デイサービス・訪問看護の業務引き継ぎ|「その人しか分からない仕事」になっていませんか?

デイサービス・訪問看護の業務引き継ぎ|「その人しか分からない仕事」になっていませんか?

記事
ビジネス・マーケティング
急な休みや退職などで
業務を引き継ぐことになり
めちゃくちゃ苦労した。

そんなご経験がある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

特に、デイサービスや訪問看護ステーションなど
立ち上げたばかりだったり
人数が限られていたりする職場では

「この仕事は○○さんしか分からない」
ということがよくあります・・。

私はこれまで色々な職場で
業務を引き継ぐ側も受ける側も
何度も経験してきました。

両方を経験して感じるのは

伝えた側と
「これから一人でこなす側」では
必要としている情報が違う

という点です。

🙅‍♀️「理解した」と「一人でできる」は違う

退職する側の気持ちも
分からなくはありません。

退職まで時間がない。
普段の仕事もしなければならない。

正直「なんだか面倒だな...」
と思ってしまうこともあるでしょう。

私自身も産休や退職のタイミングで
引き継ぐ側を経験しているので
その大変さは分かります。

ただ受ける側になると
少し事情が変わります。
一度聞いただけで
全部覚えるのは難しい。

説明を受けたときには
分かったつもりでも

一人でやり始めると
「これ、どうするんだっけ?」
が必ずといっていいほど
出てきます。

📝 慣れた人の「当たり前」こそ言葉にしてほしい

長く同じ仕事をしていると
考えなくても
手が動くようになります。

・最初にどの画面を開くのか
・作業中に何と何をチェックするのか
・いつもと違う結果が出たらどうするのか

毎日やっている人には
どれも当たり前です。
全体像も頭に入っています。

だからこそ、全体像をすっ飛ばして
各論ばかりになってしまうことがあります。

初めてその仕事をする人には
その当たり前の前提が分かりません。

「そんなことまで書く?」
と思うような内容ほど
後になって助けられることがあります。

😓「分からなかったら聞いて」が難しいこともある

引き継ぎでは
「分からなかったら
 聞いてください」
と言われることがあります。

もちろん聞けるうちは聞いたほうがいいことは
誰にでもわかります。

ただ引き継いだばかりの頃は
「何が分からないのか
 自分でもまだ分からない。」
ということがあります。

説明を受けているときには
理解できたと思っていても
実際にやってみると
思わぬところで手が止まります。

😮‍💨 何度も見直せる引き継ぎ書があると助かる

口頭で説明してもらったり
実際の操作を見せてもらったりすることも必要です。

それと同じくらい
受ける側にとってありがたいのが

後から何度でも見直せる引き継ぎ書です。

一度聞いた話は忘れます。

一度見ただけの操作なら
なおさらです。

そんなとき
「どうするんだったかな」
と自分で確認できるものがある。

・毎回どこを見るのか
・どの順番で進めるのか
・普段と違ったらどうするのか
・困ったら誰に確認するのか

こうしたことが残っているだけでも
かなり違います。

引き継ぎ書は
説明したことを記録するだけのものではなく

前任者がいなくなった後に
後任者が仕事を続けるためのもの。

受ける側を経験すると
ここはとても大切だと感じます。

⚠️ 本当の問題は「引き継ぎ書がないこと」だけなのか


何度も引き継ぎを経験していると

「引き継ぎ書さえあれば
 本当に解決するのだろうか」

とも思います。

そもそも
「この仕事は○○さんしか分からない」
という状態になっていなかったでしょうか。

同じ人が長く担当していると
その人の中にどんどん情報がたまります。

仕事の手順だけではありません。

ちょっとした判断。
過去に起きたトラブル。
いつもと違うときの対応。

見過ごされている問題そのものが
残っていることもあります。

こうした情報が
一人の頭の中にしかない。

普段はそれでも回ってしまうため
なかなか表面化しません。

困るのは
その人がいなくなったときです。

💭 退職が決まってからでは遅いこともある

急な退職や休職
異動などで担当者がいなくなり

そこで初めて
「この仕事 誰か分かる?」
となる。

そして慌てて
「引き継ぎ書を作ってください」
となります。

でも何年もやってきた仕事を
短期間ですべて言葉にするのは
大変すぎます。

本人にとって当たり前すぎて
書くべきことに気づかない場合もあります。

普段から、誰かが見ても分かる状態にしておく。
これこそが大切な仕組みではないでしょうか。

📍「その人しか分からない仕事」を少しずつ減らす

特に人数の限られた職場では
一人が抜けたときの影響も大きくなります。

手順書を作っておく。
担当者以外にも
業務が分かる人を作っておく。

管理者として
「1ヶ月この人が休んでも
 この仕事は回るだろうか?」
と一度考えてみたときに
見えてくるものがあると思います。

もし「この人がいないと分からない」
という仕事がいくつも出てくるなら
整理するタイミングかもしれません。

📍 引き継ぎを個人だけの問題にしない

引き継ぎがうまくいかないと
「もっとちゃんと説明してほしかった」
「きちんと引き継いでほしかった」
と思うこともあります。

私も受ける側でうまくいかなかった経験があるので
その気持ちはよく分かります。

でも引き継ぐ側も経験してきたからこそ
個人だけの問題ではないとも感じています。

誰かが辞めるたびに
「ちゃんと引き継いでもらおう」
と考えるだけでは
同じことを繰り返すかもしれません。

デイサービスや訪問看護ステーションなど
人数の限られた職場だからこそ
普段から「その人しか分からない仕事」を減らしていく。

誰かが急に休んでも
周りがフォローできる。

管理者には、そんな視点も
必要なのではないでしょうか。


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