AIをどこに当てはめれば効くか——3か月・月30,000円で見えた線引き
私はAIツールに、月30,000円以上を使っている。ChatGPT、Claude、Make、その他。実質3か月でここまで課金額が積み上がった。
がっつり課金してきたからこそ、はっきり分かってきたことがある。AIをどこに当てはめれば効くか、どこは人が残るのか——その線引きだ。
「ツールに課金しているのに、自分の業務のどこまで任せられるかが曖昧」——という声をよく聞く。分からないまま触っていると、成果が出たか判断できず、ずるずる課金だけが続く。
当てはめるべき作業の輪郭は、3つの基準で判定できる。この基準は、私が3か月で組んできた実装物——ラーメン店LP、1日社長ミニゲーム、SNS投稿基盤、そして先週の請求書処理システムから、はっきり浮かび上がってきた。
先週、その基準を当てて、請求書10枚の処理を25分から5分に短縮した。今日は、この線引き基準を書く。
置き換えられるのは、輪郭が明確な作業
洗濯機を思い浮かべる。
洗い→すすぎ→脱水。この3つが全部決まっているから、機械に任せられる。順序が決まっている。条件が明文化されている。入れる物と出す物の輪郭が、はっきりしている。
先週組んだ請求書処理も、同じ構造だ。
請求書10枚を、Excel台帳に転記する作業。決まった書式の請求書を読み取って、決まった項目(発行日・請求先・金額・明細)を、決まった欄のExcelに書き出す。Azure Document Intelligenceという読み取りツールに、請求書のテンプレート項目を教え込んだ。
25分の手作業が、5分になった。
途中、400エラーが毎回出て手が止まった。原因は、標準項目と追加抽出項目を混ぜて送っていたこと。分けて送るように書き直したら、通った。
——線引き基準は、この3つに整理できる。
入力形式が固定できる(あるいは収束できる)
出力形式が構造化できる
変換ルールが明文化できる
決まりごとが多い作業ほど、AIに置き換えやすい。逆に、この3つのどれかが曖昧なら、そこから先は置き換わらない。
じゃあ、置き換えられないのは何?
今晩の献立を考える場面を思い浮かべる。
冷蔵庫の中身、家族の予定、今日の気分。それらを見て、何を作るか決める。同じ家事でも、判断が入るとまだ人が残る。
請求書処理の先も同じだ。
項目を読み取ってExcelに書き出せても、そのExcelを次にどう使うかは、業務の設計だ。台帳に転記するのか、仕訳に流すのか、支払い指示につなげるのか。ここは業務目的を持つ人——担当者や経営者——が決める領域だ。
さらに、業務フローのどこにこの処理を組み込むか。月末にまとめて回すのか、請求書が届いた瞬間に回すのか。誰が確認するのか。これらも、業務側の判断が要る。
技術としては、次の段(台帳→仕訳→支払)まで見えている。API/CSV/JSONで繋げばいい。ただ「業務全体をどう楽にするか」の設計は、業務目的を持つ人にしか決められない。どの作業をどこまで自動化するかは、業務側の判断だ。
だから私は、線引き基準3つで"置き換え可能な作業"を切り分ける。そこから先の"どう組み込むか"は、業務側と一緒に決める。
あなたの業務の"ここ"、置き換えられそう?
「うちのこの作業、AIで置き換えられそうかも」と思う業務が、1つでもありますか。
もしあれば、コメント欄に1つ書いてください。「うちの業務のここ、AIで置き換えられる?」で構いません。
私が線引き基準3つを当てて、置き換えられるか/どこが業務判断で残るか、初手の判定を無料で返します。
1つずつ線を引けば、業務全体の輪郭が見えてくる。線引きは、こうやって重ねていくものだ。