「部下の話を聞いていると、なぜかイライラしてしまう」
そんな経験はありませんか?
仕事が忙しいときほど、
「結論から話してほしいんだけど…」
「もっと要領よく話せないの?」
と思っちゃいますよね?
でも、ここで少し発想を変えてみましょう。
部下の話を聞く時間を、自分の心をリセットする時間にしてしまう。
人の話に意識を向けることで、自分の頭の中を占領していた仕事や不満から、一時的に距離を取ることができます。
今回は、そんな「反転リセット」の方法を3つ紹介します。
1.「解決」ではなく「理解」に集中する
部下が話している間は、すぐに「どう解決するか」を考えないようにします。
まずは、
「それでどう感じたの?」
「そこが大変だったんだね」
と、相手の話を理解することに意識を向けます。
イメージとしては、頭の中で鳴っている複数のラジオを、一つのチャンネルに絞るようなもの。
目の前の人の話に集中すると、自分の仕事や不満について考える時間が減ります。
その結果、頭の中の雑音から一時的に離れやすくなります。
メリット: 自分の悩みやイライラから距離を取れる
デメリット:長時間続けると、自分自身が疲れてしまうことがある
2.「話してくれてありがとう」と伝える
私は、人の話を聞くときに、
「話してくれてありがとう」
と伝えるようにしています。
もちろん、相手の考えや行動すべてに賛成する必要はありません。
ただ、「自分の胸の内を話してくれたこと」に対して、ありがとうを伝えるのです。
すると相手は、
「この人になら話しても大丈夫だった」
と感じやすくなります。
そして、この言葉は相手のためだけではありません。
「なぜ分かってくれないんだ」と考えているときに、
「話してくれてありがとう」
と言葉を変えることで、自分自身も相手を責める気持ちから少し離れやすくなります。
まるで、心の中にある「責めるスイッチ」を「受け止めるスイッチ」に切り替えるようなものです。
メリット:相手との信頼関係を育てながら、自分の気持ちも落ち着けやすい
デメリット: 感謝を伝えることと、相手の意見をすべて受け入れることは別。無理に共感する必要はない
3. 聞き終えたら「自分」に戻る
話を聞き終えたら、一度ゆっくり深呼吸します。
そして、
「さて、自分の仕事に戻ろう」
と意識を切り替えます。
ここで大切なのは、部下の悩みまで自分の荷物にしないこと。
「聞くこと」と「背負うこと」は別です。
人の話を聞いている間だけ、自分の頭の中にある荷物を下ろす。
そして、話が終わったら再び自分の仕事へ戻る。
この切り替えまでをセットにしましょう。
メリット:気持ちを切り替えて仕事に戻りやすくなる
デメリット:深刻な相談まで自分一人で抱え込まないようにする
「聞く」が、心のリセットになる
イライラしたとき、私たちは、
「このイライラをどうにかしよう」
と、自分の気持ちばかりに意識を向けがちです。
でも、そんなときこそ、あえて意識を自分から外へ向けてみる。
目の前の人の話を聞くことに集中する。
そして、
「話してくれてありがとう」
と伝えてみる。
すると、相手との関係を少し良くしながら、自分の心も落ち着けるきっかけになります。
部下の話を聞くことは、部下のためだけではありません。
もしかするとそれは、頑張り続けている自分の頭を休ませる時間にもなるのです。
今日、誰かと話す機会があったら、少しだけ「解決する人」ではなく、「聞く人」になってみてください。
「話してくれてありがとう」
その一言が、相手の心だけでなく、あなた自身の心にも小さな余白をつくってくれるかもしれません。
今日も頑張っているあなたへ。
すべてを解決しなくても大丈夫です。
まずは、誰かの話に耳を傾けることから始めてみませんか?