SEOに強いホームページの作り方、相場と内訳を全部公開します

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「制作会社の見積書に『SEO対策込み』と書いてあるんですが、具体的に何をしてくれるのか聞いても、いまいち答えが曖昧で…」

先日、地域密着で美容サロンを経営されている方から、こんなご相談をいただきました。見積書を拝見すると、たしかに「SEO対策一式:15万円」とだけ書かれています。中身が見えないまま15万円を払うのは、誰だって不安になります。

結論からお伝えすると、「SEO対策」と一言で言っても、その中身は4種類に分かれます。そして、それぞれに相場と作業内容があります。この記事では、現役のフロントエンドエンジニアとして実際にSEO施策を組み込んだサイト制作をしている立場から、SEOに強いホームページを作るために必要な作業と、その相場を全部公開します

業界で「秘密にされがちな部分」を、できるだけそのままお見せします。読み終わる頃には、見積書の「SEO対策:×万円」という1行が、何を意味しているのかが分かるようになります。

まず知ってほしい:「SEO対策」は4種類に分かれる

「SEO対策」と言われると、何かひとつの作業のように聞こえます。でも実際は、性質の異なる4種類の作業の総称です。

1. 内部SEO(サイト構造の最適化)
サイトのページ構成、内部リンク設計、URL設計、見出し構造などを、検索エンジンが理解しやすい形に整える作業です。サイトを作る段階で組み込む必要があるため、後付けが難しい部分です。

2. コンテンツSEO(記事・ページ内容の質)
検索ユーザーの悩みに答える質の高いコンテンツを、適切なキーワード設計のもとで作る作業です。ブログ記事、サービス紹介ページ、お客様の声などが該当します。継続的な投入が必要で、サイト公開後も終わりません。

3. 技術SEO(表示速度・モバイル対応・構造化データ等)
ページの表示速度、モバイル対応、画像最適化、構造化データの実装などです。Googleの検索ランキングに直結する技術的な要素で、実装の質が顕著に出る領域です。

4. 外部SEO(被リンク・サイテーション)
他サイトからのリンクや、Web上での言及を増やす作業です。ホームページ制作の範囲というよりは、広報・PR活動に近い領域になります。

この4つを混同したまま「SEO対策込み」と聞くと、何が含まれているか見えなくなります。見積書を見るときには、「この4種類のうち、どれをどれくらいやってくれるんですか」と分解して聞くのが第一歩です。

結論:SEOに強いホームページを作るための相場

細かい話に入る前に、結論をお伝えします。

「ある程度SEOに強い」と言える状態のホームページを、新規で作る場合の相場は、80万〜150万円です。これに加えて、公開後のコンテンツSEO(記事追加)に月3万〜10万円程度の運用費がかかります。

なぜこの幅があるのかというと、「どこまで本格的にやるか」で大きく変わるからです。次のセクションから、その内訳を工程ごとに分解していきます。

内訳①:内部SEO(サイト構造の最適化)の相場

作業内容
- キーワード調査・選定(メインキーワード/サブキーワードの洗い出し)
- サイトマップ設計(どのページに、どんな見出し構造で、何を載せるか)
- URL設計(階層構造・URLの命名規則)
- 内部リンク設計(どのページからどのページに、どんなアンカーテキストでリンクするか)
- 見出し(h1〜h3)の設計
- メタタイトル・メタディスクリプションの設計
- パンくずリストの設計

相場
- 5〜10ページ規模のサイト:8万〜15万円
- 10〜20ページ規模のサイト:15万〜25万円
- 20ページ以上:25万〜40万円

なぜこの金額がかかるのか
内部SEOの本質は、「検索ユーザーが何を求めているか」をリサーチして、それに合わせてサイトを設計する作業です。

たとえば、東京・新宿の美容サロンのサイトを作る場合、「美容サロン 新宿」というキーワードだけでなく、「カラー 新宿 上手い」「白髪染め 新宿 ダメージレス」のような関連キーワードを30〜100個ピックアップし、それぞれを「どのページで拾うか」を設計します。

このリサーチに、サイト規模にもよりますが15〜30時間程度かかります。フロントエンドエンジニアの時給換算で、内部SEO設計が10万〜25万円という金額になるわけです。

ここを削ると何が起きるか

見積もりを安く抑えるために、「内部SEOは省略」と判断する制作会社もあります。その場合、サイト公開後に以下のような事態になります。

- どの検索キーワードでも、上位表示されにくい
- ページごとのテーマが曖昧で、Googleがサイトの内容を理解できない
- ユーザーが回遊しにくく、すぐに離脱する

SEOに強いサイトを作りたいなら、内部SEOを省略することはおすすめできません

内訳②:コンテンツSEO(記事・ページ内容)の相場

作業内容
- 各ページのコピーライティング(ヒアリングを元に、文章を組み立てる)
- 写真の選定・配置(無料素材か、実写か、イラストか)
- 各ページのSEO最適化(キーワードの自然な配置、見出しの整理)
- ブログ記事の初期投入(5〜10本程度の最初の記事を作る場合)

