哲学の旅は「変化しない真実」へたどり着く

哲学の旅は「変化しない真実」へたどり着く

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「万物は不変である」と唱えた天才の物語

こんにちは。セールスコピーライターの岩井直樹です。

タレスから始まり、ヘラクレイトスの「万物は流転する」という哲学まで、
私たちは「変化」を巡る旅をしてきました。

しかし、次に登場する男は、その「変化」を真っ向から否定しました。
彼は、私たちの目に見える世界の裏側にある、
決して変わらない「真実」を見つけ出したのです。

今回ご紹介するのは、パルメニデスです。
彼の哲学は、私たちの常識を揺さぶる、非常に衝撃的なものです。

パルメニデスとはどんな人?

パルメニデスは、紀元前6世紀から5世紀ごろに生きた人物です。
これは日本の歴史でいうと、弥生時代後期から古墳時代初期にあたります。

彼はヘラクレイトスと同じ時代を生きましたが、
その思想は全く異なりました。

ヘラクレイトスが「すべてのものは変化し続ける」と唱えたのに対し、
パルメニデスは「真実の存在は、決して変化しない」と主張しました。

パルメニデスの哲学「真実の存在は不変である」

なぜ彼は「変化」を否定したのでしょうか?

彼は論理的な思考を徹底的に突き詰めた結果、
「存在しないものは、存在しない」という
非常にシンプルな結論にたどり着きました。

変化は存在しない
私たちは「ものが変わる」と信じています。
たとえば、水が氷になるのも変化です。

しかし、パルメニデスはこう考えます。
「水」という存在が、やがて「水ではないもの(氷)」に変わるとしたら、
それは「水」という存在が「存在しないもの」になることではないか?

「存在しないもの」はあり得ないので、
「変化」そのものが論理的にありえないと考えたのです。

「ある」ものは、つねに「ある」
彼にとって、真に「存在する」ものとは、
以下の3つの性質を持つものでした。

①始まりも終わりもない、永遠の存在であること
②分割できず、一つのまとまりであること
③動くこともなく、全体が満たされていること


この考え方は、私たちの目に見える世界(ものが生まれ、消え、動き、変化する世界)は、実は「幻想」に過ぎないという衝撃的な結論を導き出します。

パルメニデスの哲学は、
感覚的な経験(目に見える変化)よりも、論理的な思考(理屈)
重視することの重要性を私たちに教えてくれたのです。

パルメニデスから学ぶ3つのヒント

パルメニデスの哲学は、現代を生きる私たちにも大切なヒントをくれます。
彼の思考を、身近な例で見ていきましょう。

①「本質」を見抜く力
パルメニデスは、目に見える変化の裏にある、
決して変わらない本質的な存在を探しました。

(例)
日々のニュースや情報に惑わされず、「なぜこれが起きたのか?」という
本質的な原因を突き詰めて考えること。

表面的な現象に一喜一憂するのではなく、その根本にある不変の真実を
見つけ出すことで、物事をより深く理解することができます。

②感情に流されず、論理的に考える力
彼は、感覚的な経験(目の錯覚など)を信じず、
徹底的に論理を追求しました。

(例)
何か大きな決断をするとき、「なんとなく良さそう」という感情だけでなく、「本当にそれが正しいのか?」と論理的に検討してみること。
冷静に、理屈で考えることで、より良い選択ができるようになります。

③「問い」を深める力
パルメニデスは、それまでの哲学者たちの考え(変化する世界)を疑い、
まったく新しい問いを立てました。

(例)
私たちは日々、「どうすれば成功できるか?」といった問いを立てます。

パルメニデスのように「そもそも成功とは何か?」という、
より根本的な問いを立てることで、人生の本当の目的や価値観が
見えてくるかもしれません。

哲学の旅は、対立する思考へ

いかがでしたか?

「万物は流転する」と唱えたヘラクレイトスに対し、
「万物は不変である」と唱えたパルメニデス。

この二人の対立から、哲学はさらに深く、
複雑な議論へと発展していきます。

彼らの物語は、一つの答えだけでなく、
その反対の答えも同時に考えることで、
物事の本質がよりはっきりと見えてくることを教えてくれます。

さあ、次は誰の物語を紐解いていきましょうか?

【ちょっと補足】

パルメニデス自身も、自身の著作の断片しか残されていません。
彼の思想は主に、詩の形で弟子たちによって伝えられました。

上でご紹介した「変化は存在しない」という考え方も、
彼の論理的な思考を後世の人々が解釈し、伝えてきたものです。
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