ジーンズの表情や履き心地の核となる、デニム生地そのものの種類と織り方の違いについて
デニム生地の種類・織り方と加工の違い
デニム生地の仕様は、最終的なジーンズの色落ちの仕方(タテ落ち)や耐久性、フィット感に大きく影響します
織り方の種類・タテ糸とヨコ糸の交差
デニムは基本的に、タテ糸とヨコ糸を斜めに交差させる綾織り(あやおり)でできていますが、その交差の向きによって主に3種類に分けられます
右綾(みぎあや)
特徴
綾目が右上がり(「/」の方向)になる、最も一般的なデニム生地
色落ち
綾目が締まりやすく、着用を繰り返すことでタテ糸がまっすぐ縦に色落ちする「タテ落ち」がクリーンに出やすいのが特徴
多くのヴィンテージレプリカや定番モデルに採用されている
左綾(ひだりあや)
特徴
綾目が左上がり(「\」の方向)になるデニム生地
色落ち
右綾よりも生地の目がゆるみやすく、柔らかい風合いになりやすい
色落ちも右綾ほどシャープではなく、優しく、均一な色落ちになりやすい傾向
代表例
Leeのジーンズなど、一部のブランドで伝統的に採用
ブロークンツイル(破断綾)
特徴
右綾と左綾の織り方向を途中で交互に切り替えて織られた生地
目的
生地がねじれてしまう現象(レッグツイスト)を防ぐために開発
色落ち
綾目がないため、独特の不規則でヘリンボーン(杉綾)のような、ざらついた色落ちに
代表例
Wranglerなど、一部のブランドの定番モデル
生地の加工による分類・リジッドとサンフォライズド
デニム生地の加工の有無は、ジーンズの「育ち方」に最も大きな影響を与える
リジッドデニム(生デニム、未洗い)
特徴
糊付けされたままの、一切洗いや加工がされていないデニム生地
硬く、ゴワゴワとした手触り
加工の有無
防縮加工(サンフォライズド)が施されていないことが多い
変化
最初の洗濯で大幅に縮み(5~10%程度)強くねじれる
色落ち
最初から自分の体に合わせてシワをつけ、育てていくため、世界に一つだけの、非常に強いアタリやヒゲを出すことができる
ジーンズ愛好家が最も好む仕様
フライとの関係
縮みへの対応が必要なため、伝統的にボタンフライとセットで採用されることが多い
サンフォライズドデニム(防縮加工済み)
特徴
生地の状態で、あらかじめ防縮加工を施されているデニム生地
変化
洗濯による縮みが非常に少ない(1~3%程度)ため、購入時のサイズ感をキープしやすい
色落ち
リジッドほど強烈なアタリは出にくいですが、日常的な着用で自然な色落ちが楽しめる
フライとの関係
縮みによる破損リスクがないため、ジッパーフライのジーンズは基本的にこの生地を使用
ジーンズを選ぶ際には、これらの要素が組み合わさって、モデルごとの個性的な表情や履き心地が生まれる
織り方の右綾は、もっとも一般的で綾目が締まる
主な色落ちは、クリーンでシャープなタテ落ち
織り方の左綾 は、綾目がゆるく生地が柔らかい
色落ちは、優しく、均一な色落ち
織り方のブロークンは、綾目を途中で切り替える
色落ちは、 不規則でざらついた色落ち
加工のリジッドは、未加工なので洗濯で大きく縮む
色落ちは、強烈なアタリやヒゲが出やすい
加工のサンフォライズドは、防縮加工済みなので縮みが少ない
色落ちは、サイズが安定し、自然な色落ち
デニム生地も種類と織り方で随分と違います
自分の好みに合わせたジーンズ選びの参考にしてみてくださいね