誰かにSOSを出すことの大切さ

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新規の依頼。

今まで介護保険のサービスを一切受けてこないで、
家族、特に利用者の配偶者だけで介護を続けてこられた方に出会うことが
よくあります。


初めて訪問にお伺いすると、

「よくまあおひとりで介護なさっていたなぁ~」と思うこともしばしば。


ケアマネジャーも初回、訪問看護師も初回・・というのは良くあることで、


お伺いしてびっくりな介護状況・・・。



誰かにお世話をゆだねるなんてとんでもない。

家族のことは家族で何とかしないとと、

まじめに、かたくなに頑張ってこられたようです。


おせんべいのようなお布団に寝かされている高齢者。

恐らく夫?

身なりはきちんとされています。

きっと奥様が頑張ってお世話されていたのでしょう。

ごみなんかも一つもありません。むしろとてもきれいです。


ですが、もう何年もお風呂には入っておらず、体をふくだけ・・・で、

洗髪さえしていないとか(髪の毛は殆どないのでいいっちゃーいいんですけど(;´д`)トホホ。


でもおしりには床ずれができてしまい、それであわててお医者さんに来てもらって、介護保険の申請やら、訪問看護の手続きやら・・・・


で、今に至る。


床ずれにも丁寧にガーゼを貼っておられますが、悪臭があったり、膿が出ていたりします。


あぁ~でも、一生懸命されていたんだということは、

妻の顔を見ればわかるし、何より夫(介護される人)の表情を見ればわかります。


申し訳なさそうな、でも何とかしてほしそうな・・・。



「私がいながら、こんな傷を作ってしまって。もうどうしようもなくなって
近くの先生に相談したんです・・・そしたらどうして今までこんなになるまで来なかったのかと怒られました。

そうは言ってもどうしていいのかわからなくてね」


ほんとですね。


テレビがないわけでも、ラジオがないわけでもない。

情報は知ろうと思えばどんな手段だってあるのに、

いまだに、情報難民というか、介護保険でさえ知らない人がいるのです。


そして、


「人様にお世話になるなんて・・・。人様に下の世話をされるなんて・・・」という価値感も、

まだまだお持ちの方はいらっしゃるんだと思いました。


医師からの指示を受け、訪問看護も動き出しました。

介護保険の申請もされ、ケアマネジャーも動き出します。



介護はね、一人でしなくてもいいんだよ。今はね・・・・

と、介護保険制度について丁寧にケアマネジャーが説明していきます。



本人やその妻は、真剣に、そして時々、「そんなことまでしてもらえるんですか?」ってびっくりしながら、

何度も何度も頭を下げておられました。



介護用のベッドを入れましょう、福祉用具を入れましょう、ヘルパーさんに来てもらいましょう、訪問入浴を入れましょう・・・


いろんなサービスが整っていきます。


訪問看護は、医師の指示で、病状の観察と、床ずれの処置をメインに行うことになりました。


何年振りかに入ったお風呂は「とても気持ちよかった、生き返った」と喜んでおられました。


ヘルパーさんに助けてもらって、体を拭いたりおむつを変えたりすることが、こんなに楽にできるんだということがわかりました。


ベッド一つで、福祉用具一つで、立てないと思っていた夫が、立てるようになりました。


訪問看護が入ったことで、お薬の管理もでき、きちんと飲めるようになて、
床ずれも治っていきました。



みるみる元気になっていった夫を見て、妻は


「もっと早くに助けを求めればよかった」とつぶやきました。


今まで一人で大変だったね。

これからはみんなと一緒に、お世話していこうね。




SOSを出す事は恥ずかしいことではありません。

でもまだまだSOSが出せずに、一人で頑張っている方がいらっしゃるのではないかと思います。



周りの人の気付きや、声かけで、救われることがあります。


どんな小さなSOS でも、声をかけてください。


ここで待ってます。



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