「理想的な金曜日」は、単なる「仕事が終わって嬉しい日」ではありません。
むしろ金曜日は、1週間を締めくくり、心身をリセットし、土日を充実させるための“橋渡しの日”と考えると面白いです。
以前考えた「理想的な日曜日」「理想的な月曜日」ともつながります。金曜日の過ごし方を変えると、土曜日の朝、そして翌週の月曜日まで変わってきます。
理想的な金曜日とは何か
多くの人にとって金曜日は、
「やっと終わった!」
という解放感の日です。
仕事を終えたら飲みに行く。好きなものを食べる。夜更かしする。動画を見る。ゲームをする。
もちろん、それも悪くありません。
むしろ、1週間頑張った自分へのご褒美は必要です。
ただし、金曜日にすべてを解放してしまうと、土曜日の朝に、
「昨日夜更かししすぎた……」
「食べすぎた……」
「何もしたくない……」
となることがあります。
つまり、
「金曜日を楽しむこと」と「金曜日で疲れ切ること」は違う。
ここが重要です。
理想的な金曜日は、楽しみながらも、土曜日の自分にバトンを渡せる金曜日なのではないでしょうか。
金曜日の朝は「1週間の最後」ではなく「仕上げの日」
月曜日から木曜日までは、目の前の仕事をこなすことで精いっぱい。
ところが金曜日になると、
「今週中に終わらせなければ」
という意識が強くなります。
ここで大切なのは、金曜日に大量の仕事を詰め込まないことです。
金曜日の午前中は、できるだけ重要な仕事を片付ける。
午後は、確認、整理、連絡、来週への準備に回す。
そして仕事が終わる前に、
「来週の自分が困らない状態」
を作っておく。
これだけでも月曜日の憂鬱はかなり変わります。
金曜日に頑張る目的は、月曜日の自分を助けることなのです。
金曜日の夕方に「仕事モード」を終了する
個人的には、ここが金曜日最大のポイントだと思います。
仕事が終わっても頭の中では仕事が続いている人は少なくありません。
帰宅してからも、
「あの仕事どうしよう」
「月曜日は○○をやらないと」
などと考えてしまう。
そこで、金曜日の終業前に5分だけ、
「今週できたこと」
「来週やること」
「気になっていること」
を書き出してみる。
頭の中から仕事を紙やスマホに移してしまうわけです。
すると、
「覚えておかなければ」という脳の負担が減ります。
仕事を終える儀式を作ることは、意外と大切です。
金曜日の夜は「豪遊」より「小さな贅沢」
金曜日だからといって、毎回大きなお金を使う必要はありません。
少し良い夕食を食べる。
好きなスイーツを買う。
コンビニでちょっと高いコーヒーを買う。
好きな映画を見る。
長めにお風呂に入る。
散歩する。
こうした小さな贅沢でも十分です。
むしろ毎週のように大きな出費をすると、給料日前に苦しくなります。
「金曜日=散財の日」にするのではなく、
「金曜日=自分をいたわる日」
にする。
この発想の転換はかなり重要です。
そして、金曜日の夜にやってはいけないこと
理想的な金曜日を考えるなら、NGも考えておきたいところです。
代表的なのは「夜更かし」です。
「明日は休みだから何時まで起きていてもいい」
と思ってしまいます。
しかし、金曜日の深夜まで起きていると、土曜日の午前中を睡眠で消費してしまう。
さらに生活リズムが崩れ、日曜日の夜に眠れなくなり、月曜日がつらくなる。
これは非常にもったいない。
金曜日だからといって、睡眠を犠牲にする必要はありません。
「明日は休みだからこそ、いつもより少しだけゆっくり寝る」
くらいがちょうどいいのです。
理想的な金曜日には「余白」がある
もう一つ重要なのが「予定を詰め込みすぎないこと」です。
金曜日の夜に、
仕事帰りに飲み会。
その後買い物。
帰宅して家事。
さらに動画を見る。
SNSをチェックする。
……となると、結局疲れます。
「休みなのに疲れた」
という本末転倒な状態です。
理想的な金曜日は、予定を一つか二つに絞る。
そして、何もしない時間を残す。
「暇」というのは、実はかなり贅沢です。
何かを生産しなくてもいい。
誰かの役に立たなくてもいい。
ただコーヒーを飲みながらぼんやりする。
そんな時間が、1週間の疲れを抜いてくれることがあります。
金曜日は「土曜日をデザインする日」でもある
そして、もう一歩踏み込むなら、金曜日の夜に土曜日の予定を軽く決めておく。
ここでポイントなのは、予定をびっしり埋めないこと。
例えば、
「午前中に散歩する」
「昼は好きなものを食べる」
「午後は掃除を30分だけする」
「夕方から映画を見る」
くらいでいい。
これだけで土曜日の朝、
「今日は何をしようかな……」
と悩む時間が減ります。
休日の満足度は、予定の多さではなく、自分で時間をコントロールできた感覚によって大きく変わります。
50代以降は「回復」を優先する金曜日もあり
特に40代、50代以降になると、
「昔と同じように金曜日の夜を楽しめない」
と感じることもあります。
これは必ずしも悪いことではありません。
若い頃は、
「金曜日だ!朝まで遊ぶぞ!」
だったものが、
「金曜日だ。今日は早く寝よう」
になってもいい。
むしろ、
自分の体力に合わせて楽しみ方を変えられることこそ、大人の金曜日
なのではないでしょうか。
金曜日の夜に無理をして、土曜日を潰してしまうくらいなら、早く寝て土曜日の朝を楽しむ。
これはかなり合理的です。
私が考える「理想的な金曜日」
一言でまとめるなら、
「来週の自分を助けながら、今週の自分を労う金曜日」
です。
仕事はきちんと区切る。
来週の準備を少しだけする。
仕事が終わったら仕事を忘れる。
好きなものを楽しむ。
お金は使いすぎない。
夜更かししすぎない。
そして、土曜日に楽しみを一つ残しておく。
これくらいがちょうどいい。
金曜日は「1週間の終わり」ではありません。
月曜日から頑張った自分を回収して、土曜日へバトンを渡す日です。
そして、さらに面白いのは、その金曜日の過ごし方が、日曜日の夜、そして月曜日の朝までつながっていること。
だからこそ、
「理想的な金曜日」を作ることは、「理想的な1週間」を作ることにつながる。
そんなふうに考えると、何気ない金曜日が少し違って見えてきます。