みなさんは、メアリ・シェリー、という女性をご存じでしょうか?
あのゴシック・ホラーの最高傑作『フランケンシュタイン』の原作者です。
「え、あの恐ろしい人造人間が出てくるホラーを書いたのって、女性だったの?」と驚くかもしれませんし、そもそも「フランケンシュタインって小説だったの?」という方もいるかもしれません。
私はそもそも、この『フランケンシュタイン』という小説が大好きで、それこそ何度も読んでいるのですが、今回ご紹介するのはあくまでも、『フランケンシュタイン』そのものではなく、原作者についての評伝です。
そう、評伝になるくらい、メアリ・シェリーはすごい女性なのです!
私が知る限り、フランケンシュタインそのものではなく、メアリ・シェリーを描いた有名な映画作品は2つあります。
ひとつは、『ゴシック』という1986年の作品。
こちらはタイトル通り、「ゴシックホラー」を強調した作品で、まぁ耽美的!
大昔に一度見たきりなので、いつかもう一度見たい!(配信とかにない)
そしてもう1作が、『メアリーの総て』。
こちらは2017年公開で、ホラー要素もない、美しい歴史作品なので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
その『メアリーの総て』を見た時は、随分とジェンダー、フェミニズム色が強くなっていて、
「今風にアレンジしているのだな~」
と感じたのですが……
本作『メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ』を読んでみたら、実際にメアリ・シェリーはゴリゴリのフェミニストだったことを知って驚きました。
そもそも、メアリの母親がかなり急進的なフェミニストとして有名だったようなので、メアリのフェミは筋金入り。
しかも、あの保守的な、ビクトリア朝時代に!
本書は著者も訳者も女性であることも関係あるのか、とにかくそういった視点でメアリの人生を追い、再評価します。
そして、さらには『フランケンシュタイン』もフェミニズム的観点から分析。
これまで『フランケンシュタイン』と言えば、「自由意志」とか、そういった点での分析が多い印象だったので、これはなかなか新鮮でした。
『フランケンシュタイン』自体を知らない人には、「なんのこっちゃ?」という感じで読者を選ぶと思いますが…
日本でもいろんなところで書評に取り上げられたようですし、私が入手した本も、奥付を見ると刊行翌月には重版されているので、好評の様子。
とても良書なので、ご興味のある方は、まず『フランケンシュタイン』から読んでみてください。
TOPのイラストは、そんなジェンダー、フェミニズム的観点からはお叱りを受けそうですが、ゴシックファッションに身を包んだメアリ・シェリーが、怪物を生み出した、みたいな雰囲気で描いてみました。
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