「あのママ、いつもおしゃれで素敵やな」
「いつも楽しそうにママ友と話しているな」
「子どもにも優しくて、私よりちゃんとお母さんをしている気がする」
そんなふうに、周りのお母さんを見て、自分と比べてしまうことはありませんか?
SNSを開けば、楽しそうな家族の写真。
学校に行けば、自然に輪の中に入っているお母さんたち。
それに比べて、自分は……。
気づけば、自分に足りないものばかり探してしまう。
でも、今日はそんなあなたに伝えたいことがあります。
周りのお母さんと比べて、自分の価値を決めなくてもいいんじゃないかな。
私は、周りのお母さんと自分を比べることが、ほとんどありません。
ママ友もいません。
子どものつながりで知り合ったお母さんに会えば、挨拶をする。
それくらいの関係です。
授業参観に行って、知り合いがいなくても気になりません。
なぜなら、私は子どもを見に行っているから。
誰かと話すためでも、ママ友の輪に入るためでもない。
子どもが学校でどんな様子なのか、どんな表情で過ごしているのか。
それを見に行っているだけなんです。
もちろん、人とのつながりを楽しめるお母さんも素敵だと思います。
ママ友がいることが悪いわけでも、いないことが正しいわけでもありません。
ただ、私は自分にとって心地よい距離感を選んでいるだけ。
そして、もうひとつ。
私は、素敵なお母さんでいられるように努力したいと思っています。
でも、それは周りのお母さんに負けたくないからではありません。
自分が、自分のことを素敵だと思える人でいたいからです。
今日は、心理学の視点も交えながら、周りのお母さんと比べて落ち込んでしまう理由と、そこから抜け出す方法について考えてみたいと思います。
1.なぜ、私たちは周りのお母さんと比べてしまうのか?
心理学には「社会的比較理論」という考え方があります。
心理学者のレオン・フェスティンガーが提唱した理論で、人は自分の能力や意見、立ち位置などを知るために、他人と比較することがあると考えられています。
例えば、子育て。
自分の子どもへの接し方は、これでいいのだろうか。
自分はちゃんとお母さんができているのだろうか。
そんな不安があるとき、私たちは周りのお母さんを参考にしようとします。
それ自体は、悪いことではありません。
誰かの素敵なところを見て、「私もやってみよう」と思えることもあります。
問題なのは、比較することそのものではなく、比較した結果、自分を必要以上に否定してしまうことです。
例えば、いつも笑顔で子どもに接しているお母さんを見たとします。
「素敵だな。私も、もう少し余裕を持って接してみよう」
そう思えたら、その比較は自分の成長につながります。
でも、
「私はあんなふうにできない。ダメなお母さんだ」
そう思ってしまったら、どうでしょうか。
同じ相手を見ているのに、自分に向ける言葉がまったく違います。
他人を見て何を感じるかによって、その比較は自分を成長させることも、自信を失わせることもあるのです。
だから、周りの人を見て落ち込んでしまったときは、自分がどんな言葉を自分にかけているのか、少し意識してみてほしいのです。
2.私たちは、他人の「一部分」と自分の「全部」を比べてしまう。
これも、落ち込みやすくなる理由のひとつだと思います。
周りのお母さんを見ていると、素敵な部分が目に入ります。
おしゃれで、社交的で、子どもにも優しくて、家のこともしっかりしていそう。
でも、その人が家でどんな悩みを抱えているのか、どんなことで落ち込むのか、どんな努力をしているのか。
そこまでは分かりません。
私たちは、他人の外から見える一部分を見ています。
一方で、自分のことは違います。
うまくいかなかったことも、子どもに怒ってしまったことも、家事ができなかったことも、自分の内側まですべて知っています。
だから、どうしても自分の欠点が目につきやすくなる。
他人のいいところと、自分のうまくいっていないところを比べてしまうのです。
これでは、自分のほうが劣っているように感じてしまっても不思議ではありません。
でも、本当に公平な比較でしょうか?
