日本にある占い方法の中に相手の顔を見て性格や運勢を判断する「人相占い」
という占いがあります。人相占いは人相学・人相術とも言われていて
中国語(漢文)の原典で「神異賦(しんいふ)」と呼ばれるものがあるのですが、
それを日本語に訳して、人相学を学んだ私が現代人の感覚で内容をアレンジ
したものを書いていきます。 人相学の古典の現代的な解釈です。
今回の詩句は「良くない人相」つまり「悪い人相」を紹介している詩句になります。
(19 髪際低皮膚粗 「髪際が低くて皮膚の粗きものは」
終見愚頑 「頑愚を見るに終わる」 )
「髪の生え際が低く額が狭くて肌がデコボコしている人は、
頑固で愚かな人かもしれません」
髪際(ハッサイ)とは、額の上の髪の毛の生え際のことをいうようです。
広い意味では額に限らず頭髪の生え際すべてを髪際とも言うようです。
「こうぎわ」という読み方もあるのですが、中国の古典の読みかたとしては
「ハッサイ」と読むべきのようです。
低(ヒクイ)とは、そのままの意味で「高い・低い」の低いという意味です。
「高くないさま」であり「ひくいこと」という意味です。
皮膚(ヒフ)とは、そのままの意味で「人間の肌」のことです。
この詩句ではおもに「人間の顔の皮膚」のことを指しています。
粗(アライ)とは、一般的には「雑なこと・いい加減・大雑把・がさつ」という
意味なのですが、この詩句では顔の皮膚のことを指して「粗い」と述べているので
「皮膚の肌理(キメ)が粗い」とか「皮膚の質感が粗い」とかあるいは
「肌が荒れている」というような意味ではないかと思われます。
終(オワル)とは、一般的には「物事が終わる、完成させる、結びとする、
完了する」などの意味であり、その意味で取っていいと思います。
見(ミル)とは、そのままの意味で「目で見る」という意味です。
この詩句の場合は、「見える」「会う」「まみえる」という意味も
含んでいるかも知れません。
頑愚(ガング)とは、「頑固で愚かなさま」という意味だそうです。
あるいは「頑固で愚かな人」という意味もあるようです。
この詩句の字の並びでは「愚頑」となっていますが、
調べてみますと「愚頑とは頑愚のことです」という説明が多いので、
私の文章では頑愚とします。
それではこの詩句を日本語の文章にしていきます。
上の句の「髪際低皮膚粗」からです。
まずは「髪際(ハッサイ)が」から読み始めていきます。
次に「低(ヒク)くて」と読んでいき、次に「皮膚(ヒフ)の」と読みます。
そして次に「粗(アラ)きものは」と読みます。
ここは「粗いのは」と読んでも良いですし、それでも意味は通るのですが、
理解しやすい文章にしたいので「粗きものは」とします。
これらを繋げると「髪際が低くて皮膚の粗きものは」という文章になります。
そして下の句の「終見愚頑」に移ります。
まずは「頑愚(ガング)を」と読みまして、次に「見(ミ)るに」と読みます。
そして「終(オ)わる」と読みます。
これらを繋げると「頑愚を見るに終わる」という文章にすることができます。
これで上下の句の日本語の文章をつなげると
「髪際が低くて皮膚の粗きものは、頑愚を見るに終わる」という文章に
することができます。
ただこの文章では一般の方には意味がわからないと思われますので
私の解釈にはなりますがもっとわかりやすい現代的な表現になおした文章を
この後で書くことにいたします。
それではこの詩句の意味をわかりやすい表現になおした文章を
書いていきたいと思います。
上の句の「髪際が低くて皮膚の粗きものは」から始めます。
「髪際」とは最初に説明いたしましたが、髪の毛の生え際の事を言っています。
そしてここでは額の上の生え際の事を言っています。
それが「低い」と述べているので、髪の毛の生え際の位置が
普通の人よりも低い位置にある人は、と言っているのだと思われます。
それはつまり「額の縦の幅が狭い」ということを述べているのだと思います。
これはおそらく世間一般の標準的な額の縦幅の人よりも狭い額の人のことを
