「アン・シャーリー」は誰のための作品か?

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現在、NHKでアニメ『アン・シャーリー』が放映中で話題になっていますね。
『赤毛のアン』は私も大好きな作品で、原作はもちろん、複数の映像作品を楽しんできました。

大人にとっての理想的な少女

実は、私が『赤毛のアン』を好きになったのは、40歳を過ぎて。
結構最近のことです。
子どもの頃は、
「これは女の子向けの作品」
と見向きもせず、興味ゼロ。
どんな話かもあまり知らないままでしたが、たまたまアマプラで無料だった映像化作品を見てドハマり。
「こんなに面白かったのか!」
と感動し、原作にも手を出しました。

私自身が娘を持ったこともあり、カスバート目線で感情移入してしまったのですね。

一方で、娘は初めて『赤毛のアン』(幼児版)を読んだ時、
「これって、本にする話? 普通の話じゃん」
と拍子抜け。
すでに「鬼滅の刃」や異世界転生ものに馴染んでいた娘には、田舎で平和に過ごす少女の姿に、物語としての価値を感じられなかったようです。

となると、いったい『赤毛のアン』って、誰向けの作品なんだろ?
という気がします。
実は、
「大人が、大人目線で『理想的な少女像』を楽しむ」
作品なのでは……?
という気がしてくる。
そもそも原作は、分量も多くて子供向けではありませんし。

子どもの成長は、寂しい

ちなみに、私が最も好きなシーンは、第31章。
アンが15歳になって背も伸び、すっかり思索的な乙女に成長したのを見たマリラが、
「自分がかわいがったこどもが消えてしまい」
「マリラはなにか失った気がして」
「1人すわって泣き出してしまった」
という場面。
(村岡花子訳、新潮文庫、p435)

そんなことで泣いてしまうマリラの姿を笑いつつ、わかるー! と共感して、私も泣いてしまいました(笑)。
なんだが、娘があまりに急激に成長することについていけなくて、悲しいですよね。

さて、アニメの方は早くも原作の1巻目部分を終えて、続編に突入。
私もここから先の話は知らないので、大人になったアンがどんな人生を歩むのか、楽しみです。

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