こんにちは。
6月23日の市場を振り返ると、投資家の関心は株式市場よりもむしろ「ドル円」と「為替介入」に集まった一日でした。
ドル円は一時161.92円まで上昇し、2024年につけた歴史的な円安水準に再び迫る展開となっています。
今回は昨日の相場を振り返りながら、今後の注目ポイントについて解説していきます。
米国株はまちまちの展開
まずは米国株から見てみましょう。
昨日の主要指数は以下のような結果となりました。
NYダウ:+148ドル
S&P500:-27ポイント
ナスダック:-351ポイント
ダウは上昇したものの、ハイテク株中心のナスダックは大幅下落となりました。
市場では金利高への警戒感が根強く、特に高PER銘柄への利益確定売りが目立っています。
ドル円は161円台後半へ
為替市場ではドル高の流れが継続しました。
先週のFOMC以降、市場ではFRBの利下げ期待が後退しており、その影響でドル買いが優勢となっています。
ドル円は一時161.92円まで上昇し、歴史的高値圏に接近しました。
一方でユーロドルは1.14ドル台前半まで下落しています。
現在の市場は、
「ドルが強い」
というよりも、
「円が弱い」
という見方の方が正確かもしれません。
緊急会談報道でドル円急落
そんな中、市場を驚かせたのが日米財務当局による緊急オンライン会談の報道です。
このニュースが流れると、
ドル円は161円付近まで急落。
市場では、
「為替介入への布石ではないか」
との思惑が一気に広がりました。
もっとも、その後は再び買い戻され、最終的には161円台後半で取引を終えています。
それだけ円安圧力が強いことを示していると言えるでしょう。
162円突破で何が起きるのか?
現在、多くの市場参加者が注目しているのが162円ラインです。
この水準を明確に突破すると、
ストップロスの買い注文
アルゴリズム取引
投機筋の追随買い
が重なり、一段高となる可能性があります。
一方で、日本政府・財務省にとっては見過ごしにくい水準でもあります。
そのため、市場では
「162円を超えたら介入があるのではないか」
という警戒感も高まっています。
協調介入はあるのか?
今回特に話題になっているのが日米協調介入の可能性です。
過去にG7による協調介入が実施された代表例は東日本大震災後でした。
当時は震災と原発事故という世界的な非常事態が背景にありました。
しかし現在は、
日米金利差
日銀の金融政策
財政政策
といった要因による円安です。
そのため、現時点でアメリカが協調介入に参加する可能性は高くないと考えられます。
ただし、万が一協調介入が実施されれば、市場へのインパクトは計り知れません。
単独介入と違い、投機筋が対抗するのは極めて困難になるからです。
今週最大の注目イベント
今週は為替介入だけでなく、米国のPCEデフレーターにも注目です。
PCEデフレーターはFRBが最も重視するインフレ指標の一つです。
結果次第では、
利下げ期待の再燃
米金利の変動
ドル円の方向性
が大きく変わる可能性があります。
まとめ
ドル円は162円目前まで上昇し、市場は再び緊張感を高めています。
現時点では協調介入の可能性は限定的と見ていますが、単独介入への警戒は日に日に強まっています。
そして今週はPCEデフレーターという重要イベントも控えています。
ドル円が162円を突破するのか、それとも当局のけん制によって反落するのか。
今後の値動きから目が離せない一週間になりそうです。
FXトレーダーにとって重要なのは「予想」ではなく「対応」です。
相場がどちらへ動いても冷静に対応できる準備を整えながら、今週の大きな値動きに備えていきましょう。