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カウンセリングはマイナスをゼロに戻すようサポート。カウンセリングは、精神心理的な悩みを抱えた人を対象とした相談援助であり、治療的・予防的な処置に重点があります。そのため、どちらというと現在の状態に至った原因や過去に遡ってアプローチしていきます。一方、コーチングは、相手の方の目標達成や能力発揮を支援し、将来どうありたいかを重視したアプローチをとります。カウンセリングにもいろいろな手法がありますので、ひとくくりにはできませんが、両者の違いを簡単にいえば、通常の平静な心の状態が「ゼロ」の位置にあるとすると、カウンセリングはマイナスに陥ってしまった人を「マイナスからゼロの状態に戻すこと」を目指します。
コーチングはゼロからプラスの方向・未来に向かって支援する一方、コーチングは、クライアントがありたい姿になることを目標に、「ゼロからプラスの方向に向かって支援をすること」にあります。カウンセリングは、クライアントの話を聞きながら、クライアントの過去の問題に焦点を当てて、クライアントの気持ちを整理することを重視したアプローチをとります。一方、コーチングは、クライアントの潜在能力やアイデア、強みを引き出し、クライアントが望む人生やキャリアにおける未来の目標を達成するためのサポートをします。カウンセリングも、コンサルティングも、コーチングも経験し、そのメリットも難しさも実感している者として率直に思うのは、コーチングには、カウンセリングやコンサルティングの領域をもカバーできるだけの深さがあるのではないかということです。もちろん、コーチングは万能ではありません。
カウンセリング的なアプローチが必要なときもあれば、コンサルティングが必要なときもあります。それぞれの場面に応じて使い分けていくことが必要です。私は、コーチングに出会う前に、産業カウンセラー協会というところで1年間カウンセリングを学び、カウンセラーとしてボランティアをしていたことがあります。カウンセリングもコーチングも人の心を扱いますが、治療行為と成長のサポートというアプローチの大きな違いがあります。
コーチングとセラピー、カウンセリングは、それぞれ目的が異なります。セラピーやカウンセリングは、主に、現在抱えている問題を解決するために使われます。そのためにカウンセラーやセラピストは、その問題が生じる原因を探るため、クライアントとともに過去を振り返り、さまざまなことがらについて深く掘り下げていきます。
一方、コーチングの目的は、未来に向けて相手の行動変容を促すことです。つまり、相手が未来に向けて行動を起こす、あるいは行動を変えるというのが、コーチングの成果を測るひとつの指標となります。コーチは、クライアントが目指す状態を手に入れるために、クライアントのおかれた現状、そして目指す状態をできる限り明らかにし、それを実現させるためにどうしたらいいかをともに考えていきます。つまり、コーチングでは、主に現在と未来に焦点を当てます。このプロセスの中で、未来に向けて行動を起こす際に障害となる問題を解消することもありますが、それは主要な目的ではありません。また、コーチングは、目標や目的を明確にもち、それを達成したいと願う人にしか機能しません。