ファッションは、自己編集である。

ファッションは、自己編集である。

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ビジネス・マーケティング
3つのサービスを始める理由

ファッションの仕事を30年以上続けてきた。デザイナーとして、編集者として、コンサルタントとして。現場が変わるたびに見えてくるものがあった。服を選ぶとき、人は無意識に「自分」を選んでいる。

それはブランドも同じだ。シーズンごとに何を作るかを決めるとき、ブランドは「自分たちは何者か」を問い直している。その問いに正直に向き合えているブランドは強い。答えを出せずにいるブランドは、トレンドに流されて「らしさ」を失っていく。

個人も、ブランドも、根っこは同じだと思っている。

なぜ今、この3つのサービスを始めるのか。

近頃のファッション業界の状況は、正直に言って憂うべき状態だと思っている。服が売れなくなって久しい。デフレが長く続いた結果、価格は下がり続け、品質への感覚は麻痺した。ファストファッションが当たり前になり、服を使い捨てるような消費が定着した。その間に、作る側の美意識も、買う側の目利きも、静かに失われていった。

一方で、インフルエンサーや著名人の発信に右往左往するマーケットが広がっている。「あの人が着ていたから」「バズっていたから」...そういった理由で服が動く時代だ。本来ファッションが持っていたはずの文化的な厚みや、作り手の思想は、その波に飲み込まれていく。マーケットが荒らされているという感覚は、業界にいる者として拭えない。

一体、ファッションの未来はどこにあるのか。

モノ作りの現場から一線を退いて久しい私自身がそう考えるのだから、長年この業界にいる方々はもっと憂いているに違いない。トレンドの読み方、ブランドの方向性、消費者との向き合い方。答えが見えないまま、それでも動き続けなければならない現場の苦しさは、想像に難くない。そんな方々と、素直にセッションをしてみたい。それが今回サービスを始めた、きっかけのひとつでもある。

一つ目は、ファッショントレンド分析レポート。
プロとして30年以上、シーズンごとにトレンドを読み解いてきた。その視点を、より多くの人に届けたいと思っていた。2026-2027年秋冬のトレンドレポート「DIFFERENTIATION/Breaking Away from Conformity」は、単なるトレンド紹介ではない。なぜそのトレンドが生まれたのか、社会の文脈と接続しながら読み解いたものだ。アパレルのプロはもちろん、自分のスタイルを深めたい個人にも使える内容にした。その流れで、分析を落とし込んだLOOKも発信していく。

二つ目は、The Style Edit / Personal
「クローゼットは溢れているのに、着るものがない」。そう感じている人が、実はとても多い。これは服の問題ではなく、自己認識の問題だと私は思っている。何を心地よいと感じるか、何を避けたいのか。その感覚の積み重ねが「自分らしさ」を作る。でも、その感覚が言葉にできていないと、服選びは永遠に迷走する。30年以上ファッションの現場にいたプロの目で、あなたのスタイルを読み解く60分のオンラインセッション。似合う服を押しつけるのではなく、あなた自身の軸を一緒に見つけていく。「自分らしさ」を言葉にできる人が増えれば、服の選ばれ方が変わる。選ばれ方が変われば、作られるものが変わる。個人の服選びの軸が定まることは、ファッション全体の底上げにつながると、私は本気で思っている。

三つ目は、The Style Edit / Professional
ブランドコンサルティングの現場で繰り返し見てきた光景がある。売上は出ているのに、ブランドが弱くなっている。トレンドを追うほど、「らしさ」が薄れていく。これは戦略の問題である前に、ブランドのアイデンティティの問題だ。また、前述した通り、ファッションの未来について、素直にセッションできる場を持ちたいと考えた。心理学を学ぶ中で得た知見からも、アイデンティティの拡散は外部環境の変化より、内部の軸の喪失から起きることが多いとわかっている。ブランドも人間も同じだ。「自分たちは何者か」という問いに答えられなくなったとき、あらゆる判断が迷走し始める。アパレルデザイン、ファッション専門誌の編集、ブランドコンサルティングで、30年以上の現場経験を持つプロの視点で、ブランドの「核」を引き出し、次のシーズンへの具体的な指針をお伝えする90分のセッションだ。

ファッションと心理学は、思っている以上に近い。

心理学に「自己概念」という概念がある。自分が何者であるかについての、自分自身の認識のことだ。研究によれば、人の行動や選択は、この自己概念に強く規定される。「自分はこういう人間だ」という認識が、日々の選択を方向づけている。

服を選ぶことは、その自己概念を日々確認する行為でもある。

ブランドにも同じことが言える。「自分たちはこういうブランドだ」という確固たる自己概念を持つブランドは、トレンドに流されない。取り込むべきものと、あえて外すべきものを判断できる。それがブランドの「らしさ」の正体。

個人であれ、ブランドであれ、ファッションを通じた自己編集は、自分を知ることにつながっている。30年この業界を見てきて、今そう確信している。

3つのサービスは、それぞれ入口が違う。でも目指しているところは同じだ。

ファッショントレンド分析レポート 2026-2027 AW(¥8,000)
コンテンツマーケットにて販売中。

The Style Edit / Personal(個人向け・60分・¥7,000)
服選びに迷いを感じ始めた方へ。プロの目で、あなたのスタイルを読み解きます。



The Style Edit / Professional(ブランド・企業向け・90分・¥50,000)
ブランドの「らしさ」を取り戻したい方へ。30年の現場経験で、ブランドの核を引き出します。


ファッションのことを、もっと深く、もっと本質的に語れる場所をここに作っていければ幸いです。












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