中心予測は、日付と分野が強く一致しました。ただし、20日の正確な時刻までは確認できません。
・21日の物価、支援、財政、公的説明という分野は一致しましたが、新しい給付条件や上限の正式決定までは出ませんでした。
・19日の機械受注は、大幅反発と大型案件への偏りが強く一致しました。
・20日の貿易統計は、強い輸出の裏で輸入負担と赤字が残る構造が強く一致しました。
・21日の消費者物価は、基準変更の説明と生活負担の継続は一致しましたが、総合指数が落ち着いて見えるという読みは外れました。
・円と金利は、18日の初動が20日から21日に修正されました。株価も往復しましたが、18日から19日の方向は反対に読みました。
・22日の局地的豪雨、冠水、航空障害は、事前の注意帯と分野が強く一致しました。
・23日の地震は日付が重なりましたが、発生時刻と主予測の現象が違うため、部分一致にとどめます。
・23日の首相や閣僚をめぐる撤回、延期、取消は確認できず、外れました。
以上から、総合判定は「強い部分一致」とします。
今回の検証から次へ残すこと
今回、最も重要な中心予測を「政権崩壊」ではなく「トップを支える人事と権力配置の組み替え」に置いたことは、現実の動きとよく重なりました。
一方、21日の支援と制約については、給付制度そのものへ条件が付くと具体化しすぎました。現実には、首相による物価統計の説明、国債費の想定金利、燃料油支援の単価という形で、説明と予算運用の側へ表れています。
同じ象徴が出た時には、給付条件の変更、政策を守るための説明、財政や市場が政策へ課す制約を分けて検証した方がよさそうです。
23日についても、強い切替が出る日付は拾えましたが、その出口を政治上の撤回や延期へ絞りすぎました。ただし、後から地震へ読み替えて完全的中とするのも違います。
日付が合ったことと、現象を正しく特定できたことは分けて残します。
未来予測は、後から似た出来事を集めて当たりにするためのものではありません。
何を中心予測に置いたのか、どこまで具体的に書けたのか、時間、分野、規模のうち何が合って何が外れたのかまで記録し、次の占断で同じ読み違いを減らしていきます。
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