メンタルヘルス疾患の割合

メンタルヘルス疾患の割合

記事
コラム

~誰でもなりうること~

「メンタルヘルス疾患」の偏見は、
日本はまだまだ根強いように思います。
“異常者”だと思われたり、
「一度なったら治らない」という、
間違った認識を持っている人までいます。

でも、私は実のところ、
普通の風邪と変わらないように考えています。
むしろ、その疾患率や、
周囲へのウィルス感染のリスクを考えると、
風邪よりも、
むしろ危険性は少ないのではないか、
とさえ思うのです。

メンタルヘルス疾患への偏見は、
“健全”か“メンタルヘルス疾患”か、
の二択で捉えるから
発生しているのではないかと思っています。
人間、「どちらか」と言われたら、
当然、「自分は“健全”」と言いたくなるでしょうし、
そうではない人達を、
“異常”と捉え、
偏見が深くなっていくように思うのです。

でも、実は、
他の風邪などと同じように、
“風邪ぎみ”の時もあるし、
誰でもかかる可能性があると言えます。

実際、一生のうち、
メンタルヘルス疾患にかかる可能性は、
どれくらいの割合だと思いますか?
あまり正確なデータではないのですが、
10年以上前に、
「大体10人に1人」と言われていました。
でもこれは、
実際に心療内科などを受診し、
疾患名がついた人の割合です。
では、どのような人が、
そのように診断されるのでしょう。

例えば“うつ病”だと、
気分が落ち込んだり、
趣味が楽しめなくなったり、
というような症状があるのですが、
どれくらいの“期間”、
そのような症状が続くと、
“うつ病”と診断されると思いますか?

・・・これが、2週間なのです。
いかがですか?
短いと思いませんか?
皆さんのこれまでの人生で、
思い返してみてください。
2週間以上、
落ち込んだりしたことも
あったのではないでしょうか。

学校の友達との
人間関係で悩んだ時、
志望校に入れなかった時、
大好きな人と別れた時、
大切な家族や友人を亡くした時…。
むしろ、2週間やそこらでは
復活できなかった時もあったと思います。

しかし、その状態は、
医学的に言えば、
“うつ病”であった可能性もあるのです。
ただ、それでも、
日常生活に大きな支障がなければ、
受診や服薬はしなかったかもしれません。
そうなると、
実際のメンタルヘルス疾患の割合は、
先ほど出て来た“10人に1人”より、
もっと高くなってくると考えられます。
その数は、
実際には倍以上とも言われていて、
私の感覚からすれば、
「誰しも、
少なくとも一生に一回以上は、
うつ状態になった経験があるのではないか」
とさえ思うのです。

言い過ぎだと思いますか?
でも、普通に働いていても、
業務が辛かったり、
人間関係に悩んだりしますよね。
そのような悩みが、
たとえ大きくて、
2週間足らずで無くなるわけではありません。
それで、
プライベートの時間が少なくなったり、
睡眠不足になったりすれば、
さらにメンタルヘルス疾患の
症状も出やすくなります。

ですから、
メンタルヘルス疾患は、
決して“異常”なのではなく、
風邪と同様に、
“誰でもなりうる”疾患なのです。

「なんだか最近辛いな」
「一人では解決しないな」
そんな時は、
どうか周囲に助けを求めてください。
あなたが一日でも早く、
その辛い状況から抜け出せるよう
心から応援しています。


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