中小企業経営のための情報発信ブログ129:目標達成「SMARTの法則」

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
今は先行きが見えずなにが正解か分からないVUCAの時代と言われますが、それは企業にとっても個人にとっても、ピンチであるように見えます。しかし、目線を換えればチャンスでもあります。未来に向けて改めて目標を立て企業戦略や人生設計ができるということです。先行きが見通せないので、思い切った夢や目標を掲げても実現できないということはない時代でもあります。
以前にも書いていますが、長期的目標を設定することは重要ですし、日本電産の永守重信氏のように「10兆円企業になる」という目標を掲げる際に「やがて自家用ドローンが普及し、ロボットの数が人口を超える」「これにより精密小型モーターの受注が大幅に増える」と「ぶっ飛んだ目標」を語ります。
こうした「ぶっ飛んだ目標」にはストーリーがあり、聞く人をワクワクさせ、「やってやろう」という気にさせてくれます。こうして、目標達成に向けて人を巻き込むことができるのです。
1.「情熱と戦略」を目標に落とし込む
 目標といっても、各企業、個人でさまざまです。例えば、「英語が話せるようになりたい」「売上を2倍にしたい」と言っているだけでは、実現させるのは困難です。
 ここで重要なのが「SMARTの法則」に基づいた目標設定です。
 「SMARTの法則」というのは「Specific(具体性)」「Measurable(測定可能性)」「Achievable(達成可能性)」「Relevant(関連性)」「Time-bound(期限)」の頭文字をとったものです。この法則に則って目標設定することで、より実現に近づくことができるとされています。
 目標を設定するときに、その目標が具体的でなければ、どのように目標に向かえばいいか分かりません、抽象的な目的であればやる気が出ません。また、その目標が測定可能なものでなければ達成度を測ることはできず、これもやる気に繋がりません。また目標はある程度達成可能なものでなければなりません。「ぶっ飛んだ目標」であっても、実現可能性が全くなければ、やる気になりません。また、何時までに実現するのか期限設定がなければ、やる気が持続しません。
 ここで最も大切なの「Relevant(関連性)」です。目標達成の先にどのようなワクワクがあるのかということです。つまり、永守氏の「やがて自家用ドローンが普及し、ロボットが人口を超える」「これにより精密小型モーターの受注が大幅に増える」という「ぶっ飛んだ目標」・夢です。こうしたぶっ飛んだ目標や夢があれば、その実現に向けて情熱を燃やし、やる気が出てきます。
 しかし、情熱だけでは目標は達成できません。人間は「熱しやすく冷めやすいもの」で、何時までも情熱を燃やし続けることは困難なのです。自分が心から達成したいと思える目標であるとともに、その達成のために戦略を立てることが重要になるのです。
2.目標を細分化し、短期的目標を達成し積み重ねる
 長期的な目標を設定しても、達成までの期間が長すぎると、人の情熱は続きません。長期的な目標を細分化し、中期的な目標を設定し、更にそれを短期的な目標に細分化するのです。
 短期的な目標を設定し、それが達成できればそれを積み重ね、中期的な目標を達成し、長期的目標へとつなげていくのです。途中でうまくいかなければ、軌道修正し、目標達成に向けてがんばるのです。
 1年ごとにスローガンを決め、四半期毎、月ごと、1週間、1日と刻み、毎日PDCAを回していくのです。目標が達成できるかどうかは日々の地道な積み重ねなのです。個々で、重要なのがC(Check)です。日々の成果を振り返り、柔軟に軌道修正することです。
3.目標を公言する
 目標を設定して自分の心にとどめているよりも、その目標や夢を公言する方が実現の可能性は高まります。それには2つの理由があります。
Ⅰ:周りに言うことで退路を断ち、自分を追い込みモチベーションを高める
 Ⅱ:応援してくれる人を増やす
 永守氏を始め多くの成功者が自分の夢や目標を多くの人の前で公言し、それを実現されています。退路を断ち自分を追い込みながらモチベーションを高め維持するためでありますが、語られる夢や目標にストーリーがあり聞く人をワクワクさせ応援してくれるという点が大きいのではないかと思います。ビジネスというのは人と人との関係、つながりで成り立っているものなので、人が応援してくれるということがビジネスの成長・発展には必要不可欠です。ここでいう人には、顧客、取引先、社員などすべてのステークホルダーが含まれます。経営者の語る夢や目標に社員や株主が共感し、取引先が共感し、顧客が喜んで買ってくれるということが大切です。
4.時には優先順位をつけて、取捨選択すべき
 目標を設定するときに重要なのが取捨選択です。今年(2022年)の課題でも書きましたが、「選択と集中」が重要です。自社(自分)の強みを活かし、その強みを活かすために「選択を集中」を行なうことが大切です。
 そのためには優先順位をつけることです。ポーターが言うように「やらないことを決める」ことも大切です。まずはやらないことを決め、やることの中に優先順位をつけるのです。

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