喧嘩をしたあと、彼が急に黙ってしまった。
さっきまで普通に話していたのに、急に口数が減った。
「もういい」
「今日は話したくない」
そう言って離れてしまった。
LINEを送っても返ってこない。
そんなとき、あなたの頭の中には、いろいろな考えが浮かぶかもしれません。
「わたし、言いすぎたかな」
「もう嫌われた?」
「今すぐ謝ったほうがいい?」
「でも、今追いかけたら余計に離れてしまうかも」
喧嘩の直後は、彼を失いたくない気持ちが強いほど、何をすればいいのかわからなくなります。
けれど、ここでひとつ知っておいてほしいことがあります。
『恐れ回避型』の傾向がある人は、親密さを求める気持ちと
親密になることで傷つくことへの怖さを同時に抱えやすいことがある
だから、喧嘩のあとに彼が距離を取ったとしても「あなたを嫌いになったから」だけでは説明しきれないことがあります。
むしろ、本人の中でも「離れたい」と「離れたくない」が同時に動いている。
そんなことが起こることがあります。
ただし、彼の沈黙に「きっとこういう意味なんだ」と決めつけていいわけではありません。
彼の内面を直接見ることはできないからです。
この記事でお伝えしたいのは、彼の気持ちを当てる方法ではありません。
喧嘩という強い感情が動く場面で『恐れ回避型』の傾向がある彼の中に、どんな矛盾や葛藤が起こりやすいのか。
それを知ることで「どうして彼はあんなふうになるの?」という見え方を少し変えていくこと。
そして、
そのうえで、彼の実際の言葉や行動を見ながら、あなた自身のつぎの一歩を選べるようになること。
それが、この記事の目的です。
💡この記事で得られること
🌈彼が黙った瞬間に「嫌われた」と決めつけずに、落ち着いて考えられるようになる
🌈「わたしが全部悪かったのかも」と自分ばかりを責め続けなくなる
🌈彼の沈黙を読み解こうと、LINEの一言や既読・未読に振り回されなくなる
🌈彼の気持ちを推測するだけでなく、自分がどうしたいのかも考えられる
🌈彼の気持ちを無理に答え合わせしなくても「今のわたしにできること」に目を向けられるようになる
わたし自身『回避型』の気質と向き合ってきました。
そして『恐れ回避型』や『回避型』の傾向を持つ彼との関係に悩む方のご相談をお聴きしてきました。
だから、黙ってしまう彼の苦しさも、待っているあなたの苦しさも、両方の側から見つめることができます。
まず、知ってほしいこと
喧嘩のあとに彼が黙ったとき、
「わたしが全部悪かったんだ」と自分を責めなくていい
そして
彼が黙っている理由も、今はひとつに決めなくていい
もしかしたら、ひとりで気持ちを整理しているのかもしれない。
どう向き合えばいいのかわからず、言葉を探しているのかもしれない。
ここでは、すぐに答えを出すのではなく、この二つの間にあるものを一緒に見ていきます。
第1章:なぜ、喧嘩すると彼は急に離れるの?
