「砂の器」という松本清張の小説をご存知でしょうか?
小説以外にも
映画・ドラマなど、何度もリメイクされた作品です。
私はその中でも、今、時の人となった「中居くん」が主役の
「砂の器」がドラマの中で一番好きです。
いわゆる「泣ける映画・ドラマ」と話題の作品を見ても
泣けない私が、
唯一、嗚咽を吐きながら泣いたドラマが
中居くん版の「砂の器」です。
砂の器では運命は変えられるが宿命は変えられない。
という言葉がたびたび出てきます。
インターネットで
「宿命」「運命」という言葉を調べてみました。
「宿命」は生まれる前から定まっている人間の運命。
に対し、
「運命」は将来のことを表すようです。
砂の器のあらすじをざっくりと説明しますと・・・。
1、主人公の父親が村八分になり、主人公と共に放浪生活を送らざるを得なかった。
2、主人公は「生まれ変わる」ために新たな戸籍を手にいれ別人となることを決めた
3、成長した主人公は音楽家として成功を手に入れたが、その最中に主人公の黒歴史を知る、育ての親が現れた。
4、過去を消すためか、育ての親を殺害。
5、しかし、父と過ごして日々を忘れることができず、幼少期、父との放浪生活を思い出している最中、音楽家として成功した主人公はいわゆる「ヒット作」を書く。
6、「ヒット作」を演奏し、拍手喝采を浴びている直後、殺人容疑で逮捕。
中居くんが主人公の「砂の器」では最後に「おとうさ〜〜ん」と泣き叫ぶ場面が出てくるのだが、
そこで涙が止まらない。
やるせない。
そんな気持ちになったドラマでした。
さて、このドラマが何故印象に残っているのか・・・?
黒歴史を消そうと育ての親を殺害し、
過去を消し、新たな人生を送ることを決意した主人公・・・。
皮肉にも、
幼少期の強烈な思い出が芸の肥やしとなるのです。
幼少期の黒歴史は誰も思い出したくない。
「抑圧したい」
でも何かの拍子でその「抑圧」しているものは出てくるのです。
スピリチュアルでも
インナーチャイルド・・・。とか、
カウンセリングの世界でも
幼少期の経験が大きく影響している・・・。
などと言われています。
幼少期に起こった出来事。
向き合いたくないし、
向き合うのはとてもきつい。
このドラマを見て、思わず自分自身、幼少期の「黒歴史」を思い出し
嗚咽してしまったのでしょう。
嫌でも過去は変えられない。
しかし、逆を言えば、
その過去が現在の「価値観」を作っているとも言えます。
人生の節目節目に
嫌でも過去と向き合わざるを得なくなる。
蓋をしていたものを開けなくてはいけない時期が来る。
苦しいけど、
それに向き合うことができれば・・・。
本当に新しい人生を歩むことができるんだろうと感じました。
運命(未来)は変えられる。