「この働き方、ずっと続けるの?」元公務員ワーママがライフプランで見えた働き方

「この働き方、ずっと続けるの?」元公務員ワーママがライフプランで見えた働き方

記事
マネー・副業

はじめに

はじめまして。
家計とライフプランの相談をしている、保険や投資商品を売らない独立系FPのゆりママです。
家計・ライフプランのセミナーやオフ会をこれまで50回以上開催し、のべ500人以上の方の相談に乗ってきました。

この働き方、ずっと続けるの?
そんなふうに思ったことはありませんか。

辞めたい気持ちはあるのに、お金の不安が怖くて動けない。
正社員を辞めたら生活が破綻するんじゃないか。今の安定を手放して本当に大丈夫なんだろうか。
当時の私は、まさにその真ん中にいました。

これは、今小学生と年長の娘たちが、まだ3歳と1歳だった頃の話です。
仕事と子育ての両立に必死になりながら、この働き方を何十年も続けるの、という違和感を抱えていました。

その恐怖は、暗闇の中で正体のわからないお化けに追いかけられているような感覚でした。
でも後になって気づきました。
その不安の多くは、見えていないことから生まれていたということに。

育休復帰後、想像以上に大変だった仕事と子育て

育休から復帰したとき、また普通に働けると思っていました。
でも現実は違いました。
時短勤務でも、片道25kmの車通勤。子どもは2歳と0歳。
子育てと仕事の両立は、想像していたよりずっと大変でした。

保育園からの呼び出しと仕事のプレッシャー

子どもは本当によく体調を崩します。
保育園からの呼び出しは週1以上。
1回休むと、3日ほど仕事を休むこともありました。
次女が治ったと思ったら、今度は長女。
そんなこともよくありました。
職場の人たちは、お子さん優先でいいよ、と言ってくれていました。
それでも締切はあります。
同僚に仕事をお願いすることもありました。
家に持ち帰って仕事をすることもありました。

職場の言葉に傷つく日々

ある日、同僚(後輩)に言われました。
えっ、そんなこともわからないんですか?
直属の男性上司にはこう言われました。
子供ってそんなに体調崩すの?旦那さんは?
保育園から電話が鳴るたびに、胸がざわつくようになりました。
また何日も休んで迷惑をかけるかもしれない。

この働き方、ずっと続けるの、と思った日

今こうして振り返ると、当時の自分は本当に余裕がありませんでした。
正社員を辞めたらダメなんじゃないか。生活が破綻するんじゃないか。
そんな不安がずっと頭の中にありました。
だから職場では、同僚からの嫌味にも耐えていました。
本当はつらかったけれど、私が我慢すればいい、と思っていました。
家に帰れば、今度は子育て。
まだ小さい子どもたちの世話に追われて、気がつけば一日が終わっている。
その毎日を必死に回していました。
今思い出すと、あの頃の自分は本当によく頑張っていたなと思います。
でも同時に、どこかでずっと思っていました。
この働き方、ずっと続けるの。

限界を感じた出来事

もう無理かもしれない。
そう思った出来事があります。
家族全員がコロナにかかり、1ヶ月出勤できなくなったときです。
(ちょうど娘たちがまだ小さかった頃でした)
このままここで働き続けられるんだろうか。
公務員だったので、辞めると言わなければ65歳まで働けます。
でも、このままここで働き続けられる気がしませんでした。
辞めたい。
でも、お金が不安でした。

不安は数字で小さくできる

そこで始めたのが、FPの勉強。

当時はまだ公務員として働いていたので、仕事と子育てをしながらの勉強でした。
正直、時間に余裕はありませんでした。
通勤時間に音声を聞きながら勉強したり、仕事の休憩時間にアプリで過去問を解いたりしていました。

朝、私が布団から起き上がると子どもも起きてきてしまうので、布団の中でテキストを開いて勉強していたこともあります。
それでも、お金の不安の正体を知りたい、という気持ちの方が大きくて、少しずつ勉強を進めていきました。

