僕はセミリタイヤの「やり方(Doing)」の話をしたけれど、本当は「セミリタイヤ者のあり方(Being)」がまずは大事だと思っています。ちょうど企業経営におけるミッション・ステートメントの「ビジョン(What to be)」に当たるものです。ここには「将来、どうなりたいか。何を目指すか」ではなく「現在のベストなあり方」を書き込む。なぜなら、いまこの瞬間に「そうでない」なら、次の瞬間に「そうである」ことは出来ないからです。それに「何かになろう」という考えの根底には「いまはそうなっていない」という隠れた本音があるわけで、こちらのほうが現実化します。ここが何かになろうと努力するジレンマ(努力すればするほど目標から遠ざかる)だと思います。よって何かになろうと思ったら、「なりたい」と願うのではなくて「なっている状態」を選べば良い。選択の問題だと思います。