相手の見えている部分だけを基準にして、自分の全部を評価していませんか?
心理学的に考えても、私たちの自己評価は、どんな情報に注目するかによって変わります。
だからこそ、周りのお母さんを見て落ち込んだときには、こう考えてみてください。
「私は、この人のどの部分を見て、自分をダメだと思ったんだろう?」
そして、もうひとつ。
「私には、私にしか見えていない努力があるんじゃないかな?」
他人には見えていない、自分の頑張りだってあるはずです。
毎朝、子どものためにご飯を作っていること。
仕事をしながら子育てをしていること。
疲れていても、子どもの話を聞いていること。
当たり前だと思っていることの中にも、あなたの努力はあるのです。
3.ママ友がいないことは、ダメなことなの?
私は、ママ友がいません。
子どものつながりで知り合った人に会えば挨拶はします。
必要なことがあれば話もします。
でも、無理に仲良くなろうとは思っていません。
授業参観に知り合いがいなくても、特に気になりません。
私は、子どもを見に行っているからです。
もちろん、ママ友がいることで情報交換ができたり、悩みを共有できたりするメリットもあります。
一緒に過ごすことが楽しいなら、それは素敵なことです。
ただ、ママ友がいるかどうかと、お母さんとしての価値は別の話です。
社交的なお母さんもいれば、一人で過ごすことが好きなお母さんもいる。
大人数で話すのが好きな人もいれば、少人数でじっくり話すほうが心地よい人もいる。
どちらが優れているということではありません。
人には、それぞれ心地よい人間関係の形があります。
周りのお母さんたちが楽しそうに話しているのを見て、寂しさを感じることもあるかもしれません。
その気持ちまで否定する必要はありません。
もし本当は誰かと話したいのなら、自分に合う人とのつながりを探してみたらいい。
でも、特に困っていないのなら、無理に輪に入る必要もないのです。
周りと同じ人間関係を持つことが、幸せの条件ではありません。
自分がどんな関係を心地よいと感じるのか。
そこを大切にしてもいいと思うのです。
4.授業参観で、周りのママが気になるあなたへ。
授業参観に行くと、知り合い同士で楽しそうに話しているお母さんたちがいる。
そんな光景を見て、自分だけ一人ぼっちのように感じてしまう。
そんな人もいるかもしれません。
でも、少しだけ目的を思い出してみてください。
今日は、何をしに来たのでしょうか?
子どもの学校での様子を見に来たのではありませんか?
子どもが手を挙げる姿。
友達と話している様子。
先生の話を聞く表情。
家では見られない姿が、そこにはあるかもしれません。
周りのお母さんが誰と話しているかではなく、目の前の子どもに意識を向けてみる。
私は、それで十分だと思っています。
ただし、これは「人とのつながりを気にするのはダメ」という話ではありません。
本当は誰かと話したいのに、強がって一人でいなければいけないわけでもありません。
挨拶から少しずつ話してみてもいいし、必要な情報交換ができる人を見つけてもいい。
大切なのは、周りに合わせるために自分を変えるのではなく、自分がどうしたいかを基準に選ぶことです。
5.周りのお母さんと比べて落ち込んだときの、具体的な対処法。
ここからは、実際に落ち込んでしまったときにできることを考えてみます。
① 「事実」と「自分の解釈」を分ける。
例えば、参観日に周りのお母さんたちが楽しそうに話していたとします。
そのとき、頭の中でこんな考えが浮かぶかもしれません。
「みんな友達がいるのに、私だけいない」
「私は人付き合いが下手なんだ」
でも、事実は何でしょうか?
