箸使いの話

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長崎県佐世保市の久田学園佐世保女子高校では、入試に「箸の持ち方」を検査項目に取り入れています。

生活習慣や、食べることに対する最低限のマナーが身についているかを見ることが狙いだそうです。

試験時間は3分程度で、箸で豆をつまんで移動させるなどさせ、「持ち方が適切か」「スムーズに使いこなせているか」を試験官がチェックするんですね。

しかし、確かに箸の使い方は日本人の食事マナーの基本でしょうが、それを入試の検査項目に入れるのはどうでしょう。

ちょっとプライバシーに介入しすぎのような気がします。

最近は特に生活が多様化していますし、大体、親もちゃんと子供に教えなくなっていますから。

江戸時代から昭和40年代まで、3歳前後の物心がつくころから15歳までを対象に、日本では躾の基本として、箸の使い方を教えるのが当たり前だったんですが、この習慣がなくなってしまいました。 

そう云えばテレビなんか見ていてもグルメだの食通のはずのタレント(中○彬さんなど)が、まともに箸を持てなかったりします。

彼らは見せるのが仕事なんですから、きちんとした箸使いを知っていないといけないと思いますが。

ついでですので、箸について幾つかのうんちく話を書きます。

まず、使いやすい箸の長さは親指と人差し指を直角に広げた指先の距離の1.5倍だとされています。

これは力学的に証明されているらしいです。 

昔、伊丹十三さんのエッセーで読んだのですが、京都の貴族が作法を見ようと小笠原流の家元を食事に招きました。

それで意地悪くお茶漬けを出したわけです。

お茶漬けを美しく食べることは至難のわざですから。

しかし、家元は出されたお茶漬けを特に気にすることなく、さらさら口にかきこんだんです。

そして、家元が帰ったあと、貴族たちは小川原流の家元でもあんなものかと笑ったんですが、残された箸を見て驚きます。

先端から6ミリしか濡れていなかったからです。

あんなに乱暴に箸を使ったように見えたのにさすがは・・・と云う話ですね。

伊丹さんはこの箸が6ミリしか濡れていなかったことに気付いた貴族もすごいと誉めていました。

まあ、今ではあまり理解されないでしょうし、必要がない技術でしょう。

私は作り話だと思っていますが。

では。



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