1️⃣「話し合えばいいのに」が彼には簡単ではないことがある
あなたからすると「喧嘩したなら、ちゃんと話し合えばいい」と思いますよね。
言いたいことを伝える。
相手の話を聞く。
誤解があれば解く。
悪かったところがあれば謝る。
そうやって、関係を立て直していく。
ですが『恐れ回避型』の傾向がある人にとって、強い感情が動いているときの「話し合い」は、必ずしも安心できるものではありません。
なぜなら、話し合うということは、自分の気持ちを相手に見せることでもあるから。
「俺はこう思った」
「本当は寂しかった」
「あなたの言葉に傷ついた」
「怖かった」
そういう気持ちを言葉にするには、相手を信頼して、自分の弱い部分を見せる必要があります。
ところが、喧嘩の最中は、その「信頼して近づく」こと自体がむずかしくなることがあります。
2️⃣近づきたいのに、近づくことが怖い
『恐れ回避型』という言葉で説明される特徴のひとつに「人とのつながりを求める気持ち」と「傷つくことへの警戒」が同時に存在しやすいというものがあります。
これは、外から見ると、とても矛盾して見えます。
たとえば、彼があなたのことを大切に思っていたとしても、喧嘩になった瞬間「わかってほしい」という気持ちと「これ以上傷つきたくない」という気持ちが、同時に出てくることがあります。
あなたと話して解決したい。
でも、また責められるのが怖い。
本当の気持ちを伝えたい。
でも、伝えてもわかってもらえないかもしれない。
離れたら寂しい。
でも、今この場にいるのもしんどい。
そうすると、
「話したいけれど、今は話したくない」
このように、一見矛盾した状態になることがあります。
そして、そんなときに彼が選びやすい行動が、距離を取ることです。
第2章:「黙る」という行動の内側には、何があるの?
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
彼が黙った。
あなたから見ると、ただそれだけです。
だから、
「無視された」
「冷めた」
「怒っている」
「もう別れたい」と意味をつけたくなります。
ですが、沈黙の外側から見えるものと本人の内側で起きていることは、必ずしも同じではありません。
たとえば、こんな状態です。
1️⃣「これ以上話したら、もっと悪くなるかもしれない」
喧嘩の最中は、普段なら流せる言葉にも、強く反応してしまうことがあります。
相手の表情。
声のトーン。
言葉。
過去の喧嘩。
そういうものが重なって「また同じことになるかもしれない」という警戒が強くなる。
すると「ちゃんと話し合わなきゃ」ではなく「今はこれ以上話さないほうがいい」という方向に気持ちが傾くことがあります。
2️⃣「何を言えばいいのかわからない」
あなたからすると「何か言ってよ」と思うところ。
ですが、感情が大きく動いているときに、自分の気持ちをすぐに言葉にできる人は多くありません。
怒っているのか。
悲しいのか。
傷ついたのか。
怖いのか。
もう疲れたのか。
いろいろな感情が混ざって、言葉が追いつかなくなることがあります。
怒りの奥に悲しさがあったり。
傷ついた気持ちの奥に「わかってほしかった」という思いがあったり。
そんなとき「どう思ってる?」と聞かれても、答えが出てこない。
だから黙る。
一見「無視」に見えても、彼の中では、何をどう伝えればいいのかわからなくて、言葉を止めてしまっている。
そんな状態になっていることもあるのです。
3️⃣「仲直りしたい。でも、これ以上近づくと傷つきそう」
これが『恐れ回避型』を理解するときに、もっとも大切な部分です。
あなたからすると、
「喧嘩したなら、ちゃんと話して仲直りしたい」
「このまま離れてしまいたくない」
「だから、わたしは近づいているのに」
そう思いますよね。
なのに、あなたが話そうとするほど、
彼は黙る。
距離を取る。
さらに離れていく。
「わたしが関係を壊したくなくて近づいているのに、どうして彼は離れていくの?」
そう感じてしまうのも、無理のないことです。
