全く売れない出品から始まった。副業のココナラが、時間と場所に縛られない働き方をくれた

全く売れない出品から始まった。副業のココナラが、時間と場所に縛られない働き方をくれた

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コラム
こんにちは、転職コーチのスガケンです。
今日は、私がココナラを通じて今の働き方にたどり着くまでのお話をさせてください。遠回りと失敗ばかりのストーリーですが、今まさに働き方に迷っている方に、少しでも届けばうれしいです。

■遠回りだらけだった会社員時代


大学で工学とバイオを学んだ私は、「なんとなく医療系かな」という理由で就職活動を始めました。しっかり見た企業は10社ほど。最終的には「実家からそう遠くない」「医療系」「技術職」という順番で、医療機器メーカーへの入社を決めました。そこにキャリアの軸と呼べるものはありませんでした。

入社して3ヶ月が経った頃、少し仕事が落ち着いたタイミングで、先輩に「何か手伝える仕事はありませんか」と尋ねました。そのとき係長から返ってきたのが、「仕事は自分で取ってくるものだよ」という一言でした。

何をすればいいのか分からないまま、すべてを一人で抱え込みました。焦りからメモ帳3冊分も仕事のことを書き続けましたが、正解は見えません。週末に地元の友人と笑い合った後、日曜の夜が来るのがたまらなく怖くなり、眠れない日々が続きました。

転機は、周りを頼ることを覚えたことでした。分からないことを素直に聞き、周りの力を借りるようになってから、少しずつ仕事が回るようになりました。社内で「誰も受からない」と言われていた資格にも手を挙げて挑戦し、仕事と並行して勉強を続けて取得することができました。

その後、1500名規模の事業所で最年少の係長を任されました。嬉しさが7割、不安が3割。ところが、部下の多くは親より年上のベテランの方々でした。急なトラブル対応や残業のお願いを言い出せず、「頼むくらいなら自分でやった方が早い」と、気づけばまた全部を自分で背負っていました。

プレイヤーとしては動けても、中間管理職としての立ち回りが分からない。このプレッシャーを一生続けるのかという不安が大きくなり、私はUターン転職という形で、逃げるように一社目を退職しました。

二社目では、前職より上流の研究開発に挑みました。しかし新技術を使った新規事業はなかなか前に進まず、数ヶ月の間に上司が4人続けて退職しました。直属の上司が辞めたとき、私も会社を離れる決断をしました。今振り返ると、自分の意思というより、周りが辞めていく環境に流された選択だったと思います。

三社目に選んだのは、医療系のベンチャー企業です。商品企画から製造、品質管理、バックオフィスまで、運営に必要なことは何でもやりました。工場長やバックオフィスの責任者を務め、人事採用責任者として100人以上の入社や退職、転職に関わりました。不思議と心が折れることはほとんどなく、できることの幅が広がっていく面白さを感じていました。一社目、二社目での泥臭い失敗が、知らないうちに自分で考えて動く力を鍛えてくれていたのだと思います。

■最初の出品は、全く売れなかった


ベンチャーに在籍しながら、副業としてココナラを始めました。

最初に考えたのは、仕事で困っている人を助けたいということでした。特に思い浮かんだのが、中間管理職の方々です。係長時代、年上の部下に頼めず、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいた自分。あの頃の経験を活かせば、同じように悩んでいる人の力になれるのではないか。そう考えて最初に出品したのが、中間管理職向けのコーチングでした。

結果は、全く売れませんでした。

出品したまま反応がない日が続く中、単発の募集に応募して、ライティングの仕事をいただいていました。目の前の仕事をこなしながら、自分は誰に、何を届けるべきなのかを考え続けました。

■「採用する側」の経験を、転職する人のために


考えた末にたどり着いたのが、当時の本業である採用責任者の経験でした。

採用の現場にいると、「どうしても採用したくなる人」と「採用を見送る人」の違いが見えてきます。その差は、能力の高さよりも、自分がその会社に合っていることをどれだけ伝えられているかにありました。書類を読み、面接をし、採用を決める側にいたからこそ分かることがある。そして私自身、二度の転職を含め、遠回りだらけのキャリアを歩いてきた。それを、転職する人のために使えないか。

大切なのは、「すごい人」ではなく「合っている人」だと伝えること。そのために、誰かが評価してくれた自分を言葉にすること、職務経歴書の中に面接で話が広がるきっかけを用意しておくこと、面接官に「おっ、いいね」と何度も思ってもらうこと。採用の現場で気づいたこれらのポイントを、一人で準備するのが難しい方に届けたいと思いました。

そう考えて、転職支援のサービスを出品し直しました。

それでも、すぐには売れませんでした。単発の仕事に応募し、転職の相談や志望動機の作成など、小さな仕事を一つずつ積み重ねていきました。一件一件は小さな実績でも、それを手放さないように、石にかじりつくような思いで続けました。

■原点になった、新卒の就職支援


特に印象に残っているのは、新卒の方の就職支援をしたときのことです。

エントリーシートの作成から面接対策、さらには求人の良し悪しまで、一緒に考えました。どの会社を受けるのか、その求人は本当にその方に合っているのか。書類や面接の準備だけでなく、選ぶところから伴走しました。

「なんとなく」で一社目を選んでしまった自分の新卒時代と重なり、この方には納得して一歩目を選んでほしいと思いながら向き合いました。書類だけ、面接だけではなく、一人の方の活動を最初から最後まで支える。この経験が、今のトータルサポートの原点になっています。

■時間と場所に縛られない働き方へ


小さな実績が少しずつ評価につながり、2023年に転職コーチとして独立しました。ココナラでの販売実績は1,289件になり、今ではココナラ以外でも、個人で仕事を請け負えるようになりました。

独立して一番よかったと感じているのは、時間と場所に縛られない働き方ができるようになったことです。

もちろん、困難なこともあります。お客様の大切な転職を預かる以上、一つひとつの仕事に責任があります。その責任を実感しながら、やりがいを持って働けています。日曜の夜に眠れなかったあの頃の自分からは、想像もできなかった働き方です。

■これから


これからはコンテンツマーケットなども活用しながら、より多くの方のキャリア支援に取り組んでいきたいと考えています。そして、転職の先にある人生の支援まで行っていきたいです。

振り返ると、新卒での安易な選択も、一人で抱え込んだ係長時代も、全く売れなかった最初の出品も、すべてが今の仕事につながっています。遠回りは、無駄ではありませんでした。

失敗しないことよりも、失敗から何かを持ち帰れることの方が大切だと、今は思っています。私がお客様に「大丈夫です、人生は思っているほど簡単には終わりません」と伝えられるのは、自分自身がその遠回りを歩いてきたからです。

今まさに転換期にいる方の背中を、少しでも押せたらうれしいです。

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