FP3級を取り、そのあと2級も取りました。
そして自分のライフプランを作ることにしました。
収入・支出、貯蓄、投資。
それらを整理して、将来のお金の流れを数字にしました。

最悪のシナリオを数字にしてみた

正直に言うと、数字と向き合うのは怖かったです。
もし一生働き続けないと破綻するという結果が出たら、今の働き方に耐えるしかないと思っていたからです。
それでも、あえて最悪のシナリオを考えてみました。

もし公務員を辞めて収入が減ったら。
もし再就職がうまくいかなかったら。

そんな状況を数字にしてみました。

固定費見直し

ライフプランを作る前に、家計の見直しも進めていました。

特に大きかったのが固定費の見直しです。
その中でも一番大きかったのは、保険でした。
当時は、なんとなく不安でいくつも保険に入っていて、保険料だけで月6万円ほど払っていました。

でもFPの勉強をしていく中で、本当に必要な保障は何なのかを考え直し、加入していた貯蓄型保険・医療保険はすべて解約しました。
最初は本当に大丈夫かなと不安もありましたが、必要な保障と貯蓄のバランスを整理してみると、思っていたよりも問題はありませんでした。
こうして固定費を見直していったことで、家計に少しずつ余裕が生まれていきました。

不安の底が見えた瞬間

すると、あることに気づきました。

固定費をここまで下げて、私が無職でも数年は生活できる。正社員じゃなくてもパート収入がこれくらいあれば、教育費も守れる。

不安の底が見えた瞬間でした。
それまでの不安は、正体のわからないお化けのようなものでした。

でも数字にしてみると、ただの課題でした。
底が見えると、人は落ち着きます。
これ以上は落ちない。
そう思えたとき、私はようやく退職届を出す勇気を持てました。

正社員にこだわらなくてもいいと気づいた

ライフプランを作ってみて、もう一つ気づいたことがあります。

私はずっと、正社員で働くことにこだわっていました。
安定しているし、収入もある。
ボーナスもある。
だから辞めるなんて考えちゃいけないと思っていました。
でも家計を振り返ってみると、私の収入は、ほとんど投資に回していたんです。
生活費は主に夫の収入。
私の給料は、将来のための資産になっていました。
いつか働けなくなるかもしれない。正社員を辞める日が来るかもしれない。
そう思っていたから、収入が多いうちに投資に回せるだけ回して、FIREに憧れていました。
でも、そこまで無理をして、今の仕事を続ける必要はあるんだろうか。

正社員じゃなくてもいい。
公務員じゃなくてもいい。

それよりも、自分が苦にならない仕事をして、長く働いていくほうがいいんじゃないか。
そう思ったとき、働き方の見え方が少し変わりました。

ちょうど私が退職する頃、夫の収入も上がり、月収が7万円ほど増えました。
家計全体で見たときになんとかなるかもしれないと思えたことも、退職の背中を押してくれた一つでした。

おわりに

ここまでの経験から、私が感じたことは大きく3つあります。

正社員じゃなくても生きていける。
不安は数字で小さくできる。
働き方の選択肢は自分で作れる。

当時の私は、正社員を辞めたら終わりだと思っていました。
だから、どんなに大変でも働き続けるしかないと思っていたんです。
でもライフプランを作り、お金の流れを数字で見てみると、ぼんやりしていた不安の正体が少しずつ見えてきました。

すると、それまで怖かったものが、ただの課題に変わりました。
収入を少し下げてもいい。
働く時間を減らしてもいい。
自分に合った働き方でも、生活はちゃんと回る。

もし今、この働き方、ずっと続けるの、と心のどこかで感じているなら。
一度、今の家計を書き出してみてください。

収入、支出、貯蓄、投資。

完璧じゃなくて大丈夫です。
数字で見えるようになると、ぼんやりしていた不安の輪郭が、少しずつ見えてきます。
そして気づくかもしれません。
働き方には、思っているよりもたくさんの選択肢があるということに。
不安の正体が見えたとき、人生の選択肢は静かに増えていきます。

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