「周りのお母さんたちが話していた」
「私はそのとき、一人でいた」
まずは、それだけです。
「だから私はダメなんだ」というのは、事実ではなく、自分がそこから導き出した解釈です。
認知行動療法では、出来事そのものだけでなく、その出来事をどう受け止めるかが、感情や行動に関係すると考えます。
もちろん、考え方を変えればすべての悩みが消えるわけではありません。
でも、事実と解釈を分けてみることで、自分を必要以上に責めずに済むことがあります。
「一人でいた。それだけで、私に価値がないことにはならない」
そう考え直してみるのです。
② 比較した相手から、素敵だと思う部分をひとつだけ見つける。
周りのお母さんを見て、落ち込んでしまった。
そんなとき、相手を嫌いになったり、自分を責めたりする必要はありません。
例えば、おしゃれなお母さんを見たなら、
「素敵だな。私も自分の好きな服を着てみよう」
子どもに優しく接しているお母さんを見たなら、
「私も今日は、子どもの話をゆっくり聞いてみよう」
そんなふうに考えてみる。
相手の素敵なところを、自分を否定する材料ではなく、自分の生活を豊かにするヒントに変えるのです。
ただし、無理に相手のいいところを探す必要はありません。
比較すること自体がつらいときは、その場から少し意識を離してもいいのです。
③ 自分が大切にしたいものを、明確にする。
私は、素敵なお母さんでいられるように努力したいと思っています。
でも、私にとっての「素敵なお母さん」は、周りのお母さんから評価されることではありません。
自分が、自分のことを認められること。
子どもにとって、安心できる存在であること。
自分自身の人生も大切にすること。
そういう自分でいられるように、日々考え、行動していきたいと思っています。
だから、周りのお母さんがどんな生活をしていても、それだけで自分の生き方を変えようとは思いません。
あなたにとって、素敵なお母さんとはどんな人でしょうか?
いつも笑顔のお母さん?
料理が上手なお母さん?
子どもの勉強をしっかり見てあげるお母さん?
それとも、自分の人生も楽しんでいるお母さん?
答えは、人それぞれ違っていいのです。
誰かが決めた理想のお母さん像ではなく、自分が大切にしたいものを考えてみてください。
そうすると、周りの人を見たときにも、自分が何を目指したいのかが少しずつ明確になっていきます。
④ 一日の終わりに、自分のよかったところをひとつ認める。
これは、ぜひ試してみてほしい習慣です。
寝る前に、今日の自分のよかったところをひとつだけ考えてみる。
「今日は子どもの話を最後まで聞けた」
「忙しかったけど、ご飯を作った」
「イライラしたけど、あとから謝れた」
「自分のために15分、本を読めた」
どんなに小さなことでも構いません。
私たちは、できなかったことには目が向きやすいのに、できたことは当たり前として流してしまいがちです。
だからこそ、自分の努力を意識して認める時間を作る。
心理学では、自分の価値を認めることや、自分に思いやりを向けることが、自己評価や心の健康を考えるうえで大切なテーマになっています。
ここでいう自己肯定感は、何でもできると思い込むことではありません。
できないことがあっても、失敗しても、自分の価値まで否定しないこと。
うまくできなかった日も含めて、自分と付き合っていくことなのだと思います。
6.自分を認めることと、努力することは両立できる。
ここが、私が一番伝えたいことです。
自分を認めるというと、今の自分のままで何も変えなくていい、という意味に感じる人もいるかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
今の自分を認めながら、もっと素敵な自分になれるように努力する。
このふたつは、両立できると思っています。
例えば、今の自分に自信がなくてもいい。
苦手なことがあってもいい。
周りのお母さんを見て、うらやましいと思う日があってもいい。
そのうえで、自分が成長したいと思うのなら、少しずつ行動していけばいいのです。
ただし、行動する理由を「誰かに負けたくないから」だけにしないこと。
誰かよりきれいにならなければ。
誰かより子育てが上手でなければ。
誰かより充実した生活を送らなければ。
