臼井儀人さんの、クレヨンしんちゃんをみげか診断する。当初は現在+未来に過去編集者、今は過去のみに

臼井儀人さんの、クレヨンしんちゃんをみげか診断する。当初は現在+未来に過去編集者、今は過去のみに

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コラム
©双葉社

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今回は国民的アイドル、野原しんのすけと一家の話「クレヨンしんちゃん」。

実家に1巻から10巻まであって、擦り切れるまで読んだ記憶がある名作だ。

今はアニメ化、映画化として日本人なら知っている中流階級の家族で認知度は高い。

さて臼井儀人さんと編集者のみげか診断をすると、こうなる。

臼井儀人さん: 未来4:現在5:過去1
双葉社編集者: 未来2:現在3:過去5

トータルバランス: 未来4:現在5:過去5

とても高い数値になっていて、初期のクレヨンしんちゃんには「園児の毒舌」と「中流階級の共感」、「子育て」で目新しさがあった。

臼井儀人には、毒舌さと容赦のなさが初期にあったと思う。
ギャグよりを書きたがるのは現在共感型の強さがある。
そして、ネタの面白さや新鮮さ、テーマの目新しさは未来創造型に要素がある。

足りないのは再現型であり、これは編集者、出版社のサポートと校正によるものが強い。
チェンソーマンのタツキ先生もこのタイプに近い。

臼井儀人先生の毒舌さ、冷酷さは今の国民的読者層とは違う。
だから、丸くなったと感じる古参は多いと思う。

1巻をkindle読み放題で読めるのだが、「前が見えねぇ」のネタは、過剰とはいえ今それをアニメや映画でやったら炎上しかねない。
記憶は定かではないが、松坂先生の彼氏? がなくなった悲劇があったりと容赦がない。

それでいて、マンガ形式によるさくっとした展開が臼井儀人節というべきか、独創性のテンポの良さがあったと思う。


今のアニメや映画のクレヨンしんちゃんは「丸すぎる」と思った。
わたあめのシロよりも丸い。


なぜかというと、毒舌や冷酷さという「未来創造型」の個性の牙が抜かれて、残った編集者の過去再現性(映画監督のエゴ)だけが残ったからだ。

しんのすけという特大日本の認知度キャラに胡坐をかいて、ネームバリューを使った虎の威を借る狐になってしまったのがここ10年くらいの映画だと思う。


映画監督: ほぼ過去再現型
双葉社: 過去再現型
原作者: 不在


こうなると、作品全体が「炎上しない丸いテーマ」+「監督のエゴ」となっている。
安定感は抜群だが、目新しさがない棘のないバラの状態だ。

もし今、臼井儀人さんが元気で現役で執筆していたら、その毒舌さに魅了されてさらに映画やアニメは伸びていたと思う。

今のクレヨンしんちゃんが失速した理由は、臼井儀人さんの未来創造性(毒舌と冷酷さと目新しさ)、現在共感性(その場の感情と展開の速さ)がなくなったことだ。

アニメでも映画でも漫画でも、みげかにおける「未来+現在+過去」の時間軸が最大化するように組むことが重要だと思っている。


最初は人気が出ても、後から失速するパターンは例外なく「3つの時間軸のどれかが欠落」であり、それを出版社などが放置することで読者が見限る。


自分は今でもクレヨンしんちゃんは1巻から20巻くらいまで名作だと思う。
ただ、途中で国民アニメになって目がでかくなって丸くなったことで別作品になったと思う。

タイミング的にはひまわりが生まれた頃だろうか。
ってかひまわり何年、赤ちゃんやっているだろうか?



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