指しているのだろうと思います。
次に「皮膚の粗きものは」ですが、これも最初に説明いたしましたが、
この言葉の意味はおそらく「皮膚の肌理が粗い」とか「皮膚の質感が粗い」とか
あるいは「肌が荒れている状態」のことを述べているのではないかと思われます。
この言葉の解釈のために皮膚の肌理(キメ)について調べてみたのですが、
肌理とは肌に眼を近づけてよく見てみると、
肌の表面に網目状に走る皮膚の細かい溝である「皮溝」と
その皮溝によって囲まれている盛り上がった肌の部分である「皮丘」の
二つで肌の表面ができているのだとわかります。
いわゆる「肌理の細やかな美しい肌」とは肌表面の皮溝の網目が作る
三角形や多角形の溝が美しくきれいに並んでいることを言うそうで、
そのような状態になるとそれに合わせて皮丘の形も均一になるので
自動的に肌の表面が平らになり美しい肌になるのだそうです。
これが「肌理の細やかな美しい肌」と言われるもので、
多くの女性が求める理想の肌であると言われています。
この詩句ではその逆で「肌理が粗い状態の肌」のことを
述べているのだと思われます。
生活習慣の乱れなどが原因で肌の状態が悪くなると
肌表面にある皮溝が深くなり、それと同時に皮丘が萎んでしまうのだそうです。
そうなると肌の表面が平でなくなりデコボコしてしまうらしいです。
それがさらに進むと肌が荒れた状態になるのだそうです。
ですのでこの詩句が述べている「皮膚の粗きものは」というのは
「肌がデコボコしている」とか「肌が荒れている」という意味でとらえて
よいのではないかと私は思います。
ですので上の句をより分かりやすくすると
「髪の生え際が低く額が狭くて肌がデコボコしている人は」という文章に
私はすることにします。
次に下の句の「頑愚を見るに終わる」です。
「頑愚」とは最初に説明しましたとおり「頑固で愚かなさま」とか
「頑固で愚かな人」という意味があります。
そしてそれを「見る」と言っているので「そういう人を見る」という意味で
とっていいと思います。
そして最後に「終わる」と言っています。これもそのままの意味でとって
「それで終わり」とか「それで終わる」というふうに解釈していいと思います。
これらの言葉をそのまま繋げると「頑固で愚かな人を見て終わります」
という形になります、この文章でも意味は伝わってくるのですが、
上の句の文章から繋げてよりわかりやすい文章にするとすれば、
「頑固で愚かな人です」とした方が良いかなと私は思います。
それで上下の詩句の解釈文を繋げると
「髪の生え際が低く額が狭くて肌がデコボコしている人は、頑固で愚かな人です」
という文章になります。
この詩句の現代的な解釈はこれでいいと思うのですが、
人相学・人相術の知識から見たこの詩句の暗示の説明をしていませんので
このあとでそれについて説明していきたいと思います。
それでは人相学・人相術の視点からこの詩句の暗示の解釈を
していきたいと思います。
先ほども書きましたがこの詩句で「髪際が低い」と述べているのは、
標準的な人よりも「額の縦の幅が狭い」ということを指摘したいのだと思います。
人相学・人相術では額の占い的な暗示や意味として
「知性・知能・頭脳などの才能や働き」という意味があります。
それ以外にも「人生の序盤から中盤にかけての運勢」とか、
その他にもさまざまな暗示や意味があるのですが、
この詩句では「頑固で愚かです」と指摘しているので
おもにその点について絞って書いていこうと思います。
人相学・人相術では額が広くて綺麗な状態であるのを運勢が良いととらえます。
額が広いというのは額の縦の幅が人並みよりもあり、
額の横幅もしっかりとあって正面から見ると横長の長方形の形になっている額を、
広い額ととらえるようです。
このように額の縦幅と横幅がしっかりとあって肌が綺麗で異常が無い額を
運勢の良い額と判断します。
このような額をしている人は「知性があり知能や頭脳の働きが人よりも
