価値観が違うなと思った話

価値観が違うなと思った話

記事
コラム
20年ほど前の話です。

当時、チャットで知り合った人がいました。
毎日のように話をして、ビデオ通話をするくらい仲良くなりました。
最初は楽しかったんです。
でも、少しずつ違和感を覚えるようになりました。
約束の時間に少し遅れるだけで不機嫌になったり、束縛するような言葉が増えてきたり…。
「ちょっと面倒くさい人だな。」
そんな程度に思っていました。
ある日、その人がこんな話をしました。

「事故を見たことがあってね。その人がボクの車のボンネットにぶつかって、脳みそがぶしゃーって。」

そう言って、大笑いしていたんです。
私は笑えませんでした。
人の怪我や命を、そんなふうに話せることに強い違和感を覚えました。

それだけではありません。

ある日は、
「自転車でおにぎり食べながら走ってたら転んじゃって。」
と、血だらけの膝を笑いながら見せてきました
相手は35歳ぐらいで良い大人です。
自転車乗りながらおにぎり食べるって中学生かしらと・・・💦

またある日は、
「おいしいお店を図書館の雑誌で見つけた!」
と言いながら、
その雑誌のページを破って持ち帰ってきたことを、何の悪びれもなく話していました。
コピーとるとか、メモするとか・・・最悪写真とか・・・
破く以外の方法って思いついて欲しかったですよね

もちろん、そのたびに私は
「それはちょっと違うんじゃない?」
と伝えていました。

でも、その人は笑って流すだけでした。

私の違和感は届かず、「価値観が違う」という感覚だけが少しずつ大きくなっていきました。
その後、私は少しずつ連絡を取らなくなりました。
当時は「なんとなく合わない。」という感覚でした。
でも今振り返ると、あの違和感は間違っていなかったと思っています。
価値観は人それぞれです。

だから、自分と違う価値観を持つ人がいることは当然です。
でも、

価値観の違いを認めることと、その人と付き合い続けることは別の話

私は保育士として子どもたちと関わってきました。
人の物を大切にすること。
公共の物を大切にすること。
相手の気持ちを想像すること。
そうした価値観は、一日で身につくものではありません。
毎日の小さな積み重ねの中で、少しずつ育っていくものだと思っています。

だからこそ、「なんか違う。」
そう感じた自分の感覚も、大切にしていいのだと思います。

相手を否定する必要はありません。

でも、自分を守るために、静かに距離を置くことは悪いことではない。
私は今でも、あの時フェードアウトした自分の選択は間違っていなかったと思っています。

人間関係は「我慢すること」が正解ではありません。
自分を守るために距離を置くことも、大切な選択だと思っています。


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