セルフブランディングと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。
「芸能人やインフルエンサーがするもの」
「自分には関係のないこと」
そんなふうに思ってはいませんか。
いえいえ、そんなことはありません。
実は、私たちは毎日、無意識のうちにセルフブランディングをしています。
服装や話し方、表情、持ち物、立ち居振る舞い――そのすべてが、「あなたはどんな人なのか」を相手に伝える情報なのです。
そして恋愛でも、仕事でも、「選ばれる理由」がある人が選ばれます。
ですので、誰かから愛されるために、セルフブランディングはとても有効な手段です。
セルフブランディングとは、自分自身を商品として考え、「この人を選びたい」と思ってもらう理由をつくることです。
「ありのままの自分で愛されたい」と思う方は多いことと思います。
もちろん、すでにありのままの自分で愛されているのであれば、無理にセルフブランディングをする必要はありません。
けれども、現状がそうではないのであれば、自分自身を磨き、「選ばれる自分」になっていく努力は必要です。
今の時代は、恋愛も婚活も待っているだけではなかなかうまくいきません。
一人で生きることを選ぶ男性も増えていますし、男女ともに経済的な理由から結婚をためらう方も少なくありません。
だからこそ、本当に結婚したい、恋人がほしいと思うのであれば、「この人と一緒にいたい」と思われる人材になることが大切なのです。
自分らしさを知ることが、すべての始まり
セルフブランディングを考えるとき、一番大切なのは「自分らしさ」を知ることです。
世の中には、人も物も情報も溢れています。
その中で選ばれるためには、「この人だからお願いしたい」「この人だから会いたい」と思ってもらえる理由が必要です。
そして、一度選ばれたとしても満足してもらえなければ、次に選ばれることはありません。
もちろん、相手が何を求めているのかを理解することも大切です。
けれども、それ以上に大切なのは、自分だけの魅力を理解することです。
他人の真似をしても、本当の魅力にはなりません。
自分が好きなもの。
今まで経験してきたこと。
歩んできた人生。
選んできた道。
それらはすべて、自分だけが持っている財産です。
その積み重ねが、生き方となり、考え方となり、表情やファッション、立ち居振る舞いにも自然と表れてきます。
まずは、自分自身を深く知ること。
そこからセルフブランディングは始まります。
流行より、自分に似合うものを選ぶ
例えば、本当はカジュアルな服が好きなのに、流行だけを追いかけて無理に今どきのファッションをする必要はありません。
これまで何となく選んできた服にも、自分らしさは表れています。
その中で、自分が一番美しく見える色は何か。
どんな素材が似合うのか。
どんな雰囲気が自分らしいのか。
そうしたことを知ることはとても大切です。
若いうちは流行を取り入れることも似合うかもしれません。
けれども年齢を重ねるほど、自分に似合うものを選ぶことのほうが魅力になります。
服装だけではありません。
部屋のインテリアや持ち物、毎日過ごす空間にも、その人らしさは表れます。
そうした一つひとつが積み重なり、その人だけの雰囲気となっていくのです。
五感すべてがセルフブランディングになる
セルフブランディングは、見た目だけではありません。
人は五感を通して相手を感じています。
1.視覚
第一印象は、見た目でほとんど決まると言われています。
服装や髪型、姿勢、表情など、視覚から伝わる印象はとても大切です。
2.味覚
味覚も、その人らしさを表す要素の一つです。
普段どんなものを食べ、どんなお店を選び、食にどんな価値観を持っているかには、その人の美意識やセンスが表れます。
面倒だからと毎日カップラーメンや牛丼ばかりでは、豊かな感性は伝わりにくいものです。
食へのこだわりも、自分を表現するセルフブランディングの一部なのです。
3.嗅覚
香りも印象を左右します。
男性であれば、まずは清潔感のある香りを心掛けること。
女性も強い香水ではなく、ふんわりと自然に香るアロマのような香りのほうが、相手に心地よい印象を与えます。
もちろん香りが苦手な方は、無理につける必要はありません。
大切なのは、最低限の清潔感や身だしなみです。
それだけでも十分にセルフブランディングになります。
4.触覚
触覚とは、肌や筋肉、骨格、関節、そして洋服の素材など、実際に触れたときに感じるものです。
特に40代以降は、男女ともに若々しさを保つことが大切になります。
肌に潤いはあるか。
爪はきれいに整えられているか。
手荒れを放置していないか。
適度に運動をして健康的な身体を維持しているか。
そうした日々の積み重ねが、その人の印象を大きく左右します。
また、洋服の素材や肌触りへのこだわりも、その人らしさを表現する要素になります。
5. 聴覚
話し方も、その人のブランドです。
どんな声のトーンで話すのか。
どんな速さで話すのか。
どんな言葉を選ぶのか。
どんな相づちを打ち、どんな間を取るのか。
こうした細かな積み重ねによって、「この人と話していると心地いい」と感じてもらえるようになります。
理想の自分は「気分」から考える
セルフブランディングというと、「どんな服を着ればいいのか」「どんな髪型にすればいいのか」と外見から考える方が多いかもしれません。
けれども、本当に大切なのはそこではありません。
一番大切なのは、「どんな気分で生きていたいのか」を決めることです。
理想の自分になったとき、自分はどんな気持ちで毎日を過ごしていたいのでしょうか。
毎日を楽しく過ごしたい。
いろいろな人と出会いたい。
爽やかな気持ちで過ごしたい。
自由で軽やかな毎日を送りたい。
その「気分」が決まると、不思議なくらい理想の自分が見えてきます。
例えば、明るく若々しい女性になりたいのであれば、ファッションはジーンズに白いTシャツ、スニーカーが似合うかもしれません。
香りは柑橘系の爽やかなもの。
持ち物は日焼け止めやサングラス、お気に入りの手帳。
そうやって「どんな気分で生きたいか」を基準に考えることで、自分だけのセルフブランディングが少しずつ形になっていくのです。
ゴールを決めれば、人は少しずつ変わっていく
理想の自分が、今の自分とかけ離れていても心配する必要はありません。
人は、目指す方向が決まることで、その方向へ少しずつ近づいていくものです。
だからこそ、最初にゴールを決めることが大切なのです。
理想の自分を考えるときは、自分が映画の主人公になったつもりで想像してみてください。
どんな部屋に住んでいるのか。
朝はどんな時間を過ごしているのか。
毎日どんな仕事をしているのか。
どんな人たちと過ごし、どんな服を着て、どんな表情で笑っているのか。
そんな未来をワクワクしながら細かく思い描いてみてください。
セルフブランディングとは、自分を偽ることではありません。
「どんな人になりたいか」よりも、「どんな気分で毎日を過ごしたいのか」を決めること。
その気分が決まれば、服装も、住む部屋も、持ち物も、話し方も、少しずつ変わっていきます。
理想の自分は、一日で完成するものではありません。
けれども、ゴールを決めることで、人は少しずつ理想の自分へ近づいていきます。
まずは、映画の主人公になったつもりで、自分の未来を思い描いてみてください。
そこから、あなただけのセルフブランディングが始まりますよ。