そんな基準で頑張り続けていたら、いつまでたっても満足できないかもしれません。
上には上がいるからです。
だから私は、他人より優れているかどうかではなく、昨日の自分より少しでも成長できたかを大切にしたいと思っています。
素敵なお母さんでいられるように努力する。
でも、完璧ではない自分も否定しない。
できたことは、自分で認める。
できなかったことは、次にどうするかを考える。
そうやって、自分自身と向き合っていきたいのです。
最後に。あなたは、あなたのままでいい。でも、自分をもっと好きになってもいい。
周りのお母さんを見て、落ち込んでしまう。
自分には何かが足りないように感じる。
そんな日もあると思います。
でも、どうか忘れないでほしいのです。
あなたが周りのお母さんより社交的でなくても。
ママ友がいなくても。
子育てが思いどおりにいかない日があっても。
それだけで、あなたの価値が決まるわけではありません。
私は、ママ友がいなくても気になりません。
授業参観に知り合いがいなくても、子どもを見に行くという目的があるから、それでいいと思っています。
そして、自分が素敵なお母さんでいられるように努力する。
誰かに認めてもらうためだけではなく、自分で自分を認められるように。
周りの人を見て、自分に足りないものを探すのではなく、自分が大切にしているものを見つめてみる。
人と違っていてもいい。
人と同じでなくてもいい。
自分に合った人間関係、自分に合った子育て、自分に合った生き方を選んでいけばいいのです。
そして、うまくできた日には、自分を褒めてあげる。
うまくできなかった日には、また明日からやってみようと思えばいい。
周りのお母さんに認めてもらうことよりも、自分自身が自分を認められること。
それが、私にとって大切にしたい生き方です。
子どものために頑張るママだからこそ、自分自身のことも大切にしてほしい。
誰かと比べて、自分を嫌いにならなくていい。
あなたには、あなたのよさがある。
それを見つけて、育てていくのは、あなた自身です。
今日も、自分なりに頑張った自分を、ひとつだけ認めてみませんか?
ママの心の休憩室
子育ての悩みも、自分の気持ちも、一人で抱え込まなくていい。
誰かと比べるのを少し休んで、自分の心と向き合える時間を。
頑張るママが、自分らしさを取り戻せる場所を作っていきたいと思っています。周りのママと比べて落ち込んでしまうあなたへ。私は、ママ友がいなくても気にしない。
「あのママ、いつもおしゃれで素敵やな」
「いつも楽しそうにママ友と話しているな」
「子どもにも優しくて、私よりちゃんとお母さんをしている気がする」
そんなふうに、周りのお母さんを見て、自分と比べてしまうことはありませんか?
SNSを開けば、楽しそうな家族の写真。
学校に行けば、自然に輪の中に入っているお母さんたち。
それに比べて、自分は……。
気づけば、自分に足りないものばかり探してしまう。
でも、今日はそんなあなたに伝えたいことがあります。
周りのお母さんと比べて、自分の価値を決めなくてもいいんじゃないかな。
私は、周りのお母さんと自分を比べることが、ほとんどありません。
ママ友もいません。
子どものつながりで知り合ったお母さんに会えば、挨拶をする。
それくらいの関係です。
授業参観に行って、知り合いがいなくても気になりません。
なぜなら、私は子どもを見に行っているから。
誰かと話すためでも、ママ友の輪に入るためでもない。
子どもが学校でどんな様子なのか、どんな表情で過ごしているのか。
それを見に行っているだけなんです。
もちろん、人とのつながりを楽しめるお母さんも素敵だと思います。
ママ友がいることが悪いわけでも、いないことが正しいわけでもありません。
ただ、私は自分にとって心地よい距離感を選んでいるだけ。
そして、もうひとつ。
私は、素敵なお母さんでいられるように努力したいと思っています。
でも、それは周りのお母さんに負けたくないからではありません。
自分が、自分のことを素敵だと思える人でいたいからです。
今日は、心理学の視点も交えながら、周りのお母さんと比べて落ち込んでしまう理由と、そこから抜け出す方法について考えてみたいと思います。
1.なぜ、私たちは周りのお母さんと比べてしまうのか?