ですが、愛着に回避傾向がある人の中では「仲直りしたい」気持ちと「これ以上傷つきたくない」気持ちが、同時に動くことがあります。
本当は関係を終わらせたいわけではなくても、気持ちが揺れ動いているときには「今すぐ向き合うこと」そのものが負担になることがあるのです。
💭親密になることへの「怖さ」があるから
たとえば、
「もっと近づいて、自分の弱いところまで知られたら嫌われるかもしれない」
「大切に思えば思うほど、失ったときの傷も大きくなってしまう」
「期待して、信じて、それでも最後に見捨てられたら耐えられない」
そんな不安が心の奥にあると、関係が深まりそうになったときほど、無意識にブレーキがかかることがあります。
だから、あなたから見れば「今こそちゃんと向き合いたい」という場面であっても、彼の中では「これ以上、関係が深くなったら、また傷つくかもしれない」という怖さが強くなっていることがあるのです。
その結果として、自分から距離を取ることで、これ以上傷つかないようにしようとすることがあります。
🌙感情を整理するために「一人になる時間」が必要になることもある
もうひとつ知っておきたいのが、喧嘩や話し合いの最中に、彼の中で感情が激しく動いている可能性です。
あなたは、
「彼がどう思っているのか知りたい」
「ちゃんと話せば、分かり合える」
そう思うかもしれません。
ですが彼にとっては、感情が強く動いているときほど、
「今は気持ちがいっぱいで、これ以上受け止められない」
「少し離れて、自分の気持ちを落ち着かせたい」
「このまま話し続けると、自分でも気持ちがわからなくなりそう」
このような気持ちになることがあります。
つまり、話し合いから逃げたいというより、今はその感情を抱えたまま向き合う余裕がないということです。
だから、あなたが「ちゃんと話したい」と近づくほど、彼はますます「少し離れたい」と感じる。
ここには、どちらが正しい・間違っているという話ではありません。
あなたは「関係を大切にしたいから近づく」
彼は「関係を壊したくないからこそ、いったん離れて落ち着こうとする」
そんなふうに、同じ関係を守りたい気持ちから、正反対の行動が出ることがあるのです。
実際に、愛着による回避傾向と、葛藤場面で「引く」という対処を取りやすいこととの関連は、研究でも報告されています。
スペインで175組のカップルを調べた研究では、人と深く関わることに慎重な傾向が強い人ほど、もめごとの場面で「黙る」「その場を離れる」など、距離を取る対処をしやすいことがしめされています。
さらに、片方が距離を取ると、もう片方は「ちゃんと話してほしい」「どう思っているのか知りたい」と、より近づいて話し合おうとしやすくなります。
(Bretaña, I., Alonso-Arbiol, I., Recio, P., & Molero, F.(2022)Frontiers in Psychology, 12, 794942)
つまり、
「彼が離れる」
↓
「わたしは不安になって、もっと近づきたくなる」
↓
「彼はさらに距離を取りたくなる」
このような動きが、ふたりの間で起こることがある。
だからこそ「近づいたのに、どうして離れるの?」という出来事を、すぐに「わたしへの愛情がなくなったから」とだけに結びつけなくてもいいのです。
第3章:「彼が離れた」だけでは、彼の気持ちまではわからない
ここまで読んで「じゃあ、彼が黙るのは、わたしを嫌いになったからじゃないんだ」と思ったかもしれません。
ですが、ここで一度立ち止まってください。
少しだけ、別の見方も持っておきたいのです。
『恐れ回避型』という特徴を知ると「喧嘩のあとに離れるのは、気持ちがあるからなのかもしれない」
そう考えたくなることもあります。
実際に、距離をとることで気持ちを整理しようとする人もいます。
ですが「離れる」という行動から、彼の本当の気持ちまで知ることはできません。
人が距離を取る理由は、ひとつではないからです。
⚡️怒っていることもある
⚡️傷ついていることもある
⚡️話したくないこともある
⚡️考える時間が必要なこともある
