こころのポエム Sono１６

ー　ホタテ　ー

サロマの赤い夕日を浴びて

恋の思い出殻にしまい

君はまた砂の中へ

星のまたたき　想いあふれて

愛はゆっくり成熟し

君は眠る砂の中

朝焼けとともに

浜に届いた　沢山のホタテ

僕は君を探し出す

塩辛い砂のつぶは　君とのキス

柔らかなその身は　君との抱擁

ああ　美しいシェルの姿に

僕はまた　恋をする

サロマの陽が落ちてゆく

君はまた　恋の思い出殻にしまい

そしてゆっくり砂の中に

風に乗る潮の香り

遠ざかる　君の後を　駆け抜ける

僕は明日も君を探すよ