グリーフの色々な顔 Part③→行動の変化について詳しく。

グリーフの色々な顔 Part③→行動の変化について詳しく。

記事
コラム
グリーフの心の反応、体の反応について、あらためて言葉にしてきました。
でも、グリーフは、行動にも現れます。
自分でも気づかないうちに、いつもと違う動き方をしている。 それも、グリーフの、もうひとつの顔です。

グリーフの色々な顔りシーズは今回でひとまず完結です。
知っていて損はない知識なので、ぜひ、読んでみてください。


誰にも会いたくなくなる


連絡が来ても、返せない。 誘われても、行く気になれない。
これまで平気だった人付き合いが、急に重く感じられることがあります。
人と会うって、実はかなりエネルギーを使う行為なんです。
表情を作る、言葉を選ぶ、相手に合わせる。
グリーフでエネルギーが底をついている今、そのぶんの余力が、もう残っていない。
だから、人を避けるのは、冷たいわけじゃなくて。 今の自分を守るための、自然な選択なんだと思います。

逆に、悲しみの中から抜け出させようとあえてお誘いが来たりもします。
ご厚意だから無下にできない。
いざ会ってその場は穏やかに過ごせてもひどく疲れてしまったりもします。余計にグリーフがひどくなるケースも珍しくありません。


一人でいるのが、なぜか急に怖くなる。


さっきまでは人に会いたくなかったのに、今度は一人になると、落ち着かない。 なんとなく不安で、誰かと繋がっていたくなる。
矛盾しているようですが、これもグリーフの一部です。

大切な存在を失うということは、自分を守ってくれていた何かが、ひとつ消えるということでもあります。

心が、無意識に「もう何も失いたくない」と、繋がりを求めてしまう。
会いたくない気持ちと、そばにいてほしい気持ち。 両方とも、同時に本当なんです。


やる気が起きない


やらなきゃいけないことは、分かっている。 なのに、体が動かない。
好きだったことにも、手が伸びない。 「やろう」と思う、そのスイッチ自体が、見つからない。

これは、怠けているわけじゃなく、 悲しみを処理することに、心と体のエネルギーが、優先的に使われているから気力が、空っぽになってしまうんです。

 他のことに回す余力が、今はまだ、残っていないだけの状態に見舞われることもあります。


ちょっとしたことすら、決められない


今日、何を着るか。 何を食べるか。 そんな小さなことすら、決めるのに時間がかかる。
普段なら一瞬で決められることが、なぜか、とても重く感じられる。

グリーフの中にいる脳は、答えの出ない大きな問い「なぜ?どうして?」に、ずっとエネルギーを使い続けています。 だから、小さな判断に回す余力まで、削られてしまう。

答えが見つからないというループを延々と繰り返していたあまりに、そのパターンが日常生活のあらゆる場面でも同じように「答えが見つからない」という現象を選んでしまっているのです。

決められない自分に、苛立つこともあるかもしれません。 でも、それだけ今、脳がこのグリーフを重く受け止めていて、影響されまくっているということと結びつきます。


無性に、片付けたくなる


逆に、こんな行動が出ることもあります。 やたらと部屋を片付けたくなる。 物を整理したり、捨てたり。
これは、心の中の「コントロールできなさ」への、無意識の反応かもしれません。 喪失は、自分では止められなかった出来事。
だからこそ、せめて目の前のことだけは、自分の手で整えたい。

片付けは、ただの家事じゃなくて。 心が、少しでも秩序を取り戻そうとしている、ひとつのサインなんだと思います。

納得いかない出来事があったからこそ、納得を求めている行動の一つです。
他の視点でも、目に映るから悲しいと、自分を納得させるために、遺品を手放してしまうことがあります。

でも、後になって「やっぱり残しておけばよかった」と思うことも少なくありません。急がなくて大丈夫です。


行動は、心が今できることの表れ


会いたくない。そばにいたい。 動けない。急に片付けたくなる。
一見バラバラで、矛盾しているように見えるこれらの行動も、実はすべて、同じところから来ています。

今、心と体が持っているエネルギーの中で、精一杯、悲しみと折り合いをつけようとしている。 その結果として、行動に現れているだけなんです。

いつもと違う自分に、戸惑うこともあると思います。 でも、それは崩れているんじゃなくて。 今の自分にできる形で、ちゃんと悲しみと向き合っている証拠なんだと思います。


でもどうしようもない時はいつでもお待ちしています。



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