⚡️関係そのものに迷っていることもある
⚡️本当に距離を置きたいと思っていることもある
心理を知ることは、彼の気持ちを決めることではありません。
「恐れ回避型だから、きっとこうなんだ」と急いで答えを出すのではなく、彼の行動や言葉、ふたりの間で起きていることを一つずつ見ていく。
そうすることが、自分自身が振り回されずに、今ある関係を見られるようになることにつながります。
第4章:それでも「わたしが全部悪かった」と思ってしまうあなたへ
彼が黙る。
彼が離れる。
彼から連絡が来ない。
そうすると、
「わたしが何かしてしまったからだ」
「わたしがもっと違う言い方をしていれば」と自分に原因を集めたくなります。
もちろん、喧嘩の中で自分に悪かった部分があるなら、そこは振り返っていい。
言いすぎた。
傷つける言葉を使った。
感情的になった。
そういうところは、謝ればいい。
ですが、彼が距離を取ったことまで、全部あなた一人が責任を背負わなくていいのです。
なぜなら、彼には彼の反応の仕方があるから。
同じように喧嘩をしても、
☘️「今のは悲しかったから話し合いたい」と伝える人もいる
☘️一人になって気持ちを整理する人もいる
☘️その場では何も言えなくなる人もいる
☘️少し距離を取る人もいる
そこには、その人が持っている感情の扱い方や、親密な関係の中でどう反応するのかも関係しています。
だから、
彼が距離を取った=ふたりの関係が終わり、ということではない
彼が離れた=あなたとの関係を大切に思っていない、とも限らない
彼が距離を取ったときに「彼が離れた」ことと「彼がわたしをどう思っているのか」は、いったん分けて考えてみてください。
彼の行動は彼のもの。
あなたの行動はあなたのもの。
自分にできることは振り返りながらも、彼の反応まで自分の責任にしすぎない。
そうやって分けて考えられると「彼が離れた」という出来事だけで、自分自身やふたりの関係のすべてを否定しなくてすむようになります。
第5章:ただし「恐れ回避型だから」で全部を説明しない
ここも、とても大切なことです。
彼が黙ったとき「恐れ回避型だから、今は怖くなっているんだ」と理解すると、少し安心するかもしれません。
ですが、それだけで終わらないでください。
愛着の傾向は、彼のすべてを説明する答えではありません。
たとえば、
🚫何度も約束を破っている
🚫暴言を吐く
🚫あなたを意図的に無視し続ける
🚫話し合いを一切拒否する
🚫あなたが何を言っても「お前が悪い」と責任を押しつける
こうした行動まで「恐れ回避型だから仕方ない」と受け入れる必要はありません。
理解することと、我慢することは違う
彼の内面に起こり得ることを知るのは、彼の行動をすべて許すためではありません。
あなた自身が「これは彼の反応の特徴なのか」「それとも、わたしが我慢し続ける必要のある問題なのか」を考えるためでもあります。
第6章:では、喧嘩のあと48時間はどうする?
ここまで、彼の内側についてお話ししてきました。
ここからようやく「じゃあ、わたしはどうしたらいい?」に戻ります。
大切なのは、
彼の内面を想像しながら行動するのではなく、
今のふたりに負担を重ねない行動を選ぶこと
1️⃣喧嘩の直後は、すぐに答えを出そうとしない
彼が黙った。
すると「ちゃんと話さなきゃ」と思うかもしれません。
ですが、彼の中でも感情が整理できていない可能性があると知っていれば「今すぐ答えをもらわなくてもいい」と考えやすくなります。
あなた自身も、喧嘩の直後は感情が揺れています。
だから、
「本当に伝えたいこと」と
「不安だから今すぐ伝えたいこと」を一度分けてみる
送りたい文章があるなら、まずメモに書く。
送信ボタンは押さない。
翌日に読み返す。
それだけでも、言葉の勢いを落とすことができます。
2️⃣「謝りたい」と思ったら何に謝りたいのかを見る
謝ること自体が悪いわけではありません。
ですが「返信がほしいから謝る」のではなく「わたしは何について謝りたいのか」を考えてみてください。
「言い方がきつかった」
「傷つける言葉を言ってしまった」