心理学には「社会的比較理論」という考え方があります。
心理学者のレオン・フェスティンガーが提唱した理論で、人は自分の能力や意見、立ち位置などを知るために、他人と比較することがあると考えられています。
例えば、子育て。
自分の子どもへの接し方は、これでいいのだろうか。
自分はちゃんとお母さんができているのだろうか。
そんな不安があるとき、私たちは周りのお母さんを参考にしようとします。
それ自体は、悪いことではありません。
誰かの素敵なところを見て、「私もやってみよう」と思えることもあります。
問題なのは、比較することそのものではなく、比較した結果、自分を必要以上に否定してしまうことです。
例えば、いつも笑顔で子どもに接しているお母さんを見たとします。
「素敵だな。私も、もう少し余裕を持って接してみよう」
そう思えたら、その比較は自分の成長につながります。
でも、
「私はあんなふうにできない。ダメなお母さんだ」
そう思ってしまったら、どうでしょうか。
同じ相手を見ているのに、自分に向ける言葉がまったく違います。
他人を見て何を感じるかによって、その比較は自分を成長させることも、自信を失わせることもあるのです。
だから、周りの人を見て落ち込んでしまったときは、自分がどんな言葉を自分にかけているのか、少し意識してみてほしいのです。
2.私たちは、他人の「一部分」と自分の「全部」を比べてしまう。
これも、落ち込みやすくなる理由のひとつだと思います。
周りのお母さんを見ていると、素敵な部分が目に入ります。
おしゃれで、社交的で、子どもにも優しくて、家のこともしっかりしていそう。
でも、その人が家でどんな悩みを抱えているのか、どんなことで落ち込むのか、どんな努力をしているのか。
そこまでは分かりません。
私たちは、他人の外から見える一部分を見ています。
一方で、自分のことは違います。
うまくいかなかったことも、子どもに怒ってしまったことも、家事ができなかったことも、自分の内側まですべて知っています。
だから、どうしても自分の欠点が目につきやすくなる。
他人のいいところと、自分のうまくいっていないところを比べてしまうのです。
これでは、自分のほうが劣っているように感じてしまっても不思議ではありません。
でも、本当に公平な比較でしょうか?
相手の見えている部分だけを基準にして、自分の全部を評価していませんか?
心理学的に考えても、私たちの自己評価は、どんな情報に注目するかによって変わります。
だからこそ、周りのお母さんを見て落ち込んだときには、こう考えてみてください。
「私は、この人のどの部分を見て、自分をダメだと思ったんだろう?」
そして、もうひとつ。
「私には、私にしか見えていない努力があるんじゃないかな?」
他人には見えていない、自分の頑張りだってあるはずです。
毎朝、子どものためにご飯を作っていること。
仕事をしながら子育てをしていること。
疲れていても、子どもの話を聞いていること。
当たり前だと思っていることの中にも、あなたの努力はあるのです。
3.ママ友がいないことは、ダメなことなの?
私は、ママ友がいません。
子どものつながりで知り合った人に会えば挨拶はします。
必要なことがあれば話もします。
でも、無理に仲良くなろうとは思っていません。
授業参観に知り合いがいなくても、特に気になりません。
私は、子どもを見に行っているからです。
もちろん、ママ友がいることで情報交換ができたり、悩みを共有できたりするメリットもあります。
一緒に過ごすことが楽しいなら、それは素敵なことです。
ただ、ママ友がいるかどうかと、お母さんとしての価値は別の話です。
社交的なお母さんもいれば、一人で過ごすことが好きなお母さんもいる。
大人数で話すのが好きな人もいれば、少人数でじっくり話すほうが心地よい人もいる。
どちらが優れているということではありません。
人には、それぞれ心地よい人間関係の形があります。
周りのお母さんたちが楽しそうに話しているのを見て、寂しさを感じることもあるかもしれません。
その気持ちまで否定する必要はありません。
もし本当は誰かと話したいのなら、自分に合う人とのつながりを探してみたらいい。
でも、特に困っていないのなら、無理に輪に入る必要もないのです。
周りと同じ人間関係を持つことが、幸せの条件ではありません。
自分がどんな関係を心地よいと感じるのか。
そこを大切にしてもいいと思うのです。
4.授業参観で、周りのママが気になるあなたへ。
授業参観に行くと、知り合い同士で楽しそうに話しているお母さんたちがいる。
そんな光景を見て、自分だけ一人ぼっちのように感じてしまう。
そんな人もいるかもしれません。
でも、少しだけ目的を思い出してみてください。
今日は、何をしに来たのでしょうか?
