ロゴデザインについてのひとり言

記事
コラム
私は、グラフィックデザイナーという職種に就いてから20年近く経ちます。


10代の頃にストリート系のいわゆるグラフィティというものに興味をもちました。当時はインターネットなどがない時代。
雑誌や映画で見るその圧倒的なビジュアルに圧倒されて
夢中で紙に手書きで描いていたのを思い出します。


そんな昔話はさておき
そもそもデザインってどうして必要なのか?
いつもそんな問いから制作に入るようにしています。



会社を立ち上げる。
お店を作る。
SNSを開設する。

いろんな場面でまず初めにデザインされるのが
ロゴ(アイコン)デザイン。

ロゴの最初の起源は、古代文明などにも見られるシンボルや
紋章だと言われているようです。

たとえば、エジプトのヒエログリフやギリシャ・ローマ時代の貨幣には、
特定の王国や統治者を示すためのシンボルが使用されていました。

また、中世ヨーロッパでは、貴族や騎士たちが紋章を持ち
それが一種の「個人ロゴ」として機能していました。
日本でも昔から家紋などが使われていましたね。

今回はそんな紋章や家紋について少し考察してみます。


そもそも紋章や家紋(以後、紋章で統一)を使用していた理由は
身分の証明や家系の象徴としての役割で
単なる装飾ではなく、さまざまな実用的な目的や社会的意義を持っていた
と考えられます。


(1)識別のために必要なもの
古来より戦の場では、騎士や武士は鎧や兜を着用していたため
顔がほとんど見えなかったようです。
そのためか、紋章は戦場での識別手段として重要だったと考えられていました。盾や旗、衣装に紋章を描くことで、どの家系や陣営に属しているかが一目で分かります。これにより、味方同士の識別や敵対する陣営との戦闘での混乱を避けることができきていたようです。

これは現代社会でも、例えば国旗などもそういえそうです。
オリンピックでも日の丸がついているだけで日本の選手だとすぐにわかります。



(2)家系や地位の象徴
紋章は貴族の家系や血統を表す重要なシンボルで、特定の家族や領地に属することを示していました。紋章には、貴族の家柄や歴史、功績などが反映され、家系の威厳や栄誉を示すために使用されました。また、時には特定の家系が他の家系と同盟を結んだり、結婚した際に、両家の紋章が組み合わさる。なんてこともよくあったそうです。

現在社会で使われているいわゆる社章(企業ロゴ)などは、歴史・功績などは反映されていませんが、ぱっと見でその会社が何を行っているのか?イメージできるロゴもたくさんあります。



(3)社会的ステータスのアピール
紋章は貴族の社会的ステータスを視覚的に示す手段でもありました。豪華で複雑なデザインは、その家族の富や影響力を示すものであり、紋章のデザインや色はしばしばその家系の特定の特徴や理念を象徴していました。例えば、勇気を象徴するライオンや高潔さを表す白百合など、様々なシンボルが使われました。

現代社会では、よりシンプルなロゴが好まれますが
そのシンプルな形態の中にも、様々な意味や想いが込められているものです。


(4)伝統と誇りの継承
紋章は代々引き継がれるものであり、家族の歴史や伝統を未来に伝える役割を果たしました。これにより、家系の誇りや結束を強化し、世代を超えて家族のアイデンティティを保つことができました。



まとめ、
さて、ロゴデザインについて長くなってしまいましたが
我々デザイナーという職種の人たちは、ロゴをデザインするのにも
1つ1つ、歴史観や企業の思い(企業理念やコンセプト)などを元に
その企業が最大限に表現できるように試行錯誤して作っています。

もちろん、現代社会だけではなくそれを後世に引き継ぎ(時には形を変え)
永続的に社会認知されるようにと。。。


なんてことを考えつつ、紋章学にも興味を持つきょうこの頃です。


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