相場

- 固定ページ(サービス紹介・会社情報など)のコピーライティング:1ページあたり1.5万〜4万円
- ブログ記事の初期投入:1記事あたり1.5万〜4万円
- 写真撮影(実写を入れる場合):1日2〜5万円

なぜこの金額がかかるのか

質の高いコンテンツを作るには、ヒアリングと取材が必須です。経営者の頭の中にあるサービスの強み、お客様の声、業界の専門知識を、文章として形にする作業には時間がかかります。

1ページあたり、ヒアリング1〜2時間、構成作成1〜2時間、執筆3〜4時間、修正対応1〜2時間。合計で6〜10時間が、1ページのコンテンツ作成にかかる目安です。

ここを削ると何が起きるか
コンテンツSEOを「テンプレート流用」「無難な汎用文章」で済ませると、サイト公開後に以下のような事態になります。

- 他社サイトと内容がほぼ同じで、差別化されない
- 検索結果でクリックされても、すぐに離脱される
- お問い合わせに繋がらない

コンテンツSEOは、SEOの中で最も「投資対効果」が分かれる部分です。ここに予算をかけたサイトと、テンプレート流用で済ませたサイトでは、半年後・1年後のお問い合わせ件数に10倍以上の差が出ることも珍しくありません。

内訳③:技術SEO(表示速度・モバイル対応・構造化データ)の相場

作業内容
- 表示速度の最適化(画像の圧縮、コードの軽量化、キャッシュ設定)
- モバイル対応(レスポンシブデザインの実装)
- 構造化データの実装(パンくず、組織情報、サービス情報、FAQなど)
- Core Web Vitals(LCP・FID・CLS)の最適化
- robots.txt・sitemap.xmlの設定
- Search Consoleの登録・初期設定
- Google Analyticsの設定

相場

- 基本的な技術SEO一式:10万〜20万円
- Core Web Vitals最適化を本格的に行う場合:追加で5万〜10万円

なぜこの金額がかかるのか
技術SEOは、「実装の質」がそのまま結果に出る領域です。たとえば、画像の圧縮ひとつとっても、ただ自動圧縮ツールにかけるだけと、WebP形式への変換・遅延読み込み・srcset対応まで含めて実装するのとでは、表示速度に2倍以上の差が出ます。

構造化データも同様で、最低限のものだけ入れるのと、JSON-LD形式でサービス・FAQ・口コミ・組織情報まで網羅するのとでは、検索結果での見え方が大きく変わります。

ここを削ると何が起きるか
技術SEOを省略すると、サイト公開後にこんな状態になります。

- ページの表示が遅く、ユーザーが待ちきれずに離脱する
- スマートフォンでの表示が崩れる、または操作しにくい
- 検索結果でリッチリザルト(星評価・FAQの展開など)が出ない
- どのページにどれくらいの流入があるかが、計測できない

技術SEOは「やってあるかどうか」が裏で大きな差を生む領域です。特にCore Web Vitalsは、Googleが公式にランキング要因として明言している項目なので、ここを削ると後で大きな代償を払うことになります。

内訳④:外部SEO(被リンク・サイテーション)の相場

作業内容
- Googleビジネスプロフィールの登録・最適化
- 業界ポータルサイト・地域ポータルサイトへの掲載依頼
- プレスリリース配信の設定(必要な場合)
- SNSアカウントの開設・初期設定

相場
- Googleビジネスプロフィール最適化:3万〜8万円
- 業界・地域ポータル登録代行:1社あたり5,000円〜2万円
- プレスリリース配信代行:1件あたり3万〜10万円(配信費用別)

注意点
外部SEOは、ホームページ制作の範囲というよりも、広報・PR活動の領域です。「被リンクを買う」「相互リンクを大量に貼る」といった手法は、Googleのガイドライン違反となり、サイトがペナルティを受けるリスクがあります

もし制作会社から「被リンクを× 本付けます」といった提案があったら、その手法について詳しく聞いてください。質の低い被リンクは、SEOにプラスどころかマイナスに作用します。

全部合計すると、相場はこうなります

ここまでの内訳をまとめると、SEOに強いホームページを新規制作する場合の相場は以下のようになります。

10ページ規模のサイト(個人事業主・小規模店舗向け)
- デザイン・コーディング:30万〜50万円
- 内部SEO設計:10万〜15万円
- コンテンツSEO(10ページ分):15万〜30万円
- 技術SEO一式:10万〜15万円
- Googleビジネスプロフィール最適化:3万〜5万円
- 合計:68万〜115万円

20ページ規模のサイト(中小企業向け)
- デザイン・コーディング:50万〜80万円
- 内部SEO設計:20万〜25万円
- コンテンツSEO(20ページ分):30万〜60万円
- 技術SEO一式:15万〜25万円
- Googleビジネスプロフィール最適化+業界ポータル登録:5万〜10万円
- 合計:120万〜200万円

もし見積もりを取ってみて、この金額より極端に安い場合、「どこかが省略されている」可能性があります。逆に、極端に高い場合は、「実態のないSEO作業」が含まれていないかを確認したほうがいいです。