「感情的になっていた」など、
具体的に振り返れることなら、短く謝ることはできます。
たとえば、
💌LINEの例文
「さっきは言い方がきつくなってしまって、ごめんね」
それで終えてもいい。
そこへ、
「でも、あなたも悪かったよね」
「わたしだって傷ついた」
「だからちゃんと説明させて」
このように続けてしまうと、謝罪の中にまた話し合いを詰め込むことになります。
謝ることと、ふたりの問題について話し合うことは、同じタイミングでしなくてもいい。
今は、自分が悪かった部分についてだけ、静かに伝える。
ふたりの間に残っている話は、彼が落ち着いたあとや、実際に話せるタイミングで改めて向き合えばいいのです。
第7章:彼が黙っているとき、見るのは「沈黙の長さ」だけではない
48時間という数字を、この記事ではひとつの目安として扱っています。
ですが、48時間たったら必ず連絡するという意味ではありません。
大切なのは「何時間たったか」だけを見て、彼の気持ちやふたりの関係を判断しないこと。
同じ48時間でも、
「少し時間がほしい」と言ってから黙っているのか。
「もう無理」と言って離れたのか。
何も言わずに、突然連絡が途絶えたのか。
その違いによって、今の状況は変わってきます。
だから、彼が黙っているときは「何時間連絡がないか」だけではなく、その前後に何があったのかを見ていきます。
1️⃣ 彼が最後に何と言ったか
たとえば、
「少し時間がほしい」
「今日は話したくない」
「もう無理」
「別れたい」
あるいは、何も言わずに離れた。
同じ「連絡がない」という状態でも、最後に彼が何を言っていたのかによって、受け取り方は変わります。
「少し時間がほしい」と言っていたなら、今は気持ちを整理するために距離を取っている可能性があります。
一方で「別れたい」とはっきり言っていたのであれば「ただ頭を冷やしているだけ」と受け取るのは、違うかもしれません。
沈黙だけを切り取らず、その直前に彼が何を伝えていたのかを見ることが大切です。
2️⃣ そして、そのあと彼は何をしたか
つぎに見るのは、沈黙のあとに起きたことです。
☑️一度でも連絡が来た
☑️短くても返事があった
☑️こちらの質問には答えなかった
☑️話題を変えた
☑️「今は連絡を取りたくない」など距離を置く意思を伝えた
☑️何もなかった
ここで見たいのは「連絡が来たから脈がある」「まだ返事がないから気持ちがない」と、ひとつの行動に答えをつけることではありません。
彼が実際に何をしているのかを、そのまま見ていくこと。
たとえば、短い返事が一度あったとしても、それだけで「もう大丈夫」とは限りません。
反対に、まだ連絡がないからといって、それだけで「もう終わった」とも限りません。
だからこそ、
「何時間たったか」
「最後に何と言っていたか」
「そのあと何をしたか」
この3つを一緒に見ていきます。
そうすると「48時間たった。どうしよう…」と時間だけを見てあせるのではなく、
「今わかっていることは何だろう」
「彼は今、どんな行動をしているんだろう」
「それを見たうえで、わたしはどうしたいんだろう」と落ち着いて考えられます。
48時間という数字は、答えを出すための期限ではありません。
彼の沈黙に振り回されず、彼の言葉や行動を見ながら、つぎの一歩を考えるための目安です。
第8章:彼から連絡が来たら「戻った」と急がない
彼から連絡が来ると「よかった…!」と一気に安心したくなりますよね。
待っている時間が長かったほど、連絡が来ただけで、張りつめていた気持ちがほどけることもあります。
もちろん、彼から連絡が来たことは嬉しいこと。
ただ、ここでも大切なのは、
「連絡が来た」という事実と「喧嘩が解決した」ということをいったん分けて考えること。
たとえば、
彼が普通の話をしてきたなら、まずは普通に返す。
彼が喧嘩のことを話し始めたなら、その話を聞く。
まだ短いやり取りしかないなら、そこでいきなり、
「昨日のこと、どう思ってる?」
「わたしのこと、まだ好き?」
「別れたいと思った?」
このように、すべてを確認しなくても大丈夫です。