子どもの学校での様子を見に来たのではありませんか?
子どもが手を挙げる姿。
友達と話している様子。
先生の話を聞く表情。
家では見られない姿が、そこにはあるかもしれません。
周りのお母さんが誰と話しているかではなく、目の前の子どもに意識を向けてみる。
私は、それで十分だと思っています。
ただし、これは「人とのつながりを気にするのはダメ」という話ではありません。
本当は誰かと話したいのに、強がって一人でいなければいけないわけでもありません。
挨拶から少しずつ話してみてもいいし、必要な情報交換ができる人を見つけてもいい。
大切なのは、周りに合わせるために自分を変えるのではなく、自分がどうしたいかを基準に選ぶことです。
5.周りのお母さんと比べて落ち込んだときの、具体的な対処法。
ここからは、実際に落ち込んでしまったときにできることを考えてみます。
① 「事実」と「自分の解釈」を分ける。
例えば、参観日に周りのお母さんたちが楽しそうに話していたとします。
そのとき、頭の中でこんな考えが浮かぶかもしれません。
「みんな友達がいるのに、私だけいない」
「私は人付き合いが下手なんだ」
でも、事実は何でしょうか?
「周りのお母さんたちが話していた」
「私はそのとき、一人でいた」
まずは、それだけです。
「だから私はダメなんだ」というのは、事実ではなく、自分がそこから導き出した解釈です。
認知行動療法では、出来事そのものだけでなく、その出来事をどう受け止めるかが、感情や行動に関係すると考えます。
もちろん、考え方を変えればすべての悩みが消えるわけではありません。
でも、事実と解釈を分けてみることで、自分を必要以上に責めずに済むことがあります。
「一人でいた。それだけで、私に価値がないことにはならない」
そう考え直してみるのです。
② 比較した相手から、素敵だと思う部分をひとつだけ見つける。
周りのお母さんを見て、落ち込んでしまった。
そんなとき、相手を嫌いになったり、自分を責めたりする必要はありません。
例えば、おしゃれなお母さんを見たなら、
「素敵だな。私も自分の好きな服を着てみよう」
子どもに優しく接しているお母さんを見たなら、
「私も今日は、子どもの話をゆっくり聞いてみよう」
そんなふうに考えてみる。
相手の素敵なところを、自分を否定する材料ではなく、自分の生活を豊かにするヒントに変えるのです。
ただし、無理に相手のいいところを探す必要はありません。
比較すること自体がつらいときは、その場から少し意識を離してもいいのです。
③ 自分が大切にしたいものを、明確にする。
私は、素敵なお母さんでいられるように努力したいと思っています。
でも、私にとっての「素敵なお母さん」は、周りのお母さんから評価されることではありません。
自分が、自分のことを認められること。
子どもにとって、安心できる存在であること。
自分自身の人生も大切にすること。
そういう自分でいられるように、日々考え、行動していきたいと思っています。
だから、周りのお母さんがどんな生活をしていても、それだけで自分の生き方を変えようとは思いません。
あなたにとって、素敵なお母さんとはどんな人でしょうか?
いつも笑顔のお母さん?
料理が上手なお母さん?
子どもの勉強をしっかり見てあげるお母さん?
それとも、自分の人生も楽しんでいるお母さん?