「SEO対策込み15万円」の実態を、こっそりお伝えします

冒頭の美容サロンの方の見積書には、「SEO対策一式:15万円」とだけ書かれていました。この金額で、4種類のSEOをすべてカバーするのは、まず不可能です。

業界の慣例として、「SEO対策一式」と書かれた15万円程度の枠の中身は、だいたい以下のいずれかです。

- メタタイトル・メタディスクリプションの設定だけ
- robots.txt・sitemap.xmlの設定と、Search Console登録だけ
- Googleビジネスプロフィールの登録だけ
- 上記をまとめた「最低限のSEO設定」

これらは、本来であれば「サイト制作費に含まれていて当然」の作業です。それを「SEO対策」と銘打って別枠で請求している、というケースが少なくありません。

もちろん、悪意のない制作会社もあります。「SEO対策一式」の中に、本格的な内部SEO・コンテンツSEO・技術SEOまで含まれていることもあります。だからこそ、見積書を見たら「具体的に何をやるのか、内訳を出してください」と聞くことが大切です。

公開後のSEO運用、月いくらかかるのか

忘れがちですが、SEOはサイトを公開して終わりではありません。公開後の運用が、半年後・1年後のお問い合わせ件数を決めます。

月額運用費の目安
- 軽めの運用(記事1〜2本/月、簡単な順位チェック):月3万〜5万円
- 標準運用(記事2〜4本/月、順位レポート、改善提案):月5万〜10万円
- 本格運用(記事4〜8本/月、競合分析、技術改善提案):月10万〜20万円

何をしてもらうかが大切
月額運用契約を結ぶときには、「何をしてくれるか」を必ず契約書に明記してもらってください。よくあるのは、

- 「順位チェックレポートを月1回送る」だけで月5万円
- 「改善提案」と書かれているけれど、実際は形式的な提案だけ
- 「記事作成」と書かれているけれど、外部ライターに丸投げで品質が低い

こういう契約に陥らないためには、「具体的に毎月何時間の作業を、どんな内容で行うのか」を聞き出すことが大切です。

SEOに強いサイトを作る制作者の見分け方

見積書の内訳が見えるようになったとして、次の問題は「どの制作者に頼むか」です。SEOに強いサイトを作れる制作者を見分けるポイントを、現役の立場からお伝えします。

1. 過去の実績で、具体的な数字を出せるか
「SEOに強いサイトを作っています」と謳っている制作者は多いです。でも、本当に強いサイトを作れる制作者なら、過去の実績を具体的な数字で示せます

- 「公開後6ヶ月で、メインキーワードで検索3位に入りました」
- 「公開前と比べて、月間問い合わせ数が× 件から× 件に増えました」
- 「Core Web VitalsのLCPを4.2秒から1.8秒に改善しました」

こういう数字が出てこない場合、「SEOに強い」というのは謳い文句だけ、という可能性があります。

2. キーワード調査の中身を見せられるか
発注前の打ち合わせで、「うちのサイトだとどんなキーワードを狙うべきですか」と聞いてみてください。SEOに強い制作者なら、その場で大まかな方向性を答えられます。

「キーワード調査は契約後にやります」と言われた場合、実際にキーワード調査をしたことが少ない制作者の可能性があります。慣れている制作者なら、業種を聞いた時点で「だいたいこのあたりのキーワードが狙い目です」と感覚的に答えられるものです。

3. Core Web Vitalsへの理解があるか
「Core Web Vitalsって、どこまで対応していますか」と聞いてみてください。LCP・FID・CLSという3つの指標について、それぞれどう対策しているかを具体的に説明できる制作者なら、技術SEOにも強いと判断できます。

「Core Web Vitals?聞いたことはあります」程度の答えしか返ってこない場合、技術SEOは弱いと考えたほうがいいです。

まとめ:見積書を「分解して読む」習慣をつけてください

「SEO対策込み」という一言の中には、4種類のまったく違う作業が混在しています。

- 内部SEO(サイト構造の最適化):8万〜40万円
- コンテンツSEO(記事・ページ内容):1ページあたり1.5万〜4万円
- 技術SEO(表示速度・モバイル対応・構造化データ):10万〜30万円
- 外部SEO(Googleビジネスプロフィール等):3万〜8万円

見積書を見たら、「この4種類のうち、どれが含まれていますか」と聞くだけで、業者選びの精度が大きく上がります

SEOは、ホームページを作る上で「裏で大きな差を生む領域」です。表面的なデザインの良し悪しよりも、内部設計・コンテンツの質・技術実装の質が、半年後のビジネスを左右します。だからこそ、「相場と内訳」を理解した上で発注することが、何より大切なんです。

見積書のチェック・SEO設計の方針すり合わせのご相談

「制作会社から見積書をもらったけれど、SEO対策の中身が見えない」「うちのサイトでは、どの種類のSEOにどれくらい予算を割くべきか分からない」——そんなときには、現役のフロントエンドエンジニアとして、見積書を一緒に分解しながらお伝えします。

業界の慣例で「秘密にされがちな部分」も、できるだけそのままお見せします。あなたの業種・規模に合わせて、「ここはやるべき」「ここは省いてもいい」を中立な視点でお話しします。

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