ホームページを新しく作り直すとき、「デザインを変える」「CMSを変える」など見た目や仕組みばかりに目が行きがちですが、実は“移行作業”の段階こそ注意が必要です。ここを雑に進めると、アクセスが激減したり、メールが届かなくなったりと、後から大きな問題につながることもあります。
この記事では、既存サイトから新サイトに移行するときに注意すべきポイントを整理します。
1. URL構造を変えるときはリダイレクト設定を忘れずに
旧サイトと新サイトでURL(ページの住所)が変わる場合は、301リダイレクトを必ず設定しましょう。
これを怠ると、検索エンジンから見て「新しいページが存在しない」と判断され、SEO評価がリセットされる可能性があります。
また、ユーザーがブックマークしていたリンクや他サイトからのリンクもすべて無効になります。
2. Google関連ツールの再設定
新サイトでは、以下のGoogleツールの設定を確認・更新しておきましょう。
Google Search Console:新しいURLを登録し、インデックス状況を確認
Google Analytics(GA4):トラッキングコードを新しいサイトに設置
Googleタグマネージャー:旧サイトからのコード引き継ぎを確認
これらを設定しないと、移行後のアクセス解析ができなくなります。
3. メールフォームと通知の動作確認
WordPressやPHPなどで作られたお問い合わせフォームは、移行後に動かなくなるケースが多いです。
メール送信テストを必ず行い、以下をチェックしましょう。
送信完了メッセージが表示されるか
管理者宛・ユーザー宛のメールが届くか
スパムフォルダに入っていないか
メールアドレスの設定やサーバー側の送信制限も忘れず確認します。
4. 画像やリンク切れのチェック
ファイル名の変更やディレクトリ構造の違いにより、画像が表示されない・リンクが切れているといった不具合が起こりがちです。
公開前に以下をチェックしておきましょう。
画像がすべて表示されているか
内部リンク(ページ内リンク)が正しいか
外部リンクが古いままになっていないか
無料のリンクチェッカーを使うのもおすすめです。
5. SSL(https)設定の確認
新しいサーバーに移行すると、SSL証明書が未設定のままになることがあります。
https:// でアクセスできるか、ブラウザに「安全ではありません」と出ないか確認しましょう。
SSL化はSEOにも関係する重要項目です。
6. DNS・ドメイン設定のタイミング
サーバーを変更する場合は、DNS(ドメインの向き先)切り替えのタイミングも大切です。
切り替え直後は一時的に旧サイトが表示されたり、見られなくなったりする時間が発生することがあります。
アクセスが少ない時間帯に切り替えるのがおすすめです。
7. バックアップを取っておく
万が一トラブルがあっても戻せるように、旧サイトのデータを丸ごとバックアップしておきましょう。
WordPressならプラグイン「UpdraftPlus」などを使うと簡単です。
データベース(MySQL)も含めて保存しておくと安心です。
8. 公開後も数日はモニタリング
新サイトを公開して終わりではありません。
数日間はアクセス解析やフォーム送信履歴をチェックし、想定通り動作しているかを確認します。
エラーログを定期的に見る習慣をつけておくと、不具合を早期に発見できます。
まとめ
ホームページのリニューアルや移行は、「見た目」だけでなく「中身(データ・設定)」の引き継ぎが非常に重要です。
リダイレクト・ツール設定・フォーム確認・SSL・DNS・バックアップの6点を最低限押さえておけば、大きなトラブルを避けることができます。
少し手間はかかりますが、丁寧な移行が安心で信頼されるサイト運営につながります。