ジーンズの表情を形作る上で、ボタンやファスナーと並んで重要な役割
・リベット(Rivet)
・ステッチ(Stitch)
リベットとステッチの役割
リベットもステッチも、単なる飾りではなく、ジーンズが作業着として誕生した歴史に深く根ざした機能的な意味合いを持っている
リベット(Rivet)
補強の歴史リベットは、ジーンズのポケットの角など、特に負荷がかかりやすい部分に打ち込まれている小さな金属の鋲(びょう)
ジーンズの初期、鉱山労働者などが使用する中で、ポケットの角や縫い目がすぐに破れてしまうという問題がありました
これを解決するため、リーバイ・ストラウス社のジェイコブ・デイビスが、負荷のかかる部分を金属のリベットで固定することを考案
これが特許を取得し、現代のジーンズの基本的な構造となる
リベットの存在は、ジーンズが単なる衣料ではなく、特許に守られた耐久性の高い作業着であったことの証
以前はヒップポケットの裏側に隠されたリベットがありましたが、これが椅子やサドルを傷つけるという苦情から、後にバータック(Bar Tack)という補強ステッチに置き換えられました
打ち抜きリベットは現在、フロントポケットなどに使われている、生地の表側から金属の頭が見える一般的なリベット
ステッチ(Stitch)
縫製とデザインステッチは縫い目のことで、ジーンズ全体に使われていますが、特に縫い糸の色や太さ、縫い方がデザインと強度に影響
当然ながら、生地を繋ぎ合わせるための役割が第一
ジーンズは丈夫さが求められるため、一般的な衣類よりも太い糸を使い、二重や三重の縫製(トリプルステッチなど)が施されることが多い
1900年代初頭のジーンズでは、コントラストを出すためにオレンジ色の糸(またはゴールデンイエロー)が使われ始めました
これが「イエローステッチ」として定着し、現在もジーンズの象徴的なデザインとなっている
先述の隠しリベットの代わりとして、バータック(カンヌキ止め)を使用
バータック(カンヌキ止め)とは、破れやすい部分(ベルトループの端やポケットの角など)を補強するために、ステッチを密集させて何度も往復させる縫い方
色落ちへの影響パッカリング(Puckering)は、特に太い糸で縫われた部分は、洗濯を繰り返すと糸と生地の縮率の違いなどにより、縫い目の周りに立体的なシワ(パッカリング)ができます
このパッカリング部分が激しく摩擦されることで、強い濃淡のアタリが生まれ、ジーンズに立体感と独特の表情が生まれる
ディテールで重要なリベットは、究極の補強負荷のかかるポケットの角などを金属で固定し、破れを防ぐ
ディテールで重要なステッチは、太い糸と特殊な縫製(バータックなど)で強度を高めることで、デザイン上のアクセントにもなる
リベットとステッチは、ジーンズがワークウェアであった時代の実用的な知恵から生まれたディテール
現代においてもデザインと耐久性の両面で欠かせない要素