優れていて若い年齢の頃から才能を発揮する」と言われています。
対人関係も交際上手で円満な人が多い傾向があります。
なのですが、この詩句では「髪の生え際が低くて額が狭い」と指摘しています。
つまり「額が狭いから運勢が良くない状態である」ということを
言っているようなのです。
それに加えて「肌がデコボコしているのは」とも指摘しています。
これは特に額の肌がデコボコしているということを問題にしているのだと思います。
額に限らず皮膚・肌に問題があることや障りがあるのを人相学では恐れます。
額とか鼻とか頬骨とか顎などの顔のパーツや部位の
皮膚や肌に問題や障りが現れているのは、
そこの顔の部位の暗示している運勢が良くないことを現わしているからです。
額の生え際が低くて額の縦の幅が狭くなっている状態で、
それに加えて額の肌がデコボコしているのは、
「額の状態が特に良くないのでそこの意味する運勢も良くないです」と
言っているのだと思います。
額は知性・知能・頭脳の働きや才能を意味しているので、
それが良くないので「頑固で愚かです」と言っているのだと思います。
このようになると自分の考えに異常にこだわるような性格になり、
他人の意見に一切耳を傾けないようになってしまう可能性があります。
周囲の人達に合わせられなくて、自分の狭い考え方しかできなくて
周りの人達から見て愚かに見えるような行動をとるようになるのかもしれません。
このような暗示があります。
この詩句の暗示が成立するために注意しなければいけないのは、
「額の縦の幅が狭い事」と「額の肌がデコボコしている事」が
「両方ともに揃っていること」が必要な要件になります。
それが両方セットになっていないとこの詩句の暗示は現れないと
思っていた方がよいです。
これは大事なポイントですのでしっかりと確認してください。
つまり額の縦の幅が狭くても、額の皮膚が平らで綺麗であれば
頑固で愚かな人では無いということになります。
その場合は「こだわりがやや強めの融通の利かない人であるかもしれませんが、
他人の意見を全然聞かないほど愚かでは無い性格」ぐらいの
人になるかもしれません。
ここのところはとても大事なポイントになるので注意してください。
重ねて言いますが額が狭いだけで、皮膚がデコボコしていなければ
詩句の暗示はそのままには現れません、気をつけるようにしてください。
この詩句の暗示についていろいろと述べてきましたが、
この額の縦の幅が狭い人は「専門の分野」とか「専門職と言われる職業」で
活躍できる人もいるそうです。
額の縦幅が狭いのは「こだわり」が強くなる傾向があるように思われますので、
それが良い方向に現れれば、自分が興味を持っている知識や技術を
深めて伸ばすことができる才能があるという暗示でもあると思われますので、
社会の役に立つような方向で活用できれば本人にとっても有益だと思います。
この詩句の暗示はそのまま実践で採用しても問題は無いと私は思います。
額の縦の幅が狭くて、額がデコボコしていたり肌が荒れている人を見かけたら、
適切な距離を取ってしばらく相手の言動や行動の様子を見てから
判断するようにしてみてください。
詩句の暗示は所詮は暗示にすぎませんから当てはまらないことも多いです。
それを絶対視しないようにして対応するようにしてください。
これでこの詩句の解釈を終わります。
髪際 髪の毛の生え際の事です。
低 ひくい、という意味です。
皮膚 肌や皮膚の事です。
粗 あらい、という意味です。
終 おわり、という意味です。
見 みる、という意味です。
愚頑 頑固で愚か、という事です。
(人相を学ぶ19 髪際低皮膚粗 終見愚頑 )
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人相を学ぶ7 額が横に広くてキレイな人は若い年齢から成功し出世します
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