彼から連絡が来たことで、
「やっと戻ってきてくれた」
「じゃあ、今のうちに全部聞かなきゃ」
「この機会を逃したら、また離れてしまう」と、
不安だった時間を埋めるように、たくさん話したくなることもあります。
ですが、彼がこちらに来たときは「戻ってきたから、今すぐすべてを解決しなきゃ」ではなく「今は少し話せる状態になったんだ」くらいに受け止めてみてください。
まずは、今できる会話をする。
そして、彼の言葉や反応を見ながら、少しずつ話を戻していく。
そのほうが、彼にとってもあなたにとっても、つぎの会話を作りやすくなります。
第9章:彼から連絡が来ないなら「彼の心」を埋めない
連絡が来ないときほど、
「きっと怒っている」
「もう必要じゃないんだ」
「でも、本当は寂しいはず」
このように、頭の中で彼の気持ちを考え続けてしまうことがあります。
連絡がないという「空白」があると、人はそこに理由を入れたくなるもの。
「彼は今どう思っているんだろう」
「わたしのことをどう考えているんだろう」
「もう終わりだと思っているのかな」
考えれば考えるほど、彼から答えが返ってこないぶん、想像だけが膨らんでいきます。
ですが、わからないものは、わからないままでいいのです。
彼が言っていないことまで、あなたが一人で答えを作らなくて大丈夫。
彼が「少し時間がほしい」と言っていたなら、まずはその言葉を尊重する。
もし何も言われていないなら、喧嘩の内容やこれまでのふたりの関係を振り返りながら、今の自分はどうしたいのかを考えてみる。
ここで大切なのは、
「彼はこう思っているはず」と答えを出すことではなく、今わかっていることをそのまま見ておくこと。
彼から連絡がない。
それは、今わかっている事実。
そこに、
「だから嫌われた」
「だからもう終わり」
「でも本当は好きなはず」と、
まだ彼から聞いていない気持ちまで足さなくていいのです。
そして、すでに何通も送っているなら、
今できる立て直しは、さらに説明を重ねることではなく、いったん言葉を止めることかもしれません。
何かを伝えれば伝えるほど、彼の気持ちがわかるわけではありません。
今は追いかけて答えをもらおうとするのではなく、少しだけ彼に委ねてみる。
彼から連絡が来ない時間は、彼の心を想像し続けるための時間ではありません。
わからないものを無理に答えにせず、自分の心を落ち着かせる時間にしてもいいのです。
第10章:「送りすぎた」と後悔しているなら
もしこの記事を読んでいる今「わたし、もう何通も送っちゃった…」と思っているなら、まず、それだけで自分を責めなくて大丈夫です。
きっと、送ってしまったのには理由があったはず。
怖かった。
嫌われたくなかった。
誤解されたくなかった。
早く仲直りしたかった。
「わかってほしい」と思った。
だから送った。
そのときのあなたには、そうせずにはいられないほどの気持ちがあったのだと思います。
その気持ちまで、否定しなくて大丈夫です。
ただ、
過去に送ったメッセージを消すことはできなくても
つぎの一通をどうするかは、今から選べる
だから、
「さっきのメッセージ、本当はこういう意味で…」
「ちゃんと説明できていなかったから……」と説明を重ねる前に、止まってみる。
彼に何を伝えるかを考える前に、自分はいま、何をそんなに怖がっているんだろうと見てみる。
「返事がないこと」が怖いのか。
「嫌われること」が怖いのか。
「このまま別れること」が怖いのか。
それとも、
「何もできないまま待つこと」が苦しいのか。
ここが見えてくると「彼に伝えたいこと」と「不安をなくしたくて送ろうとしていること」を分けて考えられるようになります。
本当に伝えたいことなら、落ち着いてから改めて伝えてもいい。
ただ「返事がほしい」「安心したい」という気持ちから送ろうとしているのなら、今すぐ送らなくてもいい。
送るか、送らないかを決める前に、まず自分の気持ちを知る。
それだけでも、つぎに選ぶ言葉は変わってきます。
もう送ってしまったメッセージをなかったことにはできません。
ですが、ここから先まで同じように動き続けなくてもいい。
過去の一通を悔やみ続けるより、つぎの一通をどうするかを、今のあなたが選んでいけばいいのです。
おわりに:彼の心を全部わからなくても、彼を「冷めた」の一言で終わらせなくていい
喧嘩のあと、彼が黙る。
連絡が来ない。
何度スマホを見ても、何も変わらない。
そんな時間は、長く感じますよね。
「彼は今、何を考えているんだろう」
「もう気持ちはないのかな」
「いつまで待てばいいんだろう」
答えがないほど、考えてしまうもの。
ですが、この記事をここまで読んでくださったあなたに、最後にひとつだけ伝えたいことがあります。
今、彼から答えが返ってこないからといって、あなたまで答えを急がなくていいということ。
彼がなぜ黙っているのか。
今、何を感じているのか。
この先、ふたりがどうなるのか。
それは、今この瞬間には、まだわからないかもしれません。
ですが、わからないことを無理に決めなくても、今日のあなたにできることはあります。
自分に悪かったところがあれば、そこは受け止める。
伝えたいことがあるなら、落ち着いてから伝える。
もう十分に伝えたのなら、いったん言葉を止める。
彼の気持ちを想像し続けることに疲れたら、スマホから少し離れる。
そして「わたしは本当はどうしたいんだろう」と、自分の気持ちにも目を向ける。
彼が戻ってくるかどうかだけを待つのではなく、この時間を、自分の心を取り戻す時間にしてもいいのです。
喧嘩をした直後は、ふたりの未来まで決めなくて大丈夫。
今日わかることだけを見て、今日できることをひとつ選ぶ。
そして、
明日になったら、また明日のふたりを見ればいい。
わからない時間の中でも、あなたはあなたの時間を生きていていいのです。
彼の気持ちを決めつけず、自分の気持ちも置き去りにしない。
その間に立っていられたら、それで十分です🌿
つぎに読むなら
もし48時間を過ぎても彼との距離が続いているなら、つぎに必要なのは「喧嘩直後の対応」ではなく、距離が続いている期間をどう過ごすかという話になります。
その段階にいる場合は、こちらへ進んでください。
一方で、喧嘩のあとから完全に連絡が途絶え、
「何日待てばいい?」
「こちらから送っていい?」
「送るなら、いつ?」
このような状態になっているなら、それは「喧嘩直後」から「音信不通」という別の段階に入っています。
その場合は下の記事で、期間ごとの考え方と具体的なLINEについてまとめていますので、参考にしてみてください。
一方で、喧嘩のときだけでなく、ふだんから彼の言動に振り回されていると感じているなら、彼の心の動きそのものを知っておくと、見え方が変わることがあります。
「愛されたいのに怖い」という矛盾がどこから来るのか?
こちらの記事でまとめています。
その矛盾が「試し行動」として出てくるとき、どう受け止めて、どこに線を引くか。
場面ごとの対処は、こちらの記事にまとめています。
一人で考えていると、同じところを何度も回ってしまうときは
「彼が言ったあの言葉は、どういう意味だったんだろう」
「わたしから謝るべきだったのかな」
「もう一度連絡していいのかな」
喧嘩のあとは、出来事そのものよりも、その意味を何度も考えてしまうことがあります。
そんなときは、彼の気持ちを当てるためではなく、起きたことと自分の気持ちを整理するために、だれかと話すという方法もあります。
わたしの電話相談では「彼を戻すにはどうすればいい?」という答えだけを探すのではなく、
何が起きたのか。
彼は実際に何と言ったのか。
あなたは何に傷ついたのか。
何を望んでいるのか。
そこをひとつずつ整理しながら「わたしはこれからどうしたい?」というところまで、一緒に考えていきます。
彼の気持ちを、わたしが決めることはしません。
「恐れ回避型だから、こうすれば必ず戻る」という約束もしません。
ただ、一人で考えていると不安が大きくなってしまうときに、頭の中で絡まったものをひとつずつほどいていく。
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