答えは、人それぞれ違っていいのです。
誰かが決めた理想のお母さん像ではなく、自分が大切にしたいものを考えてみてください。
そうすると、周りの人を見たときにも、自分が何を目指したいのかが少しずつ明確になっていきます。
④ 一日の終わりに、自分のよかったところをひとつ認める。
これは、ぜひ試してみてほしい習慣です。
寝る前に、今日の自分のよかったところをひとつだけ考えてみる。
「今日は子どもの話を最後まで聞けた」
「忙しかったけど、ご飯を作った」
「イライラしたけど、あとから謝れた」
「自分のために15分、本を読めた」
どんなに小さなことでも構いません。
私たちは、できなかったことには目が向きやすいのに、できたことは当たり前として流してしまいがちです。
だからこそ、自分の努力を意識して認める時間を作る。
心理学では、自分の価値を認めることや、自分に思いやりを向けることが、自己評価や心の健康を考えるうえで大切なテーマになっています。
ここでいう自己肯定感は、何でもできると思い込むことではありません。
できないことがあっても、失敗しても、自分の価値まで否定しないこと。
うまくできなかった日も含めて、自分と付き合っていくことなのだと思います。
6.自分を認めることと、努力することは両立できる。
ここが、私が一番伝えたいことです。
自分を認めるというと、今の自分のままで何も変えなくていい、という意味に感じる人もいるかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
今の自分を認めながら、もっと素敵な自分になれるように努力する。
このふたつは、両立できると思っています。
例えば、今の自分に自信がなくてもいい。
苦手なことがあってもいい。
周りのお母さんを見て、うらやましいと思う日があってもいい。
そのうえで、自分が成長したいと思うのなら、少しずつ行動していけばいいのです。
ただし、行動する理由を「誰かに負けたくないから」だけにしないこと。
誰かよりきれいにならなければ。
誰かより子育てが上手でなければ。
誰かより充実した生活を送らなければ。
そんな基準で頑張り続けていたら、いつまでたっても満足できないかもしれません。
上には上がいるからです。
だから私は、他人より優れているかどうかではなく、昨日の自分より少しでも成長できたかを大切にしたいと思っています。
素敵なお母さんでいられるように努力する。
でも、完璧ではない自分も否定しない。
できたことは、自分で認める。
できなかったことは、次にどうするかを考える。
そうやって、自分自身と向き合っていきたいのです。
最後に。あなたは、あなたのままでいい。でも、自分をもっと好きになってもいい。
周りのお母さんを見て、落ち込んでしまう。
自分には何かが足りないように感じる。
そんな日もあると思います。
でも、どうか忘れないでほしいのです。
あなたが周りのお母さんより社交的でなくても。
ママ友がいなくても。
子育てが思いどおりにいかない日があっても。
それだけで、あなたの価値が決まるわけではありません。
私は、ママ友がいなくても気になりません。
授業参観に知り合いがいなくても、子どもを見に行くという目的があるから、それでいいと思っています。
そして、自分が素敵なお母さんでいられるように努力する。
誰かに認めてもらうためだけではなく、自分で自分を認められるように。
周りの人を見て、自分に足りないものを探すのではなく、自分が大切にしているものを見つめてみる。
人と違っていてもいい。
人と同じでなくてもいい。
自分に合った人間関係、自分に合った子育て、自分に合った生き方を選んでいけばいいのです。
そして、うまくできた日には、自分を褒めてあげる。
うまくできなかった日には、また明日からやってみようと思えばいい。
周りのお母さんに認めてもらうことよりも、自分自身が自分を認められること。
それが、私にとって大切にしたい生き方です。
子どものために頑張るママだからこそ、自分自身のことも大切にしてほしい。
誰かと比べて、自分を嫌いにならなくていい。
あなたには、あなたのよさがある。
それを見つけて、育てていくのは、あなた自身です。
今日も、自分なりに頑張った自分を、ひとつだけ認めてみませんか?
ママの心の休憩室
子育ての悩みも、自分の気持ちも、一人で抱え込まなくていい。
誰かと比べるのを少し休んで、自分の心と向き合える時間を。
頑張るママが、自分らしさを取り戻せる場所を